スペイン母子家庭生活奮闘記☆毎日ドキドキ@マドリッド

夫の仕事でマドリッドにお引越ししたものの、諸事情によりスペイン内別居生活。
母は毎日がんばるよ!

移動遊園の夜

2007年11月06日 | マドリッドの過ごし方

その移動遊園地は突然現れた。
マドリッド市内の北部、ちょうど日本人が多く住むエリアのショッピングモール横に、何か工事をしてるな、と思ったらあっという間に観覧車やら小さなコースターやらがしつらえられた。
簡素なものだが、なんだか楽しげだ。

日本ではあまり移動遊園というものになじみがなかったような気がする。
遊園地は遊園地。
元々ある立派な施設に行って楽しんで帰ってくるのが普通だった。
だからまるで魔法のように突然できた遊園地が不思議で、たとえ規模は小さくて子供だましのようであっても、それは夢の世界のように思えた。
しかも夜しかやってないという。
ますますミステリアスでいい感じ。

休日の前の夜、子供たちも学校の友だち何人かと約束してウキウキ繰り出した。



しかしメンテナンスはちゃんとしてあるのだろうか。
このところ遊園施設での事故が多いし、スペイン人の気質から考えるに、あまりきちんと整備をしてくれているとは思えない。
それにスペインの遊具は結構過激だ。
観覧車なんかすごいスピードでグルングルン何周も回っちゃう。
これでもか!これでもか!ってな感じでスリル満点だ。
できればウチの子たちには乗ってほしくない。

でも子供たちはもちろん乗る。
母は生きた心地がしない。



スペインらしくて面白かったのは、あばれ牛にまたがって落ちないようにしがみつくというモノ。
なんだか勢いのいい音楽と掛け声が流れる間、牛はゆっさゆっさ揺れ続けるので、子供たちは次から次へところげ落ち、再び上ろうとするが思うようにいかずコロンコロンと床を転がり続ける。
本人たちも楽しいだろうが見ている方もかなりおかしくてウケる。

射的やくじ引きなど、景品目当てのゲームも人気だった。
普段あまり自由に出歩くことがない子供たち、この夜ばかりは疲れを知らず夜中まで遊び歩いた。

10日間ほどの夢の夜が終わり、移動遊園地はまたあとかたもなく消え去ってしまった。
その儚さがまたなんとなくあとをひく思い出となった。