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3月の花のアルバム ⑦

2024-04-26 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

花はどこへ行った

 

 

 


全体が灰色に見える色彩の鳥です。花の蜜や果実が大好物です。

これは熱帯が主生息地であった祖先の名残り。今では虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。

東京では1970年頃までは10月に渡来し、4月に渡り去る冬鳥でした。それが、留鳥として一年中棲むようになりました。

<ヒヨドリ(鵯) スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>
3/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

本種は、日本、中国、朝鮮半島に分布するヤナギ科ヤナギ属の落葉性低木です。

日本では北海道から九州にかけて分布しており、日当たりがよく湿り気のある土壌を好みます。

本種は花穂が赤らむネコヤナギで、通常のネコヤナギは、こんなふうに赤くはなりません。花序がピンク色なのは花が咲くまでで、開花が始まると黄色い花粉を持つ雄蕊が現れます。

<ピンクネコヤナギ(ピンク猫柳) ヤナギ科 ヤナギ属>
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

南米原産のオシロイバナ科の低木、あるいはツル性植物で同属は18種の原種が知られています。

丈夫で長期間開花することから、熱帯各地で親しまれているつる性の熱帯花木です。

美しく着色した部分は苞で、中心部に白色の小さな筒状の花をつけます。寒さにも強く、霜が降りない地域では戸外でもよく冬越しします。

<ブーゲンビレア(筏葛) オシロイバナ科ブーゲンビレア属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

熱帯アメリカ原産のナス属の植物です。ナス属は世界の熱帯から温帯にかけて1700種ほどが分布しています。

春まき一年草として栽培され、秋に実る黄色の果実を観賞します。果実には大小数個の突起があり、その形がキツネの顔に似ていることから本種の名前で呼ばれます。

また、実の形や色からツノナスやカナリヤナスなどとも呼ばれています。

<フォックスフェイス ナス科ナス属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 


江戸時代から栽培され古典園芸植物の一つとされます。普通のフクジュソウと比べてふっくらとした大輪の花を多数咲かせます。

本種はフクジュソウの園芸品種の一つで、ミチノクフクジュソウとの雑種。日本固有種で筑波山に分布しています。

キンポウゲ科フクジュソウ属の球根植物でスプリング・エフェメラル(春の妖精)の一つとされます。

<フクジュソウ「福寿海」 キンポウゲ科フクジュソウ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

西アジアおよび東ヨーロッパ、北アフリカが原産の多年草です。和名の由来のとおり、1つの花茎に房状に沢山の花を咲かせます。

そのため花はボリュームがあり華やかな見た目をしています。

別名「ペパーホワイト」や「クリーム・ナルキッソス」等とも呼ばれます。

<フサザキスイセン(房咲き水仙) ヒガンバナ科スイセン属>
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ナミビア南部、南アフリカ - 北ケープ州が原産地で、非非常に気温が高くなる乾燥地域に自生するため独特な発達をした樹木です。

樹高は2m程度まで成長しますが、成長は非常に遅い。塊茎は円錐形または円筒形に、つまり徳利型に肥大化します。

夏場に花序を出し、淡緑白色の小花を多数開きます。果実はブドウに似た房状で、和名の由来になっています。

<ブドウガメ(ブドウ亀) ブドウ科キフォステンマ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

地中海沿岸原産で、キク科キンセンカ属の耐寒性宿根草です。キンセンカ(カレンデュラ)の耐寒性の高いもの品種が本種の名前で流通しています。

現地では農地や道端に生えている野草です。日本に帰化し日本でも道端や草地に生えている他、鉢植えでも売られています。

丈夫で、冬から春にかけて長期間、鮮黄色の花を次々に咲かせます。花は、同属で一年草のキンセンカ(金盞花)より小さいです。

<フユシラズ(冬知らず) キク科キンセンカ属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


ヨーロッパに自生する原種のサクラソウです。英名はプリムローズで、古くから親しまれている野生種です。

本種は「プリムラ・ブルガリス」の亜種で、明るいレモンイエローの花が株を覆うほどにたくさん咲かせますが、これは珍しいライラックピンクです。

<プリムラ・ブルガリス・シブソルピ サクラソウ科サクラソウ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから本種の名前で呼ばれていました。

その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。花は手を広げたような形の小さな花が沢山咲き、紫や白、桃色の花もあります。

花期がとても長く、5月から10月の間、長く花が咲き続けます。スカエボラという名前でも流通しています。園芸品種ではサントリーが開発した「サンク・エール」がよく知られています。

<ブルーファンフラワー(末広草) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


ペダンクラータラベンダー(フレンチラベンダーの亜種)の園芸品種です。

1980年代後半ニュージーランドのマーシュウッドガーデンで作出されました。

うさぎの耳のような形の濃い赤紫の花とシックな色の上部苞葉が特徴です。

<フレンチラベンダー「ヘルムスデール」 シソ科ラバンデュラ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


原産地は南アフリカ原産のヤマモガシ科プロテア属の常緑低木。樹高は1~2mほどで、枝は硬く赤色を帯びます。

開花時期は、自生地では5月~6月。温室では1月~2月で、木の先に球形の頭状花序(枝を介さずにたくさんの花がまとまって咲く)を出し、たくさんの花が集まった集合花をつけます。

<プロテア・キナロイデス ヤマモガシ科プロテア属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ユリ科スイセン属の多年草で、学名は Narcissus bulbocodium(ナルキッスス・ブルボコディウム)。

スペインからフランスそれにアフリカ北部に分布しています。草原に生え、高さは10~15センチになります。

 

2月から3月ごろ、花茎の先にペチコートに似た黄色い花を咲かせます。ラッパ状の副花冠だけが目立ちます。

<ペチコートスイセン ユリ科スイセン属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


別名では「チェリー・プラム」や「ミロバラン・プラム」等とも呼ばれる東南ヨーロッパおよび西アジアが原産の落葉小高木です。

開花はソメイヨシノより例年1週間から2週間早く、街路樹などに使われていることも多いので、ソメイヨシノによく間違われるそうです。 

また、果実は甘みのある品種もあり生で食べられる事もありますが、一般的には酸味があるため砂糖等で煮てジャムなどにして食べられます。

<ベニバスモモ(紅葉李) バラ科サクラ属>
3/15 柏の葉公園

 

 

 

 

 

本種は塊根植物(コーデックス)として知られます。コーデックスは主にマダガスカルや北米・南米・アフリカなどに生息する多肉植物の総称のことです。

丈は大きくなると50cmになります。ミラビレの名で出回ることが多いですが、ミラビレとして流通するものは正しくはクラシカウレです。

<ベラルゴニム・クラシッカウレ フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


本種は有茎種(立ち上がった茎に葉をつけ、頂部に花を咲かせる)のクリスマスローズです。

常緑の多年草で、さわやかな黄緑色の丸い花を、1花茎に30輪以上咲かせます。

葉は3つに大きく切れ込み、葉縁にはヒイラギに似た鋸歯(きょし)があります。

<ヘレボルス・アルグティフォリウス キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

本種は花色(萼弁色)が赤や桃、白、緑色などの園芸種が作られており、花色が豊富で、初春(2~3月)に開花する春咲きの花です。

本種は別名はレンテンローズ(Lenten rose)とも呼ばれます。レンテンローズは、草丈が40~60cmと背が高いです。

<ヘレボルス・オリエンタリス キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

本種はニガーとステルニーの交配種のクリスマスローズです。

クリームホワイトの星型の花咲き進むにつれグリーンを帯び、落ち着いたピンクに変化します。

<ヘレボルス・シューティングスター キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

有茎種どうしのH.アーグチフォリウスとH.リビダスとの種間雑種です。

アーグチフォリウスは大型で葉のふちがギザギザして、花は緑〜黄緑。リビダスは小型で葉のふちはツルっとして、花は緑〜赤身を帯びる緑。本種はその中間種となっています。

つまり中型(幅がある)葉はややギザギザしています(幅がある)。花は黄緑〜緑〜赤緑そしてシルバーリーフとなることが多いです。

<ヘレボルス・ステルニィ キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ニゲル種は、クリスマスの頃に咲くことから“ クリスマスローズ” と呼ばれています。 

