私の住む千葉県柏市には手賀沼があります。
面積約6.5平方Km(東京ディズニーリゾートの約6.5倍)、周囲約38Kmの豊かな自然に恵まれた沼です。
自然豊かな水辺には野鳥が飛来し、変化に富んだ風景や史跡、花木等々を観察できる素晴らしいスポットです。
手賀沼のほとりにある藤棚(2017/5撮影)


私はこの手賀沼湖畔をサイクリングや散策をすることが大好きです。
片道10~20キロのコースを、変化に富んだ風景を楽しみながら走ると、暑さ寒さもさほど苦になりません。
これまで撮りためた写真を交え、手賀沼の魅力を紹介していきたいと思います。
サイクリングロード

手賀沼の魅力 その2は藤姫伝説です。
手賀沼には、ロマンに満ちた悲しい手賀沼伝説があります。
1時間ぐらい緑道を歩けば、伝説碑が教えてくれ、それを探しながら散歩するのも楽しいものです。
緑道のスタート地点は、北柏橋です。この北柏橋から藤姫伝説が始まります。

【藤姫伝説(其の壱)】
むかし手賀沼のほとりに、我孫子五郎の館があり、ここに藤姫というそれはそれは美しい姫がいました。
沼の反対側に戸張弾正の館があり、その息子の一人に若狭之介というりりしい若者がいて、両方の親が将来は一緒にしようと決めた仲でした。
だれもがうらやむそんな二人を、藤姫のまま母だけがよろこばずに、強くきらっていました。

【藤姫伝説(其の弐)】
2人の仲の良いことをきらっていた藤姫のまま母は、若狭之介が藤姫に会いにやってくる道に待ち伏せをして、とうとう殺してしまいました。
その亡がらを沼に捨て、藤姫に「若狭之介の亡がらを沼で見たものがいるそうだよ」と耳打ちすると、「せめて亡がらなりとこの手でお墓に入れて差し上げたい」と一も二も無く探しに行くことにしました。

【藤姫伝説 其の参】
「よくないことが起こりそうだ」と心配する姫のお付き人たちの止めるのを振り切って、ただ1人若狭之介の亡がらが浮いていたと、まま母が教えたあたりに、舟をこぎだしました。
ところが、恐ろしいまま母は、ひそかに舟の底に穴を開けさせていたため、姫の舟は沼の一番深いところで沈みはじめました。
助けを求める姫にまま母は「おろかな姫よ死ぬがいい」と笑いました。

藤姫伝説(其の四)
うたがうことを知らなかった姫も、これですべてがわかり、「おぼえているがいい」と叫んで沼に舟とともに消えていきました。
心にけがれのない姫だけに、だまされて殺されたことにそのうらみも大きく、姫の体は沼の底に着くと、みるみるまに三丈余りもある大蛇の姿に変化し、水柱とともに水面に浮かび上がると、まだ岸にいたまま母を一飲みで殺してしまいました。

【藤姫伝説 其の伍】
姫のうらみから生まれた大蛇が、沼に近づくものすべてを沼に引き込んでしまうことに漁師たちが困っていると、旅の山伏が通りかかって、「大蛇ののろいをときましょう」といって祈ったところ、大蛇が沼から現れお経を投げつけると、のたうちながら沼に逃げ込んでいきました。
山伏は藤姫ののろいを封ずるために柱を1本沼に向かって投げ込みました。

【藤姫伝説 其の六】
不思議なことに、水しぶきを上げた柱が一瞬のうちに大きなウナギに変わってしまいました。
大ウナギはひとはねすると沼の底深くもぐって、それから大蛇はもちろん藤姫のおん念は一切現れなくなり、猟師たちは安心して魚をとることができるようになりました。
それからは「手賀沼の大ウナギは守り神なので捕らえたり追ったりしてはなんねいぞ」と言い伝えてきました。

藤姫が大ウナギに変身したと言われる手賀沼には大ウナギのモニュメントがあります。
このモニュメントは散歩する人に方角を知らせる役割を持っています。
東西方位を教えてくれる大ウナギ

