さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

上海バンスキング

2010年02月27日 | 劇♪場♪
再演が決定したニュースを聞いてから、本当に待ち焦がれていた舞台を拝見した。

一言で表現するのは難しいが、しみじみと良かった♪

1979年の初演、1994年のラスト公演から16年、
オリジナルメンバーの俳優たちも年を重ね、観客たちもまた年を重ねた。

今日つくづく思ったのは素晴らしい戯曲は何年経っても色褪せないということ!
そして初演時のオリジナルメンバーで再演されるその戯曲を拝見できる幸運に感謝♪

客席で前のめりにもならず、かといってだらりと席にもたれるでもなく
何とも良い加減に堪能できる芝居というものは、意外にすくないものである。

この「上海バンスキング」は、それが一番の魅力!

あらすじも、劇中の楽曲も、心に残る科白たちも
観客の多くはみんな覚えていて、それを心待ちする喜び♪

そうだ!歌舞伎の人気狂言にも通じるようで、
舞台と客席のキャッチボールができる芝居だ。

カーテンコールが終わり、さらにメンバー全員がロビーで数曲演奏して
観客を送りだしてくれるのも嬉しい♪

心温まる楽しい音楽劇であるが、その中に戦争の悲惨さや悲しみを
重くせずに織り込んでいるのがこの芝居の価値のあるところだ。