本来の意味ではニゲル種がクリスマスローズですが、現在では、同じ属の春咲きガーデンハイブリッド、種間交配種やその他の原種も含め、クリスマスローズと呼ばれています。

「ヘレボルス」は「​​死の食べ物」、「ニゲル」は「黒」という意味。 この植物の黒い根っこには毒が含まれており、古くはその毒を矢尻に塗ったり、飲用水に溶かして敵国の兵力を削ぐのに用いたりされたそうです。

<ヘレボルス・ニゲル キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「3月の花のアルバム⑦」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム⑧(最終回)」に続きます。


3月の花のアルバム ⑥

2024-04-23 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

キャンディーズ・・春一番

 

 

 

トウダイグサ科の常緑樹。多肉植物愛好者が好んで愛倍していることの多い小低木です。

原産地は、アメリカ大陸中央部の乾燥地帯であり、雨期に枝・葉を出し、乾期には落葉するが、高温多湿であれば常緑を維持するといいます。

とにかくユニークなのは球状の塊根で、最大20㎝程度まで大きくなると言います。花後には、カボチャを小さくしたような形状の果実を下垂する姿もユニークです。

<ニシキサンゴ(錦珊瑚) トウダイグサ科タイワンアブラギリ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


北海道から九州の山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生しています。 

早春に他のヤナギ類よりも一足早く花を咲かせ、春の訪れを告げます。

銀白色の毛で目立つ花穂がネコの尾に似ていることから、この和名がつきました。

<ネコヤナギ(猫柳) ヤナギ科ヤナギ属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


カリフォルニ原産でムラサキ科ルリカラクサ属の耐寒性這性一年草です。

春に這性の低い草丈に、浅い釣鐘が開いたような小さくて可愛い花を咲かせます。

この品種は白地の5弁花に1個づつ紫色の点が入るのが特徴です。

<ネモフィラ・マクラータ ムラサキ科ルリカラクサ属> 
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北アフリカ原産のキク科の一年草で、1970年前後に日本へ入ってきた草花です。

花はマーガレットによく似ていますが、マーガレットはモクシュンギク属で本種はフランスギク属です。草丈も花の大きさも小さめです。

花色は中心が黄色、花弁が白。はっきりとした濃い色の黄色と白のコントラストがきれいな花です。葉は丸みを帯びた形状ではなく、ギザギザとしたのこぎりのような形をしています。

<ノースポール キク科フランスギク属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 


ヨーロッパを原産地としており、現在は日本を含む世界各国に分布しています。

有史以前に中国から日本へ帰化した野草で、タンポポそっくりの花を咲かせます。

ハルノノゲシとも呼ばれています。葉っぱと名前がケシに似ていますがキク科の植物です。

<ノゲシ(野芥子) キク科ノゲシ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

オーストラリア原産の常緑つる性植物で、コチョウランを小さくしたような愛嬌のある花が、連なるように穂になって多数咲きます。

花径は1cmくらいです。つる性の常緑低木で、堅い革質の葉をつけ、各葉腋から花穂を伸ばします。

花色は紫が基本で、桃花、白花もあり、いくつかの品種が選抜育成され、「小町藤」の名前でも流通します。

<ハーデンベルギア「小町藤」マメ科ハーデンベルギア属>
3/1 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国東部に分布するユリ科の多年草です。中国では700年前から薬用植物として栽培されている、歴史のある植物です。

花期になると細く伸びた茎の葉の付け根に、花径3~4㎝程度の花を、下向きに咲かせます。花は鐘状で6枚の花弁を持ち、淡い緑色をしています。

花弁の内側には独特の網目模様があり、この模様が別名の「アミガサユリ」の名前の由来になっています。

<バイモ(貝母) ユリ科バイモ属(フリチラリア属)> 
3/29 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


中国産のモクレン科の落葉樹です。蕾のときは銀色の毛で覆われ、3月から4月に白い美しい花を咲かせます。

一般的にモクレンというと紫色のモクレンを指すことが多く、樹高が10~20mになる白いモクレンはこの名前で呼びます。

花期は本種がモクレンより1カ月ほど早く、香りは白い花が強く、花弁は紫の花のほうが大きいです。

<ハクモクレン(白木蓮) モクレン科モクレン属> 
3/17 近所の路傍

 

 

 

 

 

メキシコやアルゼンチンなど中南米が原産で、25種ほど存在します。日本へは明治時代に渡来しました。

茎や葉を折るとニラのような刺激臭があるので、本種の名前で呼ばれます。葉や茎が傷つくと臭いがぷーんとするので、人の通り道などには不向きです。

道端や花壇に植えっぱなしにしておいても、春に藤青色からピンク、白の星形の花をよく咲かせる、非常に丈夫で手間いらずな植物です。

<ハナニラ「西洋甘菜」 ユリ(ヒガンバナ)科イフェイオン属>
3/22 大堀川

 

 

 

 

 

原産地は中国。花を観賞するために改良された桃で、花つきがよいため、主に花を観賞する目的で庭木などによく利用されます。

日本では江戸時代から改良が進められました。3~4月に開花し、雛祭りの花として日本でも古くから馴染みが深い花です。

花の色には紅色、桃色、白などがあり、また、花の形には一重と八重があります。

<ハナモモ(花桃) バラ科サクラ属>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 

 

北アメリカ原産の帰化植物で、観賞用として大正時代の日本に持ち込まれましたが、強い繁殖力を持つため、今では春になると随所で見られます。

別名の「貧乏草」は、根っこさえ残っていればまた元気に生えてくるというところからついたと言われています。

花名の由来は、同じキク科で春に咲くシオン(紫苑)にちなんで名前が付けられたと言われています。

<ハルジオン(春紫菀) キク科ムカシヨモギ属> 
3/22 大堀川

 

 

 

 



中国南部~台湾が原産の観葉植物です。学名はカポックで、パンヤ科セイバ属。

大高木で枝が水平に張り、7~9枚の小葉から成る複葉をもちます。種子に長い毛があり、これを枕やクッションに利用します。

温室でも栽培されますが、花が咲くことはあまりありません。果実は熟すると割れ、長い繊維があふれ出てきます。

<パンヤノキ(カポック) パンヤ科セイバ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ビデンス属の植物は、メキシコを中心に世界各地に150~250種もの種類があります。ビデンスは、秋から初冬にかけて咲くコスモスを小型にしたような花で、ウインターコスモスとも呼ばれています。

本種は、より強健でより長く咲くように改良されたビデンスの園芸品種で、サントリーフラワーズの商品です。

蜂や蝶が寄ってくること、はちみつのような香りがあることから名づけられたようです。真夏と真冬以外は長く開花するので、花壇にも使いやすい花です。

<ビーダンス キク科ビデンス属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

台湾、中国に分布する常緑性の低木です。日本に渡来したのは1681~1687年(天和・貞享年間)のこと。漢名を十大功労といいます。

初夏にでき始める果実は直径7~8ミリの球形で水分を含みます。秋にはブルーベリーのように黒紫色に熟し、表面に白い粉を吹きます。

遠目で見れば葉の雰囲気はナンテンに似ており、葉の縁にヒイラギのようなトゲがあることから、名前がつきました。

<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 


 

本種は開花期間がとても長く、適切な手入れをすれば、次々と花が咲くので、初心者が大変育てやすい植物です。

花径は小輪で2~3cm、中輪で3~4cm。パンジーとは花の大きさで区別され、三色菫(サンシキスミレ・サンショクスミレ)とも呼ばれます。

ギリシャ神話の王ゼウスが少女イオのためにスミレの花を咲かせたという伝説から彼女の名前である「ion(イオン)」に由来します。属名はその花姿からラテン語で紫色を意味する「Viola」から由来します。

<ビオラ(三色菫) スミレ科スミレ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ヨーロッパ南部~北アフリカ(地中海沿岸地域)原産の高さ2~7m、株幅3mほどになる常緑低木で、よく枝分かれして、まるい樹形になります。。日本には昭和初期に渡来しました。

葉は葉は対生する単葉で、長さ4~10cm、幅2~4cmの狭卵形となり、表面には光沢があります。葉の縁は全縁です。枝先に径5~10cmの散房花序を出します。

花はつぼみの時は紅色を帯び、開花すると白色~淡いピンク色で、香りがあります。花冠は5裂し、5本の雄しべが長く突き出ます。果実は長さ5~7mmで黒っぽい藍色に熟し、有毒とされます。

