さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

中村吉右衛門定本句集

2014年09月03日 | 歌舞伎関連の本



三宅周太郎編「中村吉右衛門定本句集」


日記や写真入りの句集で、貴重な舞台写真などが興味深い。


昭和6年からの句が収められている。


高浜虚子は、序で



たとふれば真萩の露のそれなりし  虚子



「氏は多作ではなかったが、心から俳句を愛した。


氏の句は純粋率直、なんの求めるところもなく、


何の衒ふところもなかった。


氏は最も俳句を善解した人であると思ふ。」 とある。