スペイン母子家庭生活奮闘記☆毎日ドキドキ@マドリッド

夫の仕事でマドリッドにお引越ししたものの、諸事情によりスペイン内別居生活。
母は毎日がんばるよ!

ヒツジ公園

2007年02月01日 | 季節の風景

毎日車で通るルートの途中にとーっても広いカンポ(campo 野原)がある。
子供たちの学校へ行くときも、レンフェの駅に行くときもその前を通る。

この日も娘を乗せ駅に向かって車を走らせていた。
ロータリーを回りカンポの前に出たとたん、ギョエーと固まった。
いつも子供たちが遊ぶ野原になんとヒツジがいっぱい、いっぱい!

このカンポはモンテ・デル・ピラール(Monte del Pilar)と言って、車道に面しているあたりは、ボール遊びのできる広場や遊具のある公園、ローラースケートリンク、自転車道などが整備されちょっとした憩いの場となっているが、少し奥に入ると延々と松の林が続き、隣の市の境まで達している。
奥までウォーキングのコースがのびていると聞くが、怖くてまだ言ったことはない。
その奥の奥にヒツジの森があって、時々草を食べに車道あたりまで出てくるらしいと聞いたことはあったが、実際目にしたのは初めてでビックリした。
思わず車を路肩に寄せて停め、娘と降りてみた。



私たちが急接近してもヒツジたちはまったく意に介する様子はなく、一心に草を食んでいた。
一匹の大きな犬が、なんとなく僕はお仕事中なんだけど、という雰囲気で佇んでいた。
君はもしかしてヨーゼフではないの!?ヨーゼフー!!
なんかセントバーナードじゃないみたいだけど。
ヨーゼフはちゃんと仕事をしていた。
あやしい私たちを注視し、吠えて牽制してきた。
ぬぬっ、えらいじゃん。

まさかこのヨーゼフが一人(一匹)でこのヒツジの大群を森の奥から連れてきたのではないでしょうね、とよく見ると、ステッキを持った老人がいる。
彼が合図を送ると、ヨーゼフが「ヴォン、ヴォン」と吠え、それを聞いたヒツジたちは未練たっぷりながらも草を食べるのをやめてぞろぞろと森の方へ歩き始めた。
ヒツジの首につけられたベルがカランカランと音をたてていた。

そういえば用事があったので車を走らせていたわけなのに、結局ヒツジがすっかり森に消えるまで見てしまった。





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