<ビブルヌム・ティヌス レンプクソウ科ガマズミ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


中南米原産の常緑低木で高さ2m程度。日本には昭和初期に導入されました。

秋~春に開花し、花は鮮やかな赤色で花弁は開かず垂れ下がって咲きます。

葉は長さ6~12㎝の卵状心臓形で浅く3裂します。葉の表面はざらつき、裏面には軟毛があります。

<ヒメフヨウ(姫芙蓉) アオイ科ヒメフヨウ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


ヨーロッパからアジアに分布するキンポウゲ科の多年草です。日本への渡来時期は不明ですが、各地で野生化しているのが確認できます。

3月~4月になると、伸びた茎の葉の付け根から花柄を長く伸ばし、頂部に花を咲かせます。花被片は通常黄色で、美しい光沢を持ちます。

基本は黄色の一重咲きですが、白花、バイカラー、八重咲きなど個体変異も多く、葉の形や斑入りなど葉の模様にも変化があり、多くの品種が生産され流通しています。

<ヒメリュウキンカ(姫立金花) キンポウゲ科キクザキリュウキンカ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 


チューリップやスイセンなどと並んで、春の花壇を彩るとても香りが良いのが特徴の秋植え球根です。

ギリシャ神話にも登場し、古くから観賞されて数多くの品種がつくり出されてきました。日本に入ってきたのは安政~文久年間(1854~1863)とされています。

日本では、10品種ほどが栽培されています。野生種の花は青紫色ですが、園芸品種は花色も豊富です。

<ヒヤシンス ユリ科(キジカクシ科) ヒヤシンス属>
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


近畿北部及び北陸の日本海岸沿いを原産とするマンサク科の落葉低木。

自生は少ないが、可憐で美しい花や秋の黄葉に観賞価値があるため庭園等に栽培品が植栽されています。

原産地が日向の国(宮崎県)だとして名付けられましたが、実際の原産地は近畿北部及び北陸の日本海岸沿いであり、命名は誤解に基づくようです。

植物学者の牧野富太郎博士は、小さなトサミズキを意味する「ヒメミズキ」が転訛したとものとしています。

<ヒュウガミズキ(日向水木) マンサク科トサミズキ属>
3/14 柏の葉公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「3月の花のアルバム⑥」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム⑦」に続きます。

 


3月の花のアルバム ⑤

2024-04-20 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

JUJU 『花』 Music Video

 

 


本種の仲間は、南西アフリカ、マダガスカル、カナリア諸島に分布します。現地では、「触ると幸せが訪れる」と言い伝えられる縁起良い植物です。

草姿は、グリーンネックレスなどのようにつる状のもの、肥大した根(塊根)をもつもの、葉や茎に毛が生えているものなど、さまざまです。春になると花茎を伸ばし、黄色い花を咲かせます。

葉の形もユニークなものが多く、球状、矢尻型、三日月型などおもしろいものがあります。また、切るとキクのような独特の香りがあります。

<セネシオ(多肉植物) キク科セネシオ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

網代中学・多賀中学校長を務め、桜の育種家としても有名だった角田晴彦氏が、1965年(昭和40年)頃にオオシマザクラ(大島桜)とカンザクラ(寒桜)から作出した品種です。

基本的な開花時期は3月下旬ですが、温暖な地域・年では2月下旬頃から咲くこともあります。

春先の漁の時期に咲くことや、紅が混ざった淡いピンクの花弁が「桜鯛」の色に似ていることなどから、名付けられました。

<タイリョウザクラ(大漁桜) バラ科サクラ属>
3/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


菜の花をカラフルにしたような花で、以前は春にしか咲かなかったのですが、霜に強い品種が改良されて、秋から春にかけて楽しめるようになりました。

通常は秋に播種して低温に感応した後春に開花しますが、本種は低温処理なしで開花します。

花期は10月~5月。花色は赤、黄色、白など。草丈は10~20cmです。学名のCheiranthus はギリシャ語で手の意味「cheir」と、花の意味「anthos」が語源になっています。

<チェイランサス・シュガーラッシュレッド アブラナ科ニオイアラセイトウ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

花はボタン咲きの大輪~極大輪で、花の色は、白に桃色の縦模様。淡桃色と濃桃色の絞り模様もあるようです。開花時期は3月中旬~4月下旬です。

花径は12cm~15cmほど。 葉は革質で表面は濃い緑色をしており艶があり、互生しています。

<ツバキ「キック・オフ」 ツバキ科ツバキ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


歴史は古く、江戸時代から三妻(雪見車、月見車、花見車)の一つとして伝えられた品種です。

本種は白色の半八重咲き。明快に開く花弁が特徴的です。

江戸椿の白花では唯一の雄しべが放射状に開く梅芯種です。

<ツバキ「雪見車」 ツバキ科ツバキ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

蕾は丸く、咲いても丸みを帯びる花形が素敵な白椿です。

開花時期は11~4月で、中輪一重の太い筒咲きです。

<ツバキ「白妙蓮寺:はくみょうれんじ」 ツバキ科ツバキ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


本種はサクラの園芸品種の一つで、カンヒザクラまたはカンザクラとカラミザクラの雑種と考えられています。早咲き種で花期は2月下旬~3月です。

花は一般的な桜より紅色が強く、密につけるので満開時は華麗です。別名は初美人。雄しべが長く、花弁は内側に曲がるのが特徴です。

原木は愛媛県松山市居相町の伊豫豆比古命神社にあります。 密集して次々と花をつけ、かつ散りにくいため花期は長く、満開時には華麗な姿を楽しむことができます。

<ツバキカンザクラ(椿寒桜) バラ科サクラ属>
3/1 柏の葉公園

 

 

 

 


南ヨーロッパから北アフリカにかけて分布する、常緑多年草のつる性植物です。

3月~5月頃に咲く淡い紫色の花は筒状で花びらが五つに分かれています。花よりもむしろ、葉に斑の入る品種がガーデニング素材として親しまれています。

この花を身に付けると繁栄と幸福をもたらしてくれるという、古くからの言い伝えがあるそうです。

<ツルニチニチソウ(蔓日々草) キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属(ビンカ属)>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 


本種は、パイナップル科の常緑多年草。本種はブラジル・サンタカリーナ州の大西洋岸の森林地帯で、岩だらけの川沿いにのみ自生する野草です。

原産国ブラジルでは、本種は絶滅危惧種とされています。無茎植物であり、狭三角形状で、曲りが少なく硬い葉がロゼットを構成し、葉の縁部には刺状突起があります。

夏場に高さ1m程度の花茎を立ち上げ、その上部に総状花序を出し、黄色で筒状の花を多数つけます。

<ディッキア・イビラメンシス パイナップル科ディッキア属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ニューギニア~オーストラリアの東海岸に自生するランの仲間です。日当たりの良いむき出しの岩肌の上や、熱帯雨林の林冠上の枝に根を張り付かせて生育します。

洋ランの中では、俗にデンドロビウムと呼ばれる種類の1つで、その中でも大型の部類に入ります。大明石斛(ダイミョウセッコク)の別名があります。

主な開花期は冬から春です。花茎が斜上して、径5cmほどの花を100輪前後咲かせます。花色は白~クリーム色、花命は環境や個体によって多少異なるようで、およそ10日~3週間程度です。

<デンドロビウム・スペキオスム ラン科デンドロビウム属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

本種は、インドネシアからマレーシアあたりの熱帯アジアを原産とするショウガ科エトリンゲラ属の多年草植物。別名「カンタン」。

1-2mの真っ直ぐなステッキ状の花茎の先端に球状花序を付け、赤色ないしはピンク色の目立つ花を咲かせます。10数枚の苞が重なって球形に見えます。

花は観賞用に用いられます。日本でも温室をもつ植物園ではしばしば見かけることができます。果実は生食で、若い花序は香味野菜として、種子は香辛料に利用されます。

<トーチジンジャー ショウガ科エトリンゲラ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

熱帯アメリカ大陸原産のトウダイグサ科の多肉植物です。その珍しい外観のため、世界の多くの地域で観賞植物として栽培されています。

樹高30〜100cm程で、幹はトックリ形をしています。葉には長い葉柄があり、明るい緑色で掌状に3〜5裂します。

赤サンゴの様に枝分かれした花柄の先端に20~30個の橙色の花を咲かせます。殆どが雄花で、雌花は1割くらいです。

<トックリアブラギリ(珊瑚油桐) トウダイグサ科タイワンアブラギリ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


