西京極 紫の館

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影法師  百田尚樹/著  講談社

2012年08月14日 10時17分19秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0』に連なる代表作。

【総合評価】 ☆☆☆☆☆(満点は☆5つ)
 ドラマ性 ☆☆☆☆☆
  独創性 ☆☆☆★★
 読み易さ ☆☆☆☆☆

【西京極の読後感想】
百田尚樹の作品にはハズレなしである。と言っても僕が過去読んだのは『永遠の0』『モンスター』の2作、そして今回の『影法師』であるが。『影法師』は物語の構成としては『永遠の0』と似ている。世間では“ダメなヤツ”という評価を受けて不遇の生涯を終えた人物に隠された秘密があり、それを読者が知った時、その秘められた想いに涙する。『永遠の0』の飛行隊員しかり、今作の磯貝彦四郎しかりである。百田尚樹のキャラクター創りの巧さは、読者に「この人物は世間が言う様な卑怯・無様な人間ではない」と信じさせながら読み進ませる処にある。読者は彦四郎に感情移入出来ているが故にラストの謎解きで「やっぱり…信じていてよかった」と思わせて感動するのだ。今回も気持ち良く著者のストーリーテリングに操られて目頭を熱くさせられた。もう一度言う。百田尚樹にハズレなし

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2 コメント

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西京極 紫さま (pia)
2013-06-08 20:35:37
とってもとっても遅ればせなんですが・・・
拙い記事 (;'∀' )な 「モンスター」&「影法師」 に・・・
TBありがとうございました。

“百田 尚樹にハズレなし”・・・ 確かに!
実感してます。
“永遠の0” と類似した感動?な “影法師” でした~。
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TB&コメントありがとうございました (西京極 紫)
2013-06-08 21:05:54
piaサンへ>
百田尚樹さんの小説はどれも素晴らしいですよね。
『永遠の0』しかり、今回の『影法師』しかり。
『海賊とよばれた男』は文庫本化されたら読みたいと思っています。
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