世態迷想・・抽斗の書き溜め

虫メガネのようであり、潜望鏡のようでも・・解も掴めず、整わず、抜け道も見つからず

残像(6)こどものけんか

2018-03-19 | 記憶の切れ端

 

体力が弱めの僕だったけど、思い出せるケンカが二つある。

小学校2年ころ。

近所の子たちと道路で輪になって、パッチ(メンコ)に興じている時に、

ちょっと評判の良くない一つ年下の子がズルをした。

我慢できなくてぼくは強い文句を言った。

その子の反応はしばらく後にやってきた。

地面のゲームの成り行きに夢中であるから、皆下を向いてる。

僕もそうだった。その子は両手で抱えるほどの石で、僕の頭をガンと殴ったのだ。

あれは痛かった。

そんなスキをつかれるとも、そんなに怒ってるとは思ってもいなかった。

当時、そんな卑怯な攻撃は誰もやらなかったから、よく憶えている。

 

けんかと下駄

もうひとつは、小学校の運動場の片隅での出来事だ。

僕ら何人かと一つ上級生の何人かと、場所の取り合いでもめたことがあった。

大げさに言えば、集団ケンカの場面である。

小学生にとって1年違いは、とても大きい。敵わない相手である。

その時、彼らの一人の言うことをとても腹立たしく感じたのだろうか、

体力のない僕がとても我慢できずに、上級生に向かってしまった。

当然上級性有利である。

何を思ったか僕はとっさに自分の下駄を脱いで、

思いっ切り相手の頭を殴ってしまった。

子供のけんかに下駄はいわば定番、最強の武器であった。

相手が泣き顔になり、形勢が逆転、上級生たちはひるんで、なし崩しに散って行った。

仕返しされるかもしれないと思いながらも、なんだと思ったものだ。子供の喧嘩だ。

 

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