地中海沿岸が原産で、わが国には弥生時代に中国から渡来したといわれます。春になると畑一面に広がる黄色の花色は遠くからでもよく目立ち、産地の広大な畑は観光資源にもなっています。

春によく見かける黄色い花の総称として使われることが多く、ふつう見かけるのはセイヨウアブラナが多いようです。

また、秋になると見かけるのは同じ仲間のキカラシで、緑肥用作物として土にすき込むために栽培されます。同じく畑一面が美しい黄色に染まり、景観植物とも言われます。

<ナノハナ(菜の花) アブラナ科アブラナ属>
3/13 手賀沼

 

 

 

 

南ヨーロッパ原産のアブラナ科の半耐冬性の二年草あるいは多年草ですが、普通は秋播き一年草として扱われています。

一般にはチェイランサスとよばれます。葉は長楕円形のへら状で多数重なり、春4月に40センチメートル前後の花茎を伸ばし、菜の花に似た十字花を穂状につけ、快い芳香を放ちます。

花径は1センチメートルくらいで、黄色のほか、園芸種には橙色、赤褐色があり、花の大きな八重咲きもあります。

<ニオイアラセイトウ アブラナ科エゾスズシロ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

熱帯アメリカ原産で、日本には明治時代末期に渡来し観賞用に栽培され「ブルンフェルシア」という名でも流通しています。

開花時期は4月~7月の温暖な気候の時期ですが、この気候と同等の温度を保っていれば次から次へとほぼ一年中花を咲かす周年開花をします。

花はその色が最も特徴で、咲きはじめは濃い紫、そして時間が経つにつれて、薄い紫、最終的には白い色に変色します。

<ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) ナス科ブルンフェルシア属>
3/1 柏の葉公園

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「3月の花のアルバム⑤」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム⑥」に続きます。


桜だけは特別です ③(最終回)

2024-04-17 | みんなの花図鑑

私は毎月の花の撮影記録として「花のアルバム」をブログに投稿していていますが、賞味期限切れの1カ月遅れになります。

コブクロ「桜」

 

 

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

でも、桜だけは特別なので、今回は直近の桜の様子を記録し、3回に分けて投稿させていただきます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

4月10日は晴天に恵まれ、昨年も訪れた今井の桜を見に行きました。わが家から車で約20分で行けます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

私の住む千葉県柏市に隣接する白井市北部の今井地区に「金山落(かなやまおとし)」と呼ばれる用水路があります。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜


ここは知る人ぞ知る「桜の名所」であり、春になると菜の花と桜のコラボや、水路に映りこむ桜が美しい穴場的スポットとして訪れる人が増えています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

水路の両側に約280本の桜の木が植えられており、春には2キロメートルの桜並木を楽しむことができ、のんびり歩いて観賞すれば、往復2時間ほどの行程です。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

もちろん、ここには駐車場もトイレもコンビニなどのお店もありません。無粋な花見客のブルーシートや喧騒とはまったく無縁の、静かにマイペースでお花見ができます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

普段は殺風景ともいえる何の変哲もない田園地帯に、川面を覆うように伸びた満開の桜は、澄み切った青空によく似合い、素晴らしい景色を楽しませてくれます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

遥か彼方までのびるピンク色の帯のような「さくら並木」、菜の花の黄色、農道に生える野草たちの新緑、そして晴れた大空のブルーに思わず感動を覚えます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

ハラハラと散り始める桜の花びら、時折届くヒバリやウグイスのさえずりに、新たな春を感じながら「満開の桜」を愛でれば、日本に生まれたことを本当によかったと思えます。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

この水路は、江戸時代に度重なる手賀沼の氾濫に対し、享保12年(1727年)に沼の開発が行われ、「名内川」を灌漑用水路として整備されたものです。

<亀さんもお花見> 4/10 今井の桜

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

その後、戦後の土地改良により、昭和32年から10年かけて桜の名所「金山落の今井の桜」が生まれました。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜


こちらの用水路は今でも護岸工事がなされておらず、昔ながらの川岸の風情が残されています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

この「今井の桜」は、地域の景観を保つため、緑の羽根の還元資金により名内橋から手賀沼まで約2Kmの河川堤に、ソメイヨシノや八重桜を150本ほど植えられたことが始まりです。

<用水路の木橋> 4/10 今井の桜

用水を渡るのには少し勇気がいる橋があります。もちろん車も通ることのできる橋も、700~800m程度の間隔で整備はされています。


<用水路の木橋> 4/10 今井の桜


そして、昭和58年には千葉県の「美しいふるさとづくり運動」の一環として指定を受け、地域環境保全のために手賀沼土地改良区白井支部に管理されています。

<ソメイヨシノ(染井吉野)> 4/10 今井の桜

 


3回に分けて「桜だけは特別です」をご覧いただきありがとうございました。次回からは通常通り「3月の花のアルバム⑤」を投稿する予定です。


桜だけは特別です ②

2024-04-14 | みんなの花図鑑

私は毎月の花の撮影記録として「花のアルバム」をブログに投稿していていますが、賞味期限切れの1カ月遅れになります。

福山雅治 - 桜坂 (Full ver.)

<さくら山のソメイヨシノ> 4/10 あけぼの山農業公園

でも、桜だけは特別なので、今回は直近の桜の様子を記録し、3回に分けて投稿させていただきます。

<さくら山のソメイヨシノ> 4/10 あけぼの山農業公園

<さくら山のソメイヨシノ> 4/10 あけぼの山農業公園

4月7日の日曜日は晴天に恵まれましたが、翌々日の9日は春の嵐になり、一気に桜も散るのかと心配されました。

<さくら山のソメイヨシノ> 4/10 あけぼの山農業公園

<さくら山のソメイヨシノ> 4/10 あけぼの山農業公園

しかし、幸いにも翌日はまた晴天に恵まれたので、テニスをエスケープして、あけぼの山農業公園の桜を見に行ってきました。

<さくら山のソメイヨシノ> 4/10 あけぼの山農業公園

<さくら山のソメイヨシノ> 4/10 あけぼの山農業公園

あけぼの山農業公園は17haの面積を有し本館、温室、加工実習館、バーベキューガーデン、資料館、売店、体験農園、花畑、風車等々があります。

<新大利根橋とソメイヨシノ> 4/10 あけぼの山農業公園

春は梅やビオラ、桜、チューリップ、梅雨の頃はアジサイ、夏はひまわり、秋はヒガンバナやコスモス。いつも花がいっぱいの公園です。

<チューリップと風車> 4/10 あけぼの山農業公園

当日はちょうどタイミングよく、風車前の16万本のチューリップも満開でした。

<チューリップと風車> 4/10 あけぼの山農業公園

朝早く出かけたので、風車前のチューリップ畑には人も少なくて、写真が比較的撮り易かったのでよかったです。

<チューリップと風車> 4/10 あけぼの山農業公園

桜の名所として知られているあけぼの山農業公園のさくら山は、ソメイヨシノ、サクラ・アーコレード、サクラ・ジンダイアケボノなどが全部で350本咲き誇ります。

<サクラ「衣織姫(そとおりひめ)」> 4/10 あけぼの山農業公園

<サクラ「衣織姫(そとおりひめ)」> 4/10 あけぼの山農業公園

小高い丘となっているさくら山は柏市きっての桜の名所で、春先には花見客でにぎわいます。また、屋台・露店も多く出店されています。

<サクラ「大島桜(おおしまざくら)」> 4/10 あけぼの山農業公園

<サクラ「大島桜(おおしまざくら)」> 4/10 あけぼの山農業公園

あけぼの山農業公園は、柏市の北東部に位置しています。わが家からは車で約30分ほどの距離です。

<サクラ「八重紅枝垂れ(やえべにしだれ)」>4/10 あけぼの山農業公園

JR柏駅からはバスで約30分程度、JR我孫子駅からはバスで約30分程度でアクセスすることができます。

<サクラ「八重紅枝垂れ(やえべにしだれ)」>4/10 あけぼの山農業公園

「桜だけは特別です ②」 最後までご覧いただきありがとうございました。次回「桜だけは特別です ③(最終回)」に続きます。


桜だけは特別です ①

2024-04-11 | みんなの花図鑑

私は毎月の花の撮影記録として「花のアルバム」をブログに投稿していていますが、賞味期限切れの1カ月遅れになります。でも、桜だけは特別なので、今回は直近の桜の様子を記録し、3回に分けて投稿させていただきます。

