情熱の薔薇

天幕旅団主宰:渡辺望が傾ける様々な情熱。

「事件は会議室で」の情熱

2012-08-27 22:20:31 | 見たり・読んだり
三谷さんの、「清須会議」をやっと購入。
一気に読む。


信長亡き後の権力争い。
羽柴秀吉と柴田勝家の攻防を描く物語。
戦わせるのは、武力ではなくて、交渉術。
覇権争いは戦場ではなく、会議室で行われる。

面白いのは、全てがモノローグで、しかも現代語訳として語られること。
登場人物達が入れ替わり立ち替わり、心情吐露する一人称リレーで物語が紡がれる。

既に映画化が決まっているとの事だが、舞台化しても面白いのでは、と思う。
全編モノローグだから、一人芝居とかでも面白いと思うのだ。

因みに、時代小説の映画化といえば、いよいよ公開が迫った「のぼうの城」も待ち遠しい。
和田竜さん、新作書かないのかしら。