サンローランを演じたピエール・ニネとピエール・ベルジェを演じたギョーム・ガリエンヌが
まるで本人たちがそこにいるように素晴らしかった。
そしてこの映画の醍醐味は、サンローランのパートナーであった
ピエール・ベルジェが全面協力して、サンローラン財団所有のアーカイブ衣装の貸し出しも行なわれたので、
その貴重な衣裳のサイズにあわせモデルたちも厳選され
溜息がでるほどゴージャスなドレスが次々とスクリーンに登場する。
クリスチャン・ディオールのアシスタントとして、モデルの黒いドレスに
白の布を割いてウエストにリボンのように巻いてみせたシーンと
クライマックスの「バレエ・リュス」を纏ったモデルたちがランウエイを歩くシーンが印象的であった。