 

森山直太朗 - さくら(独唱)

 

 

<ソメイシヨシノと手賀沼親水公園・水の館>

今年の桜の開花は全国的に例年より遅れて開花しました。また、開花しても天候不順が続き、晴れた日の桜を見る機会がありませんでした。

<ソメイヨシノ>

私の住む地域では、4月5日頃に桜が満開になったようですが、曇りや雨の日が続き、晴天には恵まれませんでした。

<ソメイヨシノ>

そして、4月7日(日)には、ついに待望の晴天に恵まれ、近場の手賀沼親水公園に夫婦で花見に出かけました。

<ソメイヨシノ>

ところが、誰もが私たちと同じ思いなのか、どこの駐車場もいっぱいで駐車できません。30~40分ウロウロしましたが、駐車できる見込みがないので諦めて帰宅しました。

<ソメイヨシノ>

自宅に戻って、今度は歩いて見に行こうと、妻に提案しましたが「疲れるから一人で行ってください」と見事に振られました。(;_:)

<手賀沼遊歩道のソメイヨシノ>

自宅から手賀沼親水公園まで、車で5~10分程度で行けます。しかし、私の足で歩いて30~40分かかるので、女性には無理かもしれません。

<ソメイヨシノと手賀沼>

仕方がないので、徒歩で一人寂しく手賀沼の花見をしてきました。残念ながら、人が多すぎて良い写真は撮れませんでした。

<手賀沼遊歩道のソメイヨシノ>

手賀沼親水広場前、手賀沼遊歩道沿いの桜(ソメイヨシノ約40本)は日中だけでなく、夜間ライトアップされ、幻想的な水辺空間を演出しています。

<ソメイヨシノと手賀大橋>

夜間ライトアップされた、手賀沼親水公園の遊歩道沿いの桜の様子が記録された(2023年4月)YouTubeを見つけました。お時間が許せばご覧ください。

<手賀沼親水公園の桜(2分42秒)>

 

 

「桜だけは特別です ①」 最後までご覧いただきありがとうございました。次回「桜だけは特別です ②」に続きます。


3月の花のアルバム ④

2024-04-08 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

YOASOBI「ハルジオン」Official Music Video

 

 

 

 

インドネシア、スマトラ島の熱帯雨林に自生します。最短でも2年に一度2日間しか咲かない、世界最大の花として有名になりました。

つくば実験植物園では、令和5年5月に開花した2個体の本種を交配させたところ、結実し種子を得ることができました。

種子をまいたところ、令和5年12月12日に発芽が確認され、次世代へと命をつなぐことに成功しました。栽培下で結実し種子が得られるのは世界でもまれで、日本では初めてです。

<ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻) サトイモ科コンニャク属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


別名スノーポピーとも呼ばれる、中国東部原産の耐寒性多年草で、中国東部の山地に自生しているケシ科の植物です。

春に長い花茎を伸ばして4弁の白い花を咲かせます。花茎5cmほどの花の中心部に黄色の雄しべをつけている姿はケシを想起させます。

<シラユキゲシ(白雪芥子)  ケシ科エオメコン属> 
3/27 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北半球と南アフリカにおよそ200~300種が分布します。一年で枯れる一年草、毎年咲く多年草、大きく生長して低木状になるものなど、種によって形態は様々です。


その中で主に草花として園芸で親しまれているのはムシトリナデシコとフクロナデシコの2種です。

いずれも春から初夏に書けてサクラソウに似た可愛らしい花を咲かせます。

<シレネ ナデシコ科マンテマ属(シレネ属)>
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

春や夏の温かい時期には、中国の東北地域やロシアで繁殖し、10月頃になると越冬のめ日本へ渡来してきます。 

積雪の無い低地に生息するため、市街地や公園など、人の生活圏内で見かけることが多く、日本でも冬鳥として、雪が少ない西日本で多く見かけられます。

大きさや体型、動作は近縁のツグミに似ていますが、腹は白っぽい(ツグミは斑模様がある)のが名前の由来です。

<シロハラ スズメ目ヒタキ科 全長約24cm>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 


1912年に日本からアメリカのワシントンDCに寄贈された「ソメイヨシノ」と、別種の桜がアメリカで交雑してできた実生の桜に米名「akebono」という品種があります。

これを逆輸入して日本の神代植物園で接ぎ木して育てたうちのひとつが、「akebono」と異なった特徴をもっていました。

ソメイヨシノより木が少し小さく、開花が1~2日早く、ピンク色が少し濃い色をしています。花により濃淡があり、花色が自然なグラデーションになるのも特徴です。

<ジンダイアケボノ(神代曙) バラ科サクラ属> 
3/27 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


原産は中国と言われており、室町時代にはすでに栽培されていたという記述があります。

樹高は1m~1.5mほどで、枝が良く分岐するので特に剪定をしなくても丸くこんもりとした樹形を保ちます。

香り高い花を咲かせる春の代表的な樹木で、夏のクチナシ、秋のキンモクセイを合わせて三大香木と称されます。

<ジンチョウゲ(沈丁花) ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属>
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 


ヒガンバナ科スイセン属の球根植物。純黄色の大型ラッパスイセンです。

早春の他の多くの品種がまだ芽を出さないうちに開花する極早生種です。

花形も一番スイセンらしいスタイルの黄色ラッパで、親しみを持ちやすい品種です。

<スイセン・アーリーセンセーション ヒガンバナ科スイセン属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ヒガンバナ科スイセン属の耐寒性球根(12月~4月)。草丈が低く、ミニ水仙とも呼ばれます。

茎先に散形花序を作り頭花に「黄色い萼3枚、花弁3枚」の6枚で、ラッパ状の全体が黄色い小さな水仙を咲かせる園芸品種になります。強い香りがあります。

本種の名前は「ヒソヒソ話」という意味で花を頭に見立てて、群生している様子を表しています。

<スイセン・ティタティタ ヒガンバナ科スイセン属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 


本種はタゼッタ(房咲き)水仙の一種で、房咲水仙とも呼ばれていることがあります。日本水仙と時期的に同じころに咲きだす真っ白いスイセンです。

日本水仙は黄色い副花冠がワンポイントですが、本種は副花冠が花弁の白と同じ白に染まっています。

このスイセンは、江戸時代に薬草として持ち込まれた外来種です。園芸種ではないので、点在して野山にも咲いている花です。

<スイセン・ペーパーホワイト ヒガンバナ科スイセン属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

糸ススキの斑入り園芸品種で、葉の幅が5mm程度の細い糸葉を持ちます。全体的な大きさも80cmほどに収まります。

細くシャープな葉に白い斑が入り爽やかな印象で、秋に出る穂は赤く葉色とのコントラストが映えます。

<ススキ「モーニングライト」 イネ科ススキ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


本種はスティックタイプのブロッコリーで、地中海原産のブロッコリーを品種改良してできた日本生まれの品種です。

一般的なブロッコリーは先端にできる大きなつぼみを収穫する野菜ですが、それに対し本種はわき芽がよく出るようにした品種で、次々と出てくるわき芽のつぼみを収穫します。

蕾がつく茎もやわらかく、アスパラガスのような食感と風味を味わうことができます。冬から春にかけて4〜5か月と長く収穫が楽しめます。

<スティックセニョール アブラナ科アブラナ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

水仙に似た葉を持ち、3月~4月に鈴蘭のようなベル形の花を下向きに咲かせる球根植物です。

白い花弁の先端は小さく6つに裂けていて、その先端一つ一つに、緑色のドット模様が付いているのが特徴的です。

葉が水仙に似ていて、花が鈴蘭に似ていることから鈴蘭水仙とも呼ばれています。

<スノーフレーク(鈴蘭水仙) ヒガンバナ科スノーフレーク属(レウコユム属)>
3/15 柏の葉公園

 

 

 

 

 

