描きながら考える。
完成は見えていないが、進むことだけが絵画「浄土」を現実のものにする唯一の道だと思っている。
毎日ドローイングを続ける。シャープペンシルで線を引く。それだけで絵を作り上げる。その線に今を生きるいのちを重ね合わせる。これが私の理想だと思ってきた。
線は誰にでも引ける。技術ではなくそれはハートだ。私はそれを母の絵とともに経験した。
線を引く。ただこれだけのことで、人は自分の心を解放させることができる。
これだけは、本心から伝えていいことだと思っている。
迷いながら「浄土」道のドローイングが出来上がった。最終仕上げをしてニスをかければ作品として完成するのだが、それは全体を仕上げてからやる。その方がまとめやすいだろう。
のしてんてん絵画「浄土」は集合絵画にしようと思うようになった。そこからスタートしたわけではなかったが、私自身が「浄土」に向かって進みながら描くという方法から自然に生まれてきたものだ。
先に描き終えた「浄土」門も、今回の「浄土」道も、細胞のようなものであって、それを構成する4枚の絵は原子に相当する。
つまり「浄土」は最終的に一枚の絵をばらばらにしたうえで、組み合わせる。「浄土」は無数の組み合わせの上に成り立つ絵画ということになる。
1枚だけでも絵画として完成した作品を意識しながら、描き進めているのだが、どうだろうか。
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