南北方位を教えてくれる大ウナギ

藤姫が大蛇からウナギに変身したといわれる沼は、今日も穏やかな表情で散歩や釣りをする人たちの目を楽しませています。

ロマンに満ちた悲しい藤姫伝説いかがでしたでしょうか?
近くへお越しの節はぜひ、藤姫伝説の碑を探して散歩をお楽しみください。
それでは次回の”手賀沼の魅力”まで失礼します。
面積約6.5平方Km(東京ディズニーリゾートの約6.5倍)、周囲約38Kmの豊かな自然に恵まれた沼です。
自然豊かな水辺には野鳥が飛来し、変化に富んだ風景や史跡、花木等々を観察できる素晴らしいスポットです。
手賀沼のほとりにある藤棚(2017/5撮影)


私はこの手賀沼湖畔をサイクリングや散策をすることが大好きです。
片道10~20キロのコースを、変化に富んだ風景を楽しみながら走ると、暑さ寒さもさほど苦になりません。
これまで撮りためた写真を交え、手賀沼の魅力を紹介していきたいと思います。
サイクリングロード

手賀沼の魅力 その2は藤姫伝説です。
手賀沼には、ロマンに満ちた悲しい手賀沼伝説があります。
1時間ぐらい緑道を歩けば、伝説碑が教えてくれ、それを探しながら散歩するのも楽しいものです。
緑道のスタート地点は、北柏橋です。この北柏橋から藤姫伝説が始まります。

【藤姫伝説(其の壱)】
むかし手賀沼のほとりに、我孫子五郎の館があり、ここに藤姫というそれはそれは美しい姫がいました。
沼の反対側に戸張弾正の館があり、その息子の一人に若狭之介というりりしい若者がいて、両方の親が将来は一緒にしようと決めた仲でした。
だれもがうらやむそんな二人を、藤姫のまま母だけがよろこばずに、強くきらっていました。

【藤姫伝説(其の弐)】
2人の仲の良いことをきらっていた藤姫のまま母は、若狭之介が藤姫に会いにやってくる道に待ち伏せをして、とうとう殺してしまいました。
その亡がらを沼に捨て、藤姫に「若狭之介の亡がらを沼で見たものがいるそうだよ」と耳打ちすると、「せめて亡がらなりとこの手でお墓に入れて差し上げたい」と一も二も無く探しに行くことにしました。

【藤姫伝説 其の参】
「よくないことが起こりそうだ」と心配する姫のお付き人たちの止めるのを振り切って、ただ1人若狭之介の亡がらが浮いていたと、まま母が教えたあたりに、舟をこぎだしました。
ところが、恐ろしいまま母は、ひそかに舟の底に穴を開けさせていたため、姫の舟は沼の一番深いところで沈みはじめました。
助けを求める姫にまま母は「おろかな姫よ死ぬがいい」と笑いました。

藤姫伝説(其の四)
うたがうことを知らなかった姫も、これですべてがわかり、「おぼえているがいい」と叫んで沼に舟とともに消えていきました。
心にけがれのない姫だけに、だまされて殺されたことにそのうらみも大きく、姫の体は沼の底に着くと、みるみるまに三丈余りもある大蛇の姿に変化し、水柱とともに水面に浮かび上がると、まだ岸にいたまま母を一飲みで殺してしまいました。

【藤姫伝説 其の伍】
姫のうらみから生まれた大蛇が、沼に近づくものすべてを沼に引き込んでしまうことに漁師たちが困っていると、旅の山伏が通りかかって、「大蛇ののろいをときましょう」といって祈ったところ、大蛇が沼から現れお経を投げつけると、のたうちながら沼に逃げ込んでいきました。
山伏は藤姫ののろいを封ずるために柱を1本沼に向かって投げ込みました。

