先回の続きです。12月の花のアルバム 2023-01-14
今回も、10月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も花名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
秋から春にかけて芳香のある花を咲かせ、切り花、花壇や鉢物に利用されています。草丈が20~80cmほどで、優しい香りのする春の花です。

人との関わりは古く、古代ギリシャでは薬草として栽培、利用されていました。開花期が長く、香りも同じように長く続きます。花は、一重咲きから八重咲きまであります。

日本には江戸時代初期に渡来し、大正時代末期には千葉県安房地域で、日本最初の切り花生産が開始されました。

さらに、枝分かれせずに咲くタイプと、スプレー咲きと言われる枝分かれした咲き方のものまで、バリエーションが豊富です。

花色も豊富で、すっとした直線的な花茎に穂状にたくさんの花が咲くので豪華な雰囲気です。

<ストック(アラセイトウ:紫羅欄花) アブラナ科アラセイトウ属>
12/20 アンデルセン公園
南アフリカの熱帯植物で多年草で、何年も枯れないで花を咲かせることができる植物です。開花時期は5月から10月ごろで、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。

和名でゴクラクチョウカ(極楽鳥花)と呼ばれています。このように呼ばれている理由は、鮮やかな花が、極楽鳥が羽ばたいているように見えるということから、この和名となりました。

<ストレチア(極楽鳥花) ゴクラクチョウカ科ゴクラクチョウカ属>
12/13 あけぼの山農業公園
日本や中国など北半球の温帯に多くの種類が自生しています。花が大きく、色鮮やかで美しいので、たくさんの品種が作出されています。

花の咲く季節は春、3月後半~5月です。花の盛りを迎えるのは桜が散り、新緑が美しく照り輝く頃、4月~5月です。春と秋に咲く四季咲き種もあります。
<ツツジ(躑躅) ツツジ科ツツジ属> 11/9 あけぼの山農業公園
11月の声を聞く頃から咲き始める白い小さなツバキです。ひっそりとした佇まいに近づく冬を感じさせます。早咲きで花付きが良く、冬の間も花を咲かせ続けてくれます。

江戸時代からある品種で、雄しべの葯(やく)が退化して変形したワビスケ形が特徴です。

<ツバキ「白侘助」 ツバキ科ツバキ属> 12/13 あけぼの山農業公園
花付きもよく、次々と紫色の美しい花が咲きます。耐寒性がありませんので、通常は、鉢植えでの栽培になります。

花径4㎝ほどの紫色の花で、中心部(喉部)は濃黄色、筒の部分は白色で、三色のコントラストが美しい花です。白花もあります。

<ツンベルギア・エレクタ(木立矢筈葛)キツネノマゴ科ヤハズカズラ属>
12/13 あけぼの山農業公園
海辺の地域では防砂林や防風林として、また枝葉をヒイラギ代わりに節分や大晦日の厄除けに使うことでも知られます。

厄除けに使うのは木全体に臭気があるためで、枝にイワシを刺すなどして家の扉に挟み、臭いによって鬼を退散させ、邪気を払うため、名付けられました。

<トベラ(扉) トベラ科トベラ属> 9/21 あけぼの山農業公園
シロツメクサから作出された北欧産の園芸品種群です。草丈は10~20cm程度とシロツメクサと変わりがありません。

耐寒性抜群で、寒い時季ほど濃く色づきます。春から初夏にかけて可愛い花も咲きます。

<トリフォリウム「プリンセスクローバー」 マメ科シャジクソウ属>
12/8 あけぼの山農業公園
その名のごとく「錦」を思わす秋の紅葉の美しさが最大の魅力です。小さな果実は秋の深まりとともに熟して果皮が裂ける蒴果です。

緑色の若い枝には浅い土色でコルク質の翼(よく)がある特徴的な枝をもつため、生け花の花材としても好まれます。

<ニシキギ(錦木) ニシキギ科ニシキギ属> 12/8 あけぼの山農業公園
スペイン、ポルトガルの地中海沿岸とアフリカ北部原産の耐寒性多年草(球根植物)です。日本へは中国南部を経由して渡日しました。関東以西から九州で暖地の海岸線に自生します。

12月~翌年2月に、芳香のある盃状の小花を咲かせます。花被片6枚の内、外側に萼が3枚、内側に花弁が3枚あります。全草、特に球根に毒があるので、食べると危険です。

<ニホンズイセン(日本水仙) ヒガンバナ科スイセン属>
12/20 アンデルセン公園
キク科キク属の多年生植物で野菊の1種です。野の道ばたに生えるキクという意味で、牧野富太郎博士が発見して命名しまた。

野生のキクの中でも美しいものの一つであり、栽培しているキクの原種の一つでもあります。たくさんの小さな花が集まって1つの花 (頭状花) をつ くります。
<ノジギク(野路菊) キク科キク属> 12/8 北柏ふるさと公園
名前の通り、一般的なハイビスカスより花保ち良く改良された品種です。

従来は1日花(朝開花して夕方しぼむ)のハイビスカスですが、この品種は2~3日間開花したままで、1つの花が長く楽しめます。

また、従来の品種に比べて耐陰性が優れ、樹形もコンパクトなので、室内の窓辺などの明るい場所で楽しめます。

長い期間にわたって次々と大きく華やかに咲く花が、南国気分を盛り上げてくれます。

<ハイビスカス・ロングライフ アオイ科フヨウ属> 12/13 あけぼの山農業公園
住宅地でも飛び回る姿をよく見かけ、警戒心が薄く人からも逃げない鳥とも言われています。公園では人に餌をねだる姿も見られます


