マドリッドでお年越し

2006年もあとわずか。
ここマドリッドで新しい年を迎える。

大晦日のことをスペインでは「古い夜」という意味で、ラ・ノーチェ・ビエハ（la noche vieja)という。
その「古い夜」若者たちは（別に若くなくても）プエルタ・デル・ソルに集結する。
ソルには大きな時計塔がある。
新しい年が明ける瞬間、つまり深夜12時の鐘が鳴り始めたら皆それぞれに持参したぶどうの実を時計の音に合わせて一粒ずつ、計12粒食べるというのが年越しの習慣らしい。
最近では12粒入りのぶどうの缶詰がスーパーなどで売られており、なるほど携帯に便利そうだ。
寒い中人混みにもまれにわざわざ出かけていくような気力も体力もないのでその様子はテレビのニュースで見ることにして、自宅で衛星放送の紅白歌合戦を日本より８時間遅れで見ながら2007年を迎えることにしよう。
年越しそばとぶどう、とりあえず両方食べてみるけど。

上の写真は、毎年趣向を凝らしてクリスマスと新年を祝うデコレーションを外壁に施し話題になっているエル・コルテ・イングレスのソル店。
もう20年以上続く冬の風物詩となっており、その名も「コルティランディア(Cortylandia)」。
今年のデコレーションは動物園風だった。
角度がついてしまってわかりにくいが、キリンやゴリラ、パンダや象などが、時間になると歌を歌ったりしゃべったりしてショーを見せてくれるので、それを楽しみに集まる人で大変なにぎわいだ。

ともあれ、2006年は大変お世話になりました。
そして2007年も変わらずよろしくお願いします。
皆様よいお年をお迎えくださいね。