うちのピソの中庭には共用の結構大きなプールがある。
マドリッド郊外の新興住宅地のピソはほとんどがプール付きだ。
私のピソ選びの大きなポイントの一つは、プールとその周りが「イイ感じ」であることだった。
今の部屋を決めることになったのは、リビングに続くベランダから、芝生の中庭とそしてプールが見下ろせて、自宅にいながらまるでどこかのリゾートにでも来ているようないい気分になれると思ったからだ。
今年のプール開きは6月16日だったが、例年にない気温の低さで最初の1~2週間は誰も泳ぐ気になれないようだった。
最近になってようやく気温が30度を超すようになり、プールは毎日とってもにぎやかだ。
お昼の12時から3時までと、4時から夜の9時までソコリスタ(socorrista ライフセーバー)さんがプールサイドに詰めてくれている。
それ以外の時間に泳ぐ人もいるが、それは個々の責任において、ということなのだろう。
9月の末まで好きなときに泳ぐことができる。
ヨーロッパ人は、泳ぐというより、陽の光を浴びることに喜びを感じるらしい。
こんなにステキなプールがあるのに、日がな一日芝生に寝っ転がって太陽の光を体中に浴び、体が火照ってくると、ちゃぽん、とまるでお風呂につかるようにプールに入ってクールダウンをして、そしてまた太陽を浴びる。
プールの端から端まで熱心に泳ぐのは、ドイツ人か日本人くらいだ。
ベランダからプールが見下ろせて最高だ!と思ったのだが、それは最初のうちだけだった。
なにしろ、うるさい。
子供たちが(ウチの子も含めて)一日中ワーワーキャーキャー騒ぐ。
大人たちもイイ気分で思いきり喋る(スペイン人は声がでかい)。
とにかく毎日お祭り騒ぎだ。
うるさいのはまだいい。
一番困るのは、自分の気持ちがなんだかソワソワしてしまうことだ。
目の前でリゾートが繰り広げられているのに、私ったら掃除なんてしていていいんだろうか、と思ったりしてしまう。
だいたい、あの人たちは毎日ああして一日中寝っころがってるけど、家事はどうしてるの、家事は。
・・・といらぬ心配をしたり。
プールにつられて選んだ住まいなのに、そのせいでなんとなくイライラしてしまう私なのであった。
おめでと~!
でも気ィ抜いちゃーいられないよっ。
餅つき大会、凧揚げ大会、謝恩会・・・と続くからね。
それにじき副会長が回ってくるし。
がんぶぁって~。
フランクフルトってなんだっけ?
あのチビッこいチキンソーセージに爪楊枝さして、ホットケーキの素からめて揚げたやつのことかな?
ベランダでのバーベキューなんぞいかがかしら?
プールから上がってビールをギュッと一杯。
でもパパは観光かな?
ほんと、リゾートってかんじだね~。
ますます楽しみ。
子どもたちのおおさわぎが目に浮かびます・・・