☆農園ビギン☆~笑う門にはイモ来たる~

新潟小千谷市で野菜の直売とサツマイモお菓子を作る農園ビギンのつぶやきブログ☆

小さな小さなネギの種

2011年03月17日 | ねぎ伯爵も頑張ってます!
昨日
農園ビギンでは1回目のネギの種まきをしました

まだまだ
畑には雪が山ほどあるけど、溶けてからでは遅いので、今からこうして畑準備が始まります


今年はこの間、弥彦の石井さんに聞いた「夏一心」というネギ
耐暑性・耐病性に優れる早太りの品種で
ナンプ病に強く、赤サビ・黒斑・ベト病の発生も少ないそうです

偶然にも、この「渡辺農事」という会社は私の大学の同期が営業マンをしています

CP303というチェーンポット
チェーンポットってこんな感じ☆

ひっぱりくんで植えていくとするするするーーーーって伸びて、植え付けされていきます



S氏がこれに土を入れて

苗箱に入れて


haruoさんがこの特製種まき機(穴があいていて、そこの種が落ちる仕組み)

位置が決まったら、トンと種を落とします

一つの穴に2粒ずつ

その後、箸で一つ一つ穴をチェックしていきます
これがまた地道な作業

できたら積み重ねて出来上がり

秋に収穫するネギのために、3月の今の時期から農家って種まきをするのです。
いや
雪のないところでは2月から種まきをしているところもあります

これもね
農園ビギンのできる第一歩だと思うんです

今できること

農家としてできること

それは
おいしい野菜を作ること
そのために
農家として、畑を守り、野菜を育て、毎日管理していかなければなりません。

石井さんのブログで「経済活動を止めてはいけない」と書いてありました。
私もその通りだと思います。

生産者として、今やるべきなのは野菜の安定供給のため、しっかりした生産体制
今のこの作業が、秋に実を結ぶように、きっと被災地の方も秋には落ち着いてくるはず

その時においしい野菜を届けられるように・・・


ネギの種はこんなに小さい

それがあんなに太く大きく育つのです
この小さな種から芽が出る頃には、復旧の兆しができているといいな・・・

大地の力はすごい
私たちは土と共に生きて、雨の恵みをいただいて、自然と共に生きる

だからこそ
人間もしっかりこの地に根を張って生きていこう!!

頑張ろう!
みんなで一緒に頑張っていこう!










私はまださつまいも加工班で、栽培班になれるのは4月から・・・
作業をしているS氏に
「いいなーーーー私も農作業したいなーーーいつも種まきができなくて悔しいんだよね」

農家で働いていながら農作業ができない自分がもどかしくて、そんなこというと




「でも
植え付けはRさんができるんだしね♪
得意技だもんね」



言ってくれました



本当に優しいなあ・・・
S氏。


いつもならいじりまくる私のブログ

今回はネギの種が目にしみるよ・・・
ありがとう<m(__)m>


笑いの活力

2011年03月17日 | つぶやき・・・聞いてくれたら嬉しい☆
11日の地震の後からずっと
すべての放送が地震についてやっていたはずなのに

いつの間にか
バラエティもやってる・・・

先日の夕方のバラエティを見た時
ものすごい違和感を感じました。

そう感じるのは私だけかもしれない・・・

待ってました、と喜んでいる方も多いかもしれない・・・

これはあくまで私の個人的な感情。
まだ日本中で避難生活をし、安否のわからない大切な人を思い、不安な夜を過ごしている人たちがたくさんいるのに、なぜこんな時に?不謹慎じゃないの?
まだまだまだ
私たちはもっと「知る」べきじゃないの?
目を背けてはいけないんじゃないの?


でもね
いろんな人と話しました。
いろんな感情を知りました。

同じように被災した家族にも聞き、「笑いの活力」について考えるようになりました。

義母は必死でボランティアの炊き出しでおにぎりを握っている時、他県から来た消防隊員の方の地震とは関係ない笑い話に救われた、と言っていました。

避難所では集まれば、地震の時の悲惨さ、毎日の不安、悩み、苦痛・・・
そんな話ばかりで楽しい話なんて、もちろん出ない。

みんなが下を向いて、暗い顔をしていたけど、その方の明るさに救われ、みんながその人のそばに行って話をしたがった、と言っていました。

みんなね
心も疲れているの。

そして
わかっているの。


泣いてなんかいられない

「笑い」が欲しい。
心は笑いが欲しいんだって。
人は苦しみだけでは生きていけない、笑いがないと生きていけないんだって。


私はまだ

苦しくて苦しくて、毎日ラジオを、テレビを、、ネットを見るたび
一緒になって泣いてしまう

悲しいニュースを見ると、自分が被災した時を思い出し、感情移入してしまう。

でも、
被災していない私達が、心まで被災してはいけないんだ。

そうだ!
慰問しに来ていた人はみんな笑っていてくれた

その笑顔に救われた。

社長にも言われた
「あんたの特技は笑うことだろ?」
これからはみんなが復旧、復興を考えていかなければならない。






日本全国の人が「今、自分にできること」を考えてると思います。

何かしたいけど何もできない事にもどかしさを感じてると思います。

最近感じるだれにでもできることの一つはこの日本の歴史に残る大震災をしっかりと記憶に残すこと。
この災害を明日は我が身と心にとめて、そして後世に語り残すこと。

「無関心」がいちばん酷い事だと思うんです。
同じ日本人として自分が被災していないから、関係ない、なんて言ってはいけない

連日の災害の報道に気分がめいってしまう気持ちも分かります。

日を追うごとに報道も少なくなり、いつのまにか現場の状況を知る機会がなくなります。
テレビも今後、バラエティーとか通常放送になって、関係ない芸能人が結婚した、離婚したって話も出てくるのでしょう。

でも
今しか知れない見れない大災害の全貌を私達だけじゃなく未来の子供達を守るためにも、関心をもって、しっかり記憶に焼きつけていかなければならないと思うんです。

中越大震災の後、初めて実家に帰った時
新潟で地震があったことが、もうすっかり過去のこととして、誰もがあまり関心を持っていないことに驚きました。

それもそのはず
テレビでは当たり前のようにバラエティ

現地の様子を映している番組はありません。
懸命に避難生活、仮設住宅での暮らしをしている様子は分りかねるのです。

「知ること」
「関心を持つこと」
「記憶に残すこと」
「それをしっかり伝えること」

風化させてはいけない

これから戻りつつある日常の中で、この気持ちは持ち続けたいと思います。



「・・・らしくない。笑え、笑おう、笑いたい」