西京極 紫の館

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プリズム  百田尚樹/著  幻冬舎

2014年06月11日 21時06分29秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。

【総合評価】 ☆☆★★★(満点は☆5つ)
 ドラマ性 ☆☆★★★
  独創性 ☆☆★★★
 読み易さ ☆☆☆☆★

【西京極の読後感想】
“百田尚樹にハズレなし”と前回『影法師』のレビューで書きましたが、今回はイマイチでした。理由は主人公・聡子の描き方がどうも男性目線でリアリティを感じなかったから。百田さんは男だから女性心理って表現出来ないんじゃないだろうか?こんな男の都合の良い反応する女性ばっかりだったら世の男性は苦労しませんって。感涙必至って、全然泣けないし。帯に「どうしてもこのラストシーンが書きたかった」とあったが、意外でもなんでもない。唯一、相変わらずの読み易い文体ではありますが…。少し評価コメントを修正します。“主人公が男の百田尚樹にハズレなし”で。

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