成長すると1メートルから1.5メートルになります。北海道から沖縄まで、どこにでも自生する植物で、菜の花として河川敷などで春に見ることができます。

空き地にも生えているので珍しい植物ではありません。花はアブラナの花にそっくりです。群生しやすいため、あたり一面黄色くなることもあり見ごたえがあります。

「からし菜」として栽培される植物で、おひたしや漬物、炒め物に使うことがあります。スーパーで売られているからし菜は、本種のことです。

花はアブラナの花にそっくりです。花は黄色でとてもかわいらしいです。茎が細く、風でなびきやすいので、群生すると金色の絨毯がそよいでいるように見えます。

<セイヨウカラシナ アブラナ科アブラナ属>
3/22 大堀川

 

 

 

 

 

明治期にヨーロッパから入ってきた外来種で日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。

これは季節と関係なく花をつけるため繁殖力が強く、野原で見られるタンポポの多くはこの花です。

別名「食用タンポポ」とも呼ばれ,ヨーロッパでは野菜として利用されています。地上部は少し苦みがあっておいしいので、サラダなどにして食べることができます。

<セイヨウタンポポ(西洋蒲公英) キク科タンポポ属> 
3/22 大堀川畔

 

 

 

 

ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに分布するカバノキ科ハシバミ属の落葉低木。早春には黄緑色の独特な花を咲かせます。

堅果は、日本でもヘーゼルナッツの名で売られており、栄養価が高く、タンパク質や脂質、ビタミンE、ミネラルなどを含んでいます。そのほとんどがトルコ産です。

ヨーロッパでは、日本の栗のように一般の人々に親しまれてきた食用堅果で、聖書にも登場します。

<セイヨウハシバミ(西洋榛) カバノキ科ハシバミ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「3月の花のアルバム④」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム ⑤


3月の花のアルバム ③

2024-04-05 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

春奈るな「snowdrop」Music Video

 

 

 

一般的に知られているチューリップとは違い、野生種やそれに近いもののことを言います。「ミニチューリップ」、「ワイルドチューリップ」と呼ばれることもあります。

最近は種類もとても増えて、園芸種だけでも100以上の種類があります。

一般的なチューリップとの大きな違いは、地植えにすると2~3年は植えっぱなしでも花が開花するのが特徴です。

<ゲンシュチューリップ(原種チューリップ) ユリ科チューリップ属>
3/29 柏の葉公園 

 

 

 

 

 

蕾の時はピンク色ですが、開くと白い花になります。他のチューリップより一足先に咲いてくれるのも魅力です。

一般的なチューリップとの大きな違いは、地植えにすると2~3年は植えっぱなしでも花が開花するのが特徴です。

<ゲンシュチューリップ・レディジェーン ユリ科チューリップ属>
3/29 柏の葉公園 

 

 

 

 

 

日本固有種で、サクラ(桜)の落葉中高木です。富山県の天然記念物とされ富山県城端町に自生地があります。

大木となり花は葉が出る前に咲きます。淡紅色の花弁はエドヒガンより大きいです。開花は3月中旬~4月下旬です。

<コシノヒガンザクラ(越の彼岸桜) バラ科サクラ属>
3/29 手賀沼

 

 

 

 



北海道から九州まで日本全国の山林や日の当たる原野に自生するモクレン科の落葉広葉樹です。

早春に白い花を咲かせ、春の訪れを告げる代表的な里山の花木です。白い花は直径7~10cmほどで、さわやかな芳香を放ちます。

名前の由来はゴツゴツした果実の形が握り拳に似ることによりますが、むしろ蕾の方が拳に似ており、蕾を名前の由来とする説もあります。

<コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属>
3/29 柏の葉公園

 

 

 

 



ユーラシア大陸原産のキク科の多年草です。中国では薬として利用され、日本には漢方薬として平安時代(縄文時代との説もあり)に入り、江戸時代に野菜として利用され始めました。

本種を食用にするのは日本だけです。栽培から2年目にアザミに似た花を咲かせます。

タネはオナモミのような鉤(かぎ)を全面にもっており、これがヒントとなってマジックテープなどの面ファスナーが開発されました。

<ゴボウ(牛蒡) キク科ゴボウ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 



春の花と聞いて真っ先に思いつくのは、この花ではないでしょうか。

日本の国花ともいわれ、日本人になじみ深い花のひとつです。

お花見の時期に咲くのはソメイヨシノという品種ですが、そのほかにも多くの種類があります。

<サクラ(品種不明) バラ科サクラ属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

高原や山地のやや湿った草原や開けた森林、河川敷の草原に見られる多年草です。

伝統園芸植物の一つで、江戸時代の元禄年間から栽培の記録が見られ、現在は300品種を超えるまでに至っています。春に芽を出し、浅く切れ込みの入った長楕円形の葉を根元から数枚広げます。

4月から5月に、中央から1本の花茎を出して、花径2~5cmの数輪の花を咲かせます。6月ごろには葉が黄ばんで枯れ、夏から秋は休眠しています。

<サクラソウ(桜草) サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)>
3/18 自宅

 

 

 

 

 

別名では「サワラヒノキ」や「サワラ・サイプレス」とも呼ばれる日本固有の常緑高木です。

園芸ではコニファー(針葉樹の総称)として流通している事が多く、針葉樹特有の整った円錐形の美しい樹形の他に、垂れ下がるような個性的な樹形を楽しめる所が魅力です。

本種は、枝葉が全体的に枝垂れており、横に広がる傾向が強いため、「モップ」のような外観をつくる園芸品種です。

<サワラ「ゴールデンモップ」 ヒノキ科ヒノキ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 



朝鮮半島及び中国を原産とするミズキ科の落葉樹。春に咲く黄色い花や、秋にできる赤い果実を観賞するため、江戸時代から庭木として各地に植栽されてきました。

果実は直径1~2センチの扁平球。9~11月になると鮮やかに赤く熟すため、アキサンゴ(秋珊瑚)という別名があります。

また、漢字表記は山のグミを意味する「山茱萸」であり、これを音読みしたものが名前に由来します。

<サンシュユ(山茱萸) ミズキ科ミズキ属>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 

 

本種は東欧から中近東にかけて自生するシクラメンの原種のひとつです。

園芸品種に比べて花や葉が小ぶりで、とても可憐な印象です。耐寒性が高く、マイナス15度前後まで耐えます。原種の中では育てやすいシクラメンです。

花の大きさは1cmほどです。花色は白からピンク赤紫と幅広く、花の少ない冬の時期に鮮やかな色が映えるます。秋(10月)から展開する葉の模様のバリエーションも多い品種です。

<シクラメン・コウム「シルバー・プリンス」 サクラソウ科シクラメン属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

中国四川省を原産とする常緑のカキ。共に庭木や盆栽として使われるロウヤガキに似ていますが、ロウヤガキは落葉性であることが異なります。

花の後にできる実は直径2~3センチで文字どおり豆サイズですが、甘味があって食用できます。しかし、雌雄異株であるため雌雄それぞれの株を植える必要があります。

実は一般的なカキとは異なって枝に直接できず、柄にぶら下がってできるのが特徴です。実には羽根のようなヘタがついています。

<シセントキワガキ(四川常磐柿) カキノキ科カキノキ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 



日本の固有種で、岐阜県、愛知県、三重県のごく限られた地域の低地・低湿地にしか自生していません。

2006-2007年発表のレッドリスト第2次見直しの結果、準絶滅危惧種に指定されています。

花は美しく、3月から4月の春の開花時期には、ピンク色や白色に紅色をおびた、花弁の多い花が目をひきます。

同じモクレン科のコブシやタムシバと比較して、花被弁が9-25枚と多いのが特徴です。

<シデコブシ(四手辛夷) モクレン科モクレン属>
3/29 柏の葉公園

 

 

 

 

 

