ナノテクノロジーニュース

ナノテクノロジーは日進月歩である。その全貌がわかるよう、日々飛びこんでくるニュースを中心に説明する。

ナノテクノロジー2012年と2011年

2011-12-28 | 報道/ニュース

昨日の記事のスピンの後に(9/25参照)と書くのを忘れました。スピンについてはいずれもで詳しく紹介します。

雑誌IndustryWeekの二つの記事を紹介しよう。
http://www.industryweek.com/articles/nanotechnology_six_to_watch_in_12_26211.aspx?Page=2?ShowAll=1

まずNanoFilm社のCEO、Scott Ricker氏の記事で、2012年のナノテクノロジーの注目点予測である。その第1から第3までは、国際化、商品化、共同である。開発国だけではなく開発途上国もナノテクノロジーに力を入れている。たとえばインドはムンバイ周辺にテクノパークを建設し、世界中から50以上のナノテクノロジー関連会社を誘致しようとしている。また中国は、世界中から500人余りの、研究所、製造会社、政府、投資会社のリーダーを集めコンファレンスを開き、製品化に対する協力関係を進めることを試みた。このような傾向が2012年にも進行するであろうという。

オバマ大統領は2012年にナノテクノロジー関連予算21億ドルを計上している。6月に経済発展と雇用促進を目指して最先端製品製作パートナーシップ(AMP)を提唱していることから、多額の予算が商品化に回されるものと期待が大きい。製品化に関しては、2011年にナノ医薬品やナノテク蓄電池などで成果をあげているという。

Ricker氏が第4番目に注目するのは、ナノテクノロジーによる石油や天然ガスの採取技術の改善である。ライス大学の研究者が、岩盤に開けた孔が閉じないよう埋め込む材料に、従来使用されている砂などの代りになるナノ粒子強化材料を開発している。第5番目は健康・安全、第6番目はナノテロリズムというが、最後はアメリカで起った小事件をジョーク化したもののようだ。

もう一つの記事は、2011年にある程度成功を収めた製品を列挙したもので、明日紹介する。



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