花満DAYs

趣味パチDiary

小説を表現するという事

2011-11-05 23:08:11 | 日記
普通に考えたら難しい。
小説は少なくとも200ページ数の舞台があり、それぞれの登場人物の裏の裏まで
人物設定する事が出来、それぞれの活劇を表現する事ができる。

対して2時間ドラマ。
膨大なストーリーを2時間という時間に短縮して脚本を描くという事。

他のどの小説もそうだと感じるのだが、小説の中に流れる時間と、
映像として演出を纏め上げ仕立てあげる時間は必ずイコールにはならないと感じる。

これは自己満足の一部に表れているのかもしれないが、
自分がじっくりと何十時間もかけて堪能したストーリーを、
たった2時間という時間に凝縮されると、その分満足感が足らなく感じてしまう。

こう感じてしまうのはたぶん自分だけではないと思う。

既に小説を読まれたどなたかでも、「2時間のドラマじゃ面白さが伝わらない」
そういう風に感じとれると思われる。

実際、展開が急すぎて、あれやこれやと登場人物が出てくるから、
物事の背景が伝えきれていない。

この物語の展開を、小説の面白さと比較してどう脚本を作っていくか。
そこが演出家の腕の見せ所なんだろう。
小説を見ていない人であれば、まだ楽しめたのかもしれないケド。

「火車」

なかなか良く出来ていたんじゃないかなと。
上述した通り、物足りなさを凄く感じてしまった訳ですが。

俺的には、もっと消費者金融の時代背景的説明などを含めて欲しかった気がする。
作者(宮部みゆき)が読者(視聴者)に何を訴えたかったのか。

ストーリー展開、エンディングの見せ所が評価されたこの作品。
最後は期待通り?少しだけ延びてましたな。


コメント
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