中国中部を原産とする本種であることから名付けられました。本種の仲間の中では最も大きな花を咲かせることから、庭木として公園などに数多く植栽されています。

黄色いリボン状の花弁は四方へ広がり、その付け根にある萼は紅色。花には甘い微香があるとされますが、分かりにくいようです。

<シナマンサク(支那万作) マンサク科マンサク属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

早春に黄色い四弁花を咲かせる中国原産の落葉低木です。 自生はせず、公園などに栽培され、枝が直立し、花と葉が同時に開きます。

日本には300年ほど前に薬用として渡来しましたが、現在では花の観賞用が中心となっています。レンギョウの仲間の中でもっとも多く植えられているのが本種です。

秋になる果実にはルチン等の成分が含まれ、漢方薬としても使われていて、解毒、排膿、消炎、利尿に薬効があるとのことです。

<シナレンギョウ(支那連翹) モクセイ科レンギョウ属>
3/29 柏の葉公園

 

 

 



モクレン類は世界でもポピュラーな花木の一つで、海外ではマグノリアと呼ばれています。日本では春を告げる花として、古くから庭木などに親しまれてきました。

日本では白い花が咲くハクモクレンをより多く見かけますが、モクレンの開花は3~4月で、ハクモクレンより半月ほど早く咲きます。

モクレンは樹高3~6m程度に留まりますが、ハクモクレンは10mを越す大木となり、両者を区別するため、あえて本種の名前で呼ぶことが多いようです。

<シモクレン(紫木蓮)  モクレン科モクレン属>
3/22 近所のお宅

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「3月の花のアルバム③」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム ④」に続きます。

 


3月の花のアルバム ②

2024-04-02 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

Awesome City Club / 勿忘(わすれな)(MUSIC VIDEO)

 

 

標準和名はヤハズエンドウで、学術的にはこちらで統一されているようです。日本では本州以南でよく見られ、畑や道端、空き地などでもよく見られます。

野に生えるエンドウで、果実が熟すと真っ黒になるところから名が付けられました。

土地に窒素を供給する、虫の生態系を豊かにする、土を守るなど、生態系が豊かになることに一役買っています。

< カラスノエンドウ(烏野豌豆) マメ科ソラマメ属>
3/27 近所の路傍

 

 

 

 


南アメリカ北部のスリナムが原産の常緑低木。枝が広がり、高さは4~5メートルほどになり、自然に傘状樹形となります。

花の形は同属のオオベニゴウカンに似て多数の長い雄しべが球形のブラシ状になります。その雄しべの色、オオベニゴウカンの紅色に対し、本種は先端は淡い桃色、根元は白色です。

別名で「スリナムゴウカン(スリナム合歓)」と呼ばれます。

<カリアンドラ・スリナメンシス マメ科ベニゴウカン属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本に自生するオオシマザクラと沖縄などに自生するカンヒザクラの自然交雑種とされます。

早咲きのカンヒザクラの性質を受け継ぎ、開花期はソメイヨシノより早い3月上~中旬です。

各地に名所がありますが、やはり「発祥の地」であり、本州で最も早く咲くという伊豆河津町の並木や三浦海岸のものが有名です。

河津町では昭和54年にこの木を町の木に指定しました。

<カワヅザクラ(河津桜) バラ科サクラ属>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 

 

サクラの原種の一つ。旧暦の正月あたりに咲くことからガンジツザクラ(元日桜)と呼ばれることもあります。

主に沖縄県で野生化し、沖縄で「桜」と言えばこのサクラを指します。早咲きで有名なカワヅザクラ(河津桜)の片親です。

和名の緋寒桜(ヒカンザクラ)は花色が緋色に染まることからつけられました。この名前が彼岸桜(ヒガンザクラ)と紛らわしいので、本種の名前で呼ぶことが多いようです。

<カンヒザクラ(寒緋桜) バラ科サクラ属> 
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

ニホンズイセンに少し遅れて咲き出しますが、色が違うだけでとても似ています。

黄色とオレンジの房咲き。花つきがよく、上品な香りを放ちます。

フランス、スペイン原産の水仙で、大正時代に日本に渡来してきたといわれています。

<キブサスイセン(黄房水仙) ヒガンバナ科スイセン属> 
3/15 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

キルタンサス属にはアフリカに約50種が自生する球根植物。本種が栽培しやすく、最も広く栽培されています。

本種の名はギリシャ語で「曲がった花」を意味し、花姿を観察してみると確かに曲がっていることが分かります。

花姿がユリ(リリー)に似ており、野生では森林火災の後に短期間で育つことから、英語では「ファイヤー・リリー」とも呼ばれています。

<キルタンシス・マッケニイ ヒガンバナ科キルタンサス属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 


甘みと酸味、ほのかな苦みを持ち合わせた柑橘で、皮ごと食べられます。

他のミカン科の果樹は5月に開花するものが多いのに対して、本種は7月~9月と、少し遅いのが特徴です。

花は葉の腋に咲きます。 花数が多く、1つの葉腋から2~3個の花を咲かせます。「金冠」と当てて、より暮らしが豊かになるように、という願いが込められています。

<キンカン(金柑) ミカン科キンカン属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 



南ヨーロッパにおよそ15種類が分布する草花で、日本には17世紀の中頃に渡来したとされます。古くから供花・仏花として広く利用されているからか、なんとなく仏壇のイメージがある花です。

年々種類が豊富になり、オレンジ黄色系、シックな色あいなど色幅が豊富です。また、一重咲きのほか八重咲き種も流通しています。

別名はカレンデュラ、ポットマリーゴールドで、和名の由来は花の姿が金の盃に似ていることから付けられました。

<キンセンカ(金盞花) キク科キンセンカ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

オーストラリア南東部を原産とするマメ科の常緑樹です。原産地であるオーストラリアでは国花にも指定され、「ゴールデン・ワトル」とも呼ばれて、日本の桜のような存在として多くの国民に愛されています。

花の少ない早春に咲く花を観賞するため、暖地の庭木や街路樹として植栽されるほか、切花や生け花に栽培されます。和名の由来は葉の色が銀色を帯びていることから。

日本では黄色の花を咲かせるアカシアの仲間をミモザと呼ぶことが多いのですが、本来はアカシアの中のフサアカシアという種類がミモザになります。

<ギンヨウアカシア(銀葉金合歓)マメ目マメ科ネムノキ亜科アカシア属>
3/19 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

高山の岩場などに自生しているヨーロッパ原産の多年草。春に花茎を伸ばしてピンクや白、赤などの小さな可愛い花(花径1.5㎝ほど)を次々と咲かせ、株がこんもりと茂ります。

鉢植えやグランドカバー、ロックガーデンにも用いられます。ライムカラーの葉を持つタイプや、斑入りの品種も流通しています。

本種の名前は、雲に届きそうな高山に自生することや、雲のようなもこもこした葉の隙間から花を咲かせることが名前の由来とされています。

<クモマグサ(雲間草) ユキノシタ科ユキノシタ属>
3/13 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

三重県津市の赤塚植物園が独自に交配を重ね、誕生したクリスマスローズです。

ダークパープルでダブル(八重咲き)の印象的な花を咲かせます。

濃い小豆色で、やや抱え咲きの整型花。ボリュームのあるしっかりした花で、花首が強く、横向きに咲きます。

<クリスマスローズ「濃姫」 キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

三重県津市の赤塚植物園が独自に交配を重ね、誕生したクリスマスローズです。

ややクリーム色が入る白花の糸のように細く、ピコティ(覆輪)ダークネクタリー(蜜腺の色がやや黒っぽく色づく)です。

ふっくらした丸弁で深皿状に開き、横向きに咲きます。花弁の中央に細かいスポットが少々入り、アクセントになっています。

<クリスマスローズ「眉引き」 キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

西アフリカ原産の常緑半つる性低木。蝶が舞うような形のブルーやピンクや白の可愛らしい花を咲かせます。

青花はブルーエルフィンやブルーバタフライフラワーという名前でも流通したりします。青花ではなくピンクのパピヨンローズなどもあります。

本種の仲間は種類が多く、ウガンデンセ、ゲンペイカズラ(源平葛)、クラリンドウ、ブンゲイ(ボタンクサギ)という種類もあります。

<クレロデンドルム  シソ科クサギ(クレロデンドルム)属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

香辛料のサフランとは同じ属の仲間ですが、サフランが秋に咲くのに対して本種は春に咲きます。

そこで春サフランと呼ばれたり、観賞目的で栽培されるので花サフランと呼ばれることもあります。

本種の名前はギリシア語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長いめしべを持つ種があることにちなみます。

<クロッカス(花サフラン)アヤメ科サフラン属(クロッカス属)>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 

 

