のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

第 二 部  六、新月の夜  (地下牢 )

2014-12-08 | 小説 黄泉の国より(ファンタジー)
地下牢    「畜生、出せ、出すんだ!」カルパコは牢の鉄柵を揺さぶって叫んでいた。  「うるさい、お前はすぐに首切りの刑だろうよ。それまでの辛抱だ。」衛兵が悪態をついて立ち去った。」  牢の前に一本だけ灯された燭台が唯一の灯りだった。その灯りは罪人の為にあるのではなく、牢の番人が作業するためのものだった。物の腐ったような匂いが立ち込めていた。カルパコの叫びは地下に空しく響くだけだ . . . 本文を読む
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