日本蘚苔類学会が選定する
『日本の貴重なコケの森』が現在29件ある
中でも 屋久島、北八ヶ岳とともに奥入瀬渓流が
通称「日本三大コケの森」と呼ばれているようだ
また 奥入瀬渓谷は もじって
“隠花帝国”と称されている
奥入瀬にはマツなどの常緑針葉樹が殆んど無く
錦秋を彩る“みどり”を担っているのが
常緑のシダ・コケ類だ・・・・・・
トクサ
錦秋の緑を担うシダの群生
丸太に着生するコケ
何に着生しているのか・・・
リョウメンシダ
棒杭の頂部に
転石がゴロゴロの渓畔林の林床が苔羊歯に占められる
空気中の水分が安定的に保持されることがもたらす・・・・・
『日本の貴重なコケの森』に選ばれた理由は
『 選定理由: 渓流中の岩にはアオハイゴケ,タニゴケ,ミズシダゴケ,ホソホウオウゴケ,フジウロコゴケ,マルバハネゴケ,コアミメヒシャクゴケ,タカネミゾゴケなどの蘚苔類が定着している.このように渓流中の石の上に多様な蘚苔類が生育する景観は奥入瀬渓流を代表する景観の一つとなっている.遊歩道沿いに散在する岩にはエビゴケ,コツボゴケ,トヤマシノブゴケ,オオトラノオゴケなどが,倒木や橋の欄干にはクサゴケ,シワラッコゴケ,コフサゴケ,ミヤマリュウビゴケ,ツツソロイゴケなどがそれらの基物を覆い尽くしている.林内の樹木の樹幹にはオオギボウシゴケモドキ,キヌイトゴケ,アツブサゴケ,オオクラマゴケモドキ,ケクラマゴケモドキ,ハイハネゴケ,ヤマトコミミゴケ,基部にはアオモリサナダゴケなどが着生している.奥入瀬渓流は林床の朽木,樹幹,岩石上のほか,流水中の転石上まで満遍なくコケ植物群落が見られ,蘚苔類の存在が景観上重要である.』
奥入瀬で見られるシダ類は
トクサ、オシダ、ジュウモンジシダ、リョウメンシダ、サカゲイノデ、ミヤマベニシダ、クジャクシダ、シノブ、オウレンシダ、オシャクジデンダ、クサソテツ、ホソバトウゲシバ・・・