地中海原産。キャベツやブロッコリーの原種であるヤセイカンランに近い種です。

キャベツは葉が丸く結球しますが、本種は葉が広がりながら大きくなります。

日本には江戸時代に入りましたが、近年「青汁」の原料とされてから利用されるようになりました。ビタミン、ミネラル、カルシウム、βカロチンなど、栄養や抗酸化作用が豊富です。

<ケール アブラナ科アブラナ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「3月の花のアルバム②」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム ③」に続きます。

 

 


3月の花のアルバム ①

2024-03-29 | みんなの花図鑑

3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。

今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

八代亜紀『花水仙』(Official Audio)

 

 

春にスズランのようなつぼ形の花を房状にたくさん付け、満開時期は花穂が樹を覆うように咲き誇ります。

家畜や野生動物は、有毒植物の本種を避けることから別名、ウマクワズ、シカクワズ、ウシクワズとも言われています。

花が咲き終わると直径が5㎜ほどの実をつけます。花は下に垂れ下がって咲きますが、実はぶら下がっているように見えて熟すと上向きに開きます。

イメージは、くす玉が逆に開く感じです。実が熟す頃になると来春に向けた蕾ができており、アセビを見慣れない初心者では実と蕾を見分けるのが難しくなります。

<アセビ(馬酔木) ツツジ科アセビ属>
3/14 アンデルセン公園

 

 

 

 



南アフリカ原産のキク科ディモルフォセカ属の一年草です。草丈は20cmから50cm程度になり、5cm程度の花をつけます。

花は黄色やオレンジのとても鮮やかなカラーで、どことなくマーガレットにも似たような姿をしていて、花びらが沢山ついている印象を与えます。

本種は同じキク科のオステオスペルマムと似ていますが、本種は一年草、オステオスペルマムは多年草として分類されています。


<アフリカキンセンカ(ディモルフォセカ) キク科ディモルフォセカ属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


トルコ東部〜イラン原産のアイリスの仲間です。草丈は10㎝位です。

2~3月に直径4cmくらいの紫色や青色の花をつけ、約10品種あります。

花被片は6個あり、外側3個は橙色と白色の紋様があり、内側3個は薄紫色で直立します。

<イリス・レティクラタ・カロリーナ アヤメ科アヤメ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 



花梅は、桜と同様春を彩る日本の代表的な花木です。本種は花梅で野梅系・野梅性の遅咲き品種です。

中輪八重咲きで、紅と白、絞りなどを1本で咲き分けます。

別名「輪違い(りんちがい)」で、開花期 2月中旬~3月中旬です。

<ウメ「思いのまま」 バラ科サクラ属
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

紅梅の一品種で、梅の品種の中では中輪種です。開花期は1月中旬~2月上旬頃です。

紅色の花弁に赤い筋が入り、花弁先端がぼかしとなる中輪八重咲き種です。

<ウメ「唐梅:とうばい」 バラ科サクラ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


本種は実梅で、奈良県と徳島県での栽培が多く、南北朝時代には存在していたといわれている品種です。

薄ピンクの花がたくさん咲き、花粉もたくさん持つ品種です。開花期は2月中旬~3月上旬です。

実も大きめで、果肉が固く締まっているのでカリカリ梅や梅酒に適しています。

<ウメ「鶯宿:おうしゅく」 バラ科サクラ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


東南アジアや北アメリカ、南アメリカに自生するヒルガオ科の一年草(多年草)です。葉腋に花径2~3cmほどの濃い青色の花を咲かせます。

日本ではアメリカン・ブルーの名前で呼ばれ、広く販売されています。初夏から開花する可愛らしい丸い青花が好まれます。

 本来は本種の呼び名ですが、1980年代の初輸入時には種が分からなかったため、アメリカから来たブルーの花、という安直な命名で定着してしまいました。

<エボルブルス(アメリカンブルー) ヒルガオ科アサガオガラクサ属(エボルブルス属)>
3/1 柏の葉公園

 

 

 

 

 

別名では「ファイヤーヒース」とも呼ばれる南アフリカが原産のツツジ科の常緑低木です。本種が山火事の後などに開花することからの命名と言われます。

本種の特徴は、花が枝先に多数集まり咲く花の形が長い筒状をしている、花の色が橙色または白色をしているなどです。

また、花や葉に毛が生えるためふさふさとした見た目をしている所や枝がクネクネと伸びるため独特なシルエットをつくる所などの特徴もあります。

<エリカ・セリントイデス ツツジ科エリカ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 


南アフリカ南東部の限られた地域に分布するエリカで、南アフリカでは庭木として広く栽培されています。別名エリカ・ブライダルヒースとも呼ばれています。

樹高100cm~150㎝程度に成長し、花期は3月~4月ですが四季咲き性があります。長さ2㎝程度の筒状の花が美しい品種です。

花色は白、ピンク。暖地では戸外で冬越し可能ですが、高温多湿の環境が苦手なため夏越しが難しい品種です。

<エリカ・バウエラ ツツジ科エリカ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

ヒマラヤ地方を原産とするモクセイ科の常緑樹。オウバイやソケイの仲間で、春に似たような黄色い花を咲かせるため、稀に庭木として植栽されています。

開花時期は3~4月でオウバイよりやや遅い。花は直径4~5センチほどでオウバイより大きく、短い枝の先に一輪ずつ咲きます。

オウバイは一重咲きですが、本種は花びらが6~10枚に分裂するため、二重あるいは八重咲きに見えるのが特徴です。

<オウバイの花>

<ウンナンオウバイ(雲南黄梅) モクセイ科ソケイ属>
3/19 あけぼの山農業公園
※さざんかさんからのご指摘により、品種名と解説を変更しました。
さざんかさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

原産地は西アジア・ヨーロッパで、日本へは栽培種として中国から渡来しました。開花時期は2~5月で、今では野生化して群生しています。

本種には多くの和名があり、一般にはムラサキハナナ〔紫花菜〕、ムラサキハナ〔紫花〕、ハナダイコン〔花大根〕などの方がよく知られています。

和名は、三国志に登場する諸葛亮(しょかつりょう)が出陣の先々でこの種子を蒔いたことから来ています。

<オオアラセイトウ(大紫羅欄花)アブラナ科オオアラセイトウ属>
3/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 


日本全国に生育する多年生の草本で、水田の畦などに群生します。
春にタンポポとよく似た花を咲かせ、遠目には区別が付きにくいこともあります。

茎は地を這いながら、節々から根を下ろして広がっていきます。和名は、この姿が地面を縛りつけているように見えることにちなみます。

<オオジシバリ(大地縛り) キク科ノニガナ属> 
3/15 手賀沼

 

 

 

 

 

原産はヨーロッパ南部~西南アジア(トルコ~バルカン半島)原産の耐寒性多年草(球根)。明治時代の初めに渡来しました。

開花時期は1月~3月で、花茎の先に白い花を下向きにつけ、花は3つの長い花弁と3つの短い花弁とからなり、短い花弁には緑色の斑紋があります。

スノードロップの一つです。エデンの園を追い出されたアダムとイブをなぐさめるために、天使が雪をこの花に変えたという神話があり、雪の中でも開花します。

<オオユキノハナ(大雪の花) ヒガンバナ科ガランサス(マツユキソウ)属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本で江戸時代に品種改良されたツバキ科の双子葉、高木、常緑樹の植物です。

その性質と誰からも好まれる可憐で美しい姿から、公園や庭園、生垣などによく植栽されています。

花期は早春から春で、花色は赤色、ピンク色、薄紅色、白色などです。ヤブツバキから品種改良された植物で、八重咲の華やかな椿です。

<オトメツバキ(乙女椿)ツバキ科 ツバキ属>
3/14 柏の葉公園

 

 

 

 

 

アメリカの大果性のものとヨーロッパの小果性のものから17~18世紀ごろオランダで作られたものが原種で、江戸末期渡来した栽培種です。

春に白い五弁の花が咲きます。実は花托(かたく)がふくらんだ肉質の偽果で赤く熟します。主産地は静岡県、兵庫県などで、生で食べたり、ジュース、ジャム、苺酒などに加工します。

<オランダイチゴ(オランダ苺) バラ科イチゴ属>
3/4 つくば実験植物園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「3月の花のアルバム①」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム ②」に続きます。