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すばるに恋して∞に堕ちて

新たに。また1から始めてみようかと。

聖なる夜の8の魔法  あとがきとおまけ

2008-12-24 19:40:12 | 妄想のカケラ・ショートストーリー 
まずは、あとがきを。

いやいやいや、なんてこと。

妄想のカケラだったはずのものが、
書き出してみれば、どっぷりと、本編にも劣らぬ長さになってしまったわ。

途中で、「しまった ちゃんと、小説にすれば良かった」って、
気づいたんですけど、
あとのまつ~り~よ。

設定もなにもなく、
すばちゃんの「ミニスカサンタ歓迎」発言に、ちょっと、乗っかっただけだった1つめ。
最後の一文さえなければ、あれで終わりだったのよね~。

私の中で、妄想のカケラと小説の違いは、なにか。

一番の違いは、下書きがあるかないか。
きっちり、文章として手直しをして、できあがっているか、
はたまた、私の頭の中にあるだけで、終わりさえ見えていないか、
の、違い。
前者が妄想小説で、後者がカケラ、というわけです。

当初、カケラだった今回は、
だから、PC打ちつつも、終わりは見えてなかったわけです。
おかげで、時間がかかること。
UPしてしまってから、何度、書き直したいと思ったことか。

でもまあ、一応の終結を迎えました。
一番、ほっとしているのは、
もしかしたら、妄想の中の私。
一歩転べば、別れることになってたから。
あぶない、あぶない。

さて、続きは、おまけ。

クリスマス後の、とある音楽番組のリハ前の楽屋・・・。



「おはよーっす」

「おはよーございまーすっ」

「お願いしまーす!!」

「・・・・っす」


「あ、あれ?」

「どうした?」

「今さあ、なんか、キラッて、光った」

「何が?」

「ん~、なんやろ。REDくんとすれ違ったとき」

「あ、あれちゃう? 今日、珍しく、ピアスしてるもん」

「ピアスなん、珍しくないやろ」

「でも、ここんとこ、してなかったのに、今日、してるよ」


「おはよ! なに、どないしてん、そこ、かたまって、何してるん」

「いや、さあ、REDくんが、今日、ピアスしてるって」

「REDのピアスなん、珍しないやん」

「な? そやろ? なのに、こいつら、さあ」

「でも、あれ、新しそうやし」

「本人に、聞いてみたらええんちゃうん?」

「ブラック、聞いてみてや」

「あほか、おまえ。
 オレがいきなり、あいつのピアスに興味示すん、おかしいやんけ」


「じゃあ、そういうんが、一番似合うんは・・・」

「ブルーやろ」

「おい! ブルー!!」

「なに?」

「ちょ、おまえ、こっち来いや」

「え~? なんなん、もう。まだ、オレ、なんも仕度・・・」

「いいから、来いや」


「何? どないしたん、みんなして。
 あ、ピンクまで、おる」


「僕、おったら、あかん?」

「そんなことないけど、なんなん?」

「おまえ、REDのピアス、あれ、見たことある?」

「ピアスぅ? 最近、してへんかったやん」

「今日、してるんやって」

「へえ、そう」

「へえそう、ちゃうわ。気にならへんのかい」

「別に。REDのピアスが、なんなん」

「おまえ、察しが悪すぎひん?」

「ほんまや」

「あのピアスってさあ、プレゼントかなあ」

「彼女から? REDに?」

「そら、ないやろ。いくらなんでも、男にピアスって」

「ブラックは、ピアス、せえへんもんな」

「耳に穴開けるなん、考えとうもないわ。痛いやんけ」

「ちょ、話、ずれてんねんけど」

「こないだ、俺らで、彼女にメール、送ったやんか。
 サンタの魔法たら、サブいこと言うて。
 あれ、あのあと、どないなったん?」


「あれの仕切り、ナスやん」

「聞いてみよか?」

「こっち、呼んだるわ。おい、ナスッ!!」

「んあ? なんや?」

「ちょお、こっち来て!」


「なんやねんな、もう。はよ、仕度したらんかい」

「わかってるって。ええから、ちょっと」

「また、良からぬ企みやな」

「そんなん、ちゃうわ」

「REDのこと」

「REDが、どないか、したんか」

「この間、俺らで、例の彼女に送ったメール、あったやんか。
 あれ、どうなったん?」


「どうなったって・・・、さあ? あれから、別に、なんも」

「なんか、聞いてないの?」

「RED、今日、ピアスしてるんやって。気づいた?」

「いや、してたか? 気づかへんかったわ」

「さっき、あんなに、近くにおったのに」

「近くにおったかて、気づかんもんは、気づかへんわ」

「彼女と、うまいこと、いったんかな」

「いったんちゃうか?」

「俺らがしたこと、バレてないんかな」

「バレてたら、なんか言うんとちゃうか?」

「いや、言わんやろ。そんなん、オレやったら恥ずかしいもん」

「まだるっこしいこと、しとらんと、直で聞いたらええやん」

「誰が、聞くん?」

「もしバレてなかったら、ややこしいで」

「そうか? ほしたら、どうすんねん」


「あ~ッ、RED、今日、新しいピアスやんかぁ」


「ばかオレンジ!」

「声、大きいな」

「あかん・・・」

「RED、顔つき、変わったやん」

「空気、読まんやっちゃな」

「あ、でも、見て。なんや、嬉しそうやねんけど」


「ええやろ、似合うやろ?」

「ええやん、ええやん。どないしたん、買うたん?」

「おう、まあな」

「でも、なんで、片一方だけなん」

「もう片一方は、彼女が持ってんねん」

「へえ、そうなんやあ、ラブラブやなあ、ええなあ」


「どっかの、おせっかいサンタのおかげや。
 ありがとう、な」



「あ」

「バレてるやん」

「みたいやね」

「な? せやから、言うたやんけ」

「うまくいったんや」

「あほらし。ああ、おもろないわ、めんどくさ」

「まあ、そう言うたるなって。REDが幸せならええんちゃうか?
 さ、はよ、仕度せんと、リハ、始まるで」






FIN.