さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

秀山祭九月大歌舞伎 昼の部

2014年09月04日 | いざ銀座歌舞伎座



朝晩かなり涼しくなってまた体調が心許無くなってきたので、ひどくならないうちにと今日頑張って昼の部にでかけた。


「鬼一法眼三略巻 菊畑」・「隅田川続俤 法界坊」・「隅田川続俤 双面水照月」







「鬼一法眼三略巻 菊畑」


朝から胃の調子も悪かったので、遅く出て「法界坊」から拝見しようかと思っていたが、



家事もすべて放り出して、支度を始めたので開演に十分に間に合う時刻に歌舞伎座についた(笑)



歌六丈の鬼一法眼・松緑丈の鬼三太・染五郎丈の虎蔵は云うに及ばず、



米吉丈の皆鶴姫・歌昇丈の湛海も健闘していて、



それぞれのバランスが丁度良くて実にしまっていい「菊畑」で、きっと見逃したら後悔していただろう。







「隅田川続俤 法界坊」・「隅田川続俤 双面水照月」



勘三郎丈とはまた違った味わいのある吉右衛門丈の「法界坊」


その法界坊に絡む甚三が仁左衛門丈とくれば、お楽しみはさらに倍増!!!


吉右衛門丈の法界坊は愛嬌があってたっぷり観客を楽しませるが、同時にハラに凄味があるのがいい。


仁左衛門丈の甚三はかっこいいオジサマでついて行きたくなるような男性(笑)


芝雀丈のおくみも世間知らずのお嬢様ぽっく、


錦之助丈の要助は二股も納得!とにかく品もあってキレイ!


橘三郎丈の源右衛門が渋く、吉之助丈の番頭長九郎がいい!


そのベテランたちの中で長太の玉太郎丈がきっちりとした芝居をしてる。


それも活き活きと芝居することが楽しそうに見えるのでこちらまで嬉しくなった。


双面水照月の舞踊になってからは、吉右衛門丈の演じ分けも面白かったが、


又五郎丈の渡し守おしづが実に良かった。






法界坊萩盛りなる向島






2014平成中村座NY公演の紹介もあるとのことで、さらっとギャラリーも拝見した。


訪ソ記念に描いたという六世中村歌右衛門の可愛らしい愛犬の絵があった。