<ハクセキレイ(白鶺鴒) スズメ目セキレイ科> 11/11 柏の葉公園
お正月に欠かせない植物の一つです。 最近ではお正月の花という認識を越え、新たに冬のガーデニングの主役になりつつあります。

江戸時代には現在のように冬の季節に今ほど鮮やかな色の花がなかったために、冬に咲く牡丹の代わりに庶民がお正月に飾ったことが、お正月との関係性の起源になります。

<ハボタン(葉牡丹) アブラナ科アブラナ属> 12/13 柏の葉公園
別名「トウナンテン」が示すように原産地は中国で、日本に渡来したのは1681~1687年(天和・貞享年間)です。

開花は3~4月。枝先から長さ10~15センチの花序を房状に伸ばし、小さな黄色い花を密生させます。遠目で見れば葉の雰囲気はナンテンに似ており、縁起の良い木として知られます。

<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属> 12/20 アンデルセン公園
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「12月の花のアルバム 最終回」に続きます。
今回も、10月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も花名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
秋から春にかけて芳香のある花を咲かせ、切り花、花壇や鉢物に利用されています。草丈が20~80cmほどで、優しい香りのする春の花です。

人との関わりは古く、古代ギリシャでは薬草として栽培、利用されていました。開花期が長く、香りも同じように長く続きます。花は、一重咲きから八重咲きまであります。

日本には江戸時代初期に渡来し、大正時代末期には千葉県安房地域で、日本最初の切り花生産が開始されました。

さらに、枝分かれせずに咲くタイプと、スプレー咲きと言われる枝分かれした咲き方のものまで、バリエーションが豊富です。

花色も豊富で、すっとした直線的な花茎に穂状にたくさんの花が咲くので豪華な雰囲気です。

<ストック(アラセイトウ:紫羅欄花) アブラナ科アラセイトウ属>
12/20 アンデルセン公園
南アフリカの熱帯植物で多年草で、何年も枯れないで花を咲かせることができる植物です。開花時期は5月から10月ごろで、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。

和名でゴクラクチョウカ(極楽鳥花)と呼ばれています。このように呼ばれている理由は、鮮やかな花が、極楽鳥が羽ばたいているように見えるということから、この和名となりました。

<ストレチア(極楽鳥花) ゴクラクチョウカ科ゴクラクチョウカ属>
12/13 あけぼの山農業公園
日本や中国など北半球の温帯に多くの種類が自生しています。花が大きく、色鮮やかで美しいので、たくさんの品種が作出されています。

花の咲く季節は春、3月後半~5月です。花の盛りを迎えるのは桜が散り、新緑が美しく照り輝く頃、4月~5月です。春と秋に咲く四季咲き種もあります。
<ツツジ(躑躅) ツツジ科ツツジ属> 11/9 あけぼの山農業公園
11月の声を聞く頃から咲き始める白い小さなツバキです。ひっそりとした佇まいに近づく冬を感じさせます。早咲きで花付きが良く、冬の間も花を咲かせ続けてくれます。

江戸時代からある品種で、雄しべの葯(やく)が退化して変形したワビスケ形が特徴です。

<ツバキ「白侘助」 ツバキ科ツバキ属> 12/13 あけぼの山農業公園
花付きもよく、次々と紫色の美しい花が咲きます。耐寒性がありませんので、通常は、鉢植えでの栽培になります。

花径4㎝ほどの紫色の花で、中心部(喉部)は濃黄色、筒の部分は白色で、三色のコントラストが美しい花です。白花もあります。

<ツンベルギア・エレクタ(木立矢筈葛)キツネノマゴ科ヤハズカズラ属>
12/13 あけぼの山農業公園
海辺の地域では防砂林や防風林として、また枝葉をヒイラギ代わりに節分や大晦日の厄除けに使うことでも知られます。

厄除けに使うのは木全体に臭気があるためで、枝にイワシを刺すなどして家の扉に挟み、臭いによって鬼を退散させ、邪気を払うため、名付けられました。

<トベラ(扉) トベラ科トベラ属> 9/21 あけぼの山農業公園
シロツメクサから作出された北欧産の園芸品種群です。草丈は10~20cm程度とシロツメクサと変わりがありません。

耐寒性抜群で、寒い時季ほど濃く色づきます。春から初夏にかけて可愛い花も咲きます。

<トリフォリウム「プリンセスクローバー」 マメ科シャジクソウ属>
12/8 あけぼの山農業公園
その名のごとく「錦」を思わす秋の紅葉の美しさが最大の魅力です。小さな果実は秋の深まりとともに熟して果皮が裂ける蒴果です。

緑色の若い枝には浅い土色でコルク質の翼(よく)がある特徴的な枝をもつため、生け花の花材としても好まれます。

<ニシキギ(錦木) ニシキギ科ニシキギ属> 12/8 あけぼの山農業公園
スペイン、ポルトガルの地中海沿岸とアフリカ北部原産の耐寒性多年草(球根植物)です。日本へは中国南部を経由して渡日しました。関東以西から九州で暖地の海岸線に自生します。

12月~翌年2月に、芳香のある盃状の小花を咲かせます。花被片6枚の内、外側に萼が3枚、内側に花弁が3枚あります。全草、特に球根に毒があるので、食べると危険です。

<ニホンズイセン(日本水仙) ヒガンバナ科スイセン属>
12/20 アンデルセン公園
キク科キク属の多年生植物で野菊の1種です。野の道ばたに生えるキクという意味で、牧野富太郎博士が発見して命名しまた。

野生のキクの中でも美しいものの一つであり、栽培しているキクの原種の一つでもあります。たくさんの小さな花が集まって1つの花 (頭状花) をつ くります。
<ノジギク(野路菊) キク科キク属