のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

初体験 9

2009-05-29 | 小説 忍路(おしょろ)
 浮かんでくる思いを様々に詮索しながら長い25番ゲートへの通路を歩いた。すると前から、紺色の制服を着た女性が片手に書類を抱えて初々しさを漂わせながら闊歩してやってきた。私達は自然にすれ違ったのだが、そのとき彼女は私を見て奇妙な顔をしたのだ。私は怪訝に思った。  彼女は何か滑稽なものでも見るような眼差しで私を見、その視線が一瞬私の下半身に向けられたように思えた。誘われるように私は自分の下半身に目 . . . 本文を読む
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