【藤姫伝説 其の六】
不思議なことに、水しぶきを上げた柱が一瞬のうちに大きなウナギに変わってしまいました。
大ウナギはひとはねすると沼の底深くもぐって、それから大蛇はもちろん藤姫のおん念は一切現れなくなり、猟師たちは安心して魚をとることができるようになりました。
それからは「手賀沼の大ウナギは守り神なので捕らえたり追ったりしてはなんねいぞ」と言い伝えてきました。

藤姫が大ウナギに変身したと言われる手賀沼には大ウナギのモニュメントがあります。
このモニュメントは散歩する人に方角を知らせる役割を持っています。
東西方位を教えてくれる大ウナギ

南北方位を教えてくれる大ウナギ

藤姫が大蛇からウナギに変身したといわれる沼は、今日も穏やかな表情で散歩や釣りをする人たちの目を楽しませています。

ロマンに満ちた悲しい藤姫伝説いかがでしたでしょうか?
近くへお越しの節はぜひ、藤姫伝説の碑を探して散歩をお楽しみください。
それでは次回の”手賀沼の魅力”まで失礼します。
Ninbuさんが、柏にお住まいとは、前にもお伺いしましたっけ? 失念してました(;´▽`A``
連れ合いが柏の出です。年に数度は、墓参り(西光院)に。
だから、かしわで農産物直売所とか、柏の葉公園とか、ららぽーととか行きますよ。
とはいえ、手賀沼までは手が回りませんでした。いろいろ拝見して、今度お邪魔してみますね。
では、引き続きよろしくお願いします。
藤姫と大うなぎのつながりがそんなところにあったんですね。
それにしてもこういう伝説に出てくる継母はなぜそこまでやるのか、最初に殺された男の方はなぜ恨まないのか不思議です(^◇^;)
Ninbu さん、こんにちは。
伝説や物語には、多くのまま母が居ますが、何故か 意地悪、嫌われ者、と言う立場です。
現世においても同様な事件が起きます。
手賀沼の伝説は、警鐘を鳴らしている様に思えてきます。
可愛い幼子が殺されたりする事件、居たたまれないですね。
そうなんですか、奥様が柏ご出身とはご縁がありますね。(^-^)
でも、私は柏に転居して9年なので奥様のほうが地域の事情には明るいと思います。
西光院は柏の北部なので、南部の手賀沼方面に足を延ばされることは少ないと思います。
時間の余裕があれば手賀沼方面にもお出かけください。(^-^)
まま母の残忍さは許せませんね。
昔から怨んで出てくるのは、四谷怪談のお岩さんや番長皿屋敷のお菊さんなど女性が定番です。
若狭之介よりも、藤姫のほうが怨念を表現するには、物語として組み立て易かったのでしょうね。
伝説は警鐘を鳴らしている。その通りですね。
それにしても、最近の凶悪事件は肉親や親族に関わるものが多いのが気になります。
親子や兄弟の絆や愛情はどうなってしまったのでしょうか。
昨日の日立市の事件は本当に胸が痛みます。
こうした、碑を見ると発見がありますね。
うなぎのモニュメントも面白い^^
ps.
コメントありがとうございます。
いや、花の美しさがあるからですけど、
お褒めのいただきありがとうございます^^
バラは、確かに花の女王と呼ばれるのに
ふさわしいですよね~
手賀沼湖畔には他にも、このような伝説の碑がたくさん設置されています。
散歩をしながら、これらを眺めて昔に思いを馳せるのも楽しいものです。
機会があれば、手賀沼の魅了で他の昔話もご紹介していこうと思います。(^-^)
柏市にお住まいなんですね。
甥っ子が柏市に新居を構えて住んでいます。
双子が生まれたので近々お祝いに遊びにいく予定です。
手賀沼伝説を話題にしてみようかしら。笑
知ってるかな?
五月の藤棚を見て行ってみたいなと思ったら藤姫の伝説がある場所なんですね。
今は自転車を乗る人が増えているでしょ。
とてもいいサイクリングロードがもあって人気なのではないですか。
大人も子供も楽しめるいい所ですね。