Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

ヒヨドリと緋寒桜

2022-03-31 | みんなの花図鑑
3月23日にあけぼの山農業公園に緋寒桜を見に行ってきました。
緋寒桜はちょうど満開でしたが、花の中からヒーヨヒーヨという鳥の声がします。

よく見るとヒヨドリが夢中で蜜を吸っているではありませんか。私も花はそっちのけにして、夢中でヒヨドリの蜜を吸う姿を撮影しました。


<ヒヨドリは、スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>
ヒヨドリは、「ヒーヨ、ヒーヨ」という鳴き方をします。ヒヨドリの名前は、この鳴き声が由来だそうです。



特に甘いものが好きなようで、柿、びわ、みかんなどの果実はもちろん、桜の花の蜜なども大好きです。このように、花を咲かせている植物や、果実をつけている植物の近くでは、ヒヨドリがよく集まります。



ヒヨドリは食欲旺盛で独占欲が強いため。他の鳥が花の蜜を吸っていたりすると、すっ飛んできて他の鳥を追い払ってしまいます。そのせいでしょうか、この日、緋寒桜ではヒヨドリ以外の鳥は見つけることができませんでした。



ヒヨドリは顔を花の中に突っ込んでいる姿をよく見ます。花の中に顔を入れて夢中で蜜を吸った結果、顔が花粉で染まっていることもあります。このように、ヒヨドリは植物たちにとっては花粉を運んでくれるありがたい存在なのです。



スズメなどは、桜を「盗蜜」します。盗蜜とは、花をちぎって蜜だけを奪う食べ方。これをされると植物は花粉の媒介をされず、"食べられ損"になってしまうのです。



日本ではとっても身近な鳥のヒヨドリですが、世界的に見ると、なかなか見られない野鳥でもあります。彼らの分布は日本を中心に、朝鮮半島や、東南アジアの一部くらいなのです。



ヒヨドリの話はこのくらいにして、本題の緋寒桜に話を戻します。ちょうどこの日が満開の見頃でした。しかし、天気は薄曇りで、時々晴れ間が見える程度だったのが残念です。

<ヒカンザクラ(緋寒桜)バラ科サクラ属>
ヒカンザクラは、沖縄県で多く見られるサクラの種類の1つです。台湾や中国から伝わり、日本で一番早く沖縄県で開花するサクラとしても知られています。



沖縄県でサクラというと、ヒカンザクラのことを指すことが多いようです。沖縄では1〜2月頃に開花し、関東では2〜3月頃に見頃を迎えます。



寒い時期に花びらが緋色(ひいろ)に染まることから、「緋寒桜(ヒカンザクラ)」と名付けられましたが、「ヒガンザクラ(彼岸桜)」と名前を間違えやすいため、カンヒザクラ(寒緋桜)と呼ばれることもあります。



ヒカンザクラを品種改良して作られたカワヅザクラ(河津桜)は、今や日本全国の各地で花見や観光の名所となっています。

カワヅザクラもそろそろ終わりに近づいていましたが、まだ元気に咲いている花も残っていました。

<カワヅザクラ(河津桜)バラ科サクラ属>
ヒカンザクラとオオシマザクラが自然交雑して生まれた日本原産の品種で、濃い花の色をしたヒカンザクラに由来して、カワヅザクラも紫紅色です。



カワヅザクラは一重咲きで八重桜などと比べると地味な印象かもしれませんが、集まって咲く大輪のピンクの花はとても美しいです。花の大きさは4~5センチで、花弁が大きいためとても豪華に見えます。



首都圏ではソメイヨシノの満開も終わりそうな時期に、緋寒桜や河津桜の話題で恐縮です。週2回のブログ投稿サイクルを維持しようとすると、どうしてもこのような賞味期限切れの話題になってしまうことをお詫びします。