野良耆の見聞記

いなか暮らしの野良着生活

古びていくものには味わいがある。そこに小さな歴史があるから・・・・・

TOJを応援する石仏

2016-09-14 | 彩色の石仏

TOJ(ツアー・オブ・ジャパン)をご存知でしょう。

日本国内を転戦する自転車レースです。

第9回大会から行われている南信州ステージの周回コースが

この石仏群の前の道路です。 この辺りでは 大勢の観客が毎年応援しており 

この石仏達も混じってレースを観戦し応援しています。

さて この中の石仏のいくつかは 彩色されたのではないかと思われます。

千手観音  「天保七申 七月(1836)  五番」

前の「一石に同居する如意輪」の近くなので  

同じ三十三所観音でしょうか。

顔から下に彩色が見られます。

十一面観音  「二番」

青面金剛  「享保十四酉天四月三日(1729)」

猿、鶏が彫られ

十一面観音と同様に薄いですが彩色されていると思われます。

 薄くて同じような色なので 彩色した目的がわかりませんが。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

畑の端の弘法大師像

2016-08-25 | 彩色の石仏

常信院から西に広がる伊那谷を見ると

下の左側の畑の端にお堂と石仏が見える。

お堂には彩色された弘法大師像。

忘れ去られたような佇まいである。

全体が朱に塗られているようで、

膝の部分だけが青くなっている。

台座に「天明六丙午 八月日」(1786)とある。

お堂には 

明治四拾参年四月弐拾四日(1910)の金的の額。

 

お堂の前にあった石仏です。

一面四臂の青面金剛像で彩色はされていない。

足元には二猿。右に聞か猿。左に言わ猿。

右が菩薩の文字塔。「南無観世音菩薩 元禄十一年寅十一月吉日」

左が庚申塔。「奉供養庚申 元禄十二年四月吉日」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河岸段丘の青面金剛像

2016-08-23 | 彩色の石仏

天竜川の東側の河岸段丘にある石仏です。

段丘を上る右側の縦道と

段丘に沿って横につながる横道が交差する場所です。

「元禄四天」(1691)と年号のみ刻まれた

一面四臂の青面金剛像です。

左側の鶏が茶色になっているのが気になりましたが。

ユニークな色使いです。

誰が、いつ、何の目的で彩色しているかわかりませんが。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

集落の青面金剛像

2016-08-10 | 彩色の石仏

集落の入り口に位置する石造群。

秋葉様、三峰様、津島様など

集落の大事な神様に混じって

端のお堂に安置されているのが浮彫の青面金剛像。

なかなか良い彫をしていると思い写真を撮りました。

青面金剛は

身は青く四臂の像で三眼、二鬼上に立ち、

二童子と四薬叉を伴う忿怒像と言われています。

この像は

四臂で、二童子と四薬叉を伴う忿怒像であり、

さらに上に日月、下に二鶏と二猿を伴っています。

直接 造立年は見れませんが

ある書物によると 寛文十庚戌年(1670年) とあります。

庚申として青面金剛像が全国的に建立された時期でもあり、

これは庚申塔として造られたと考えられます。

 

さて彩色ですが

身はほんの一部に緑色が残り、四薬叉は赤く塗られています。

ちょっと控えめです。

それがいいんですよ。

好きな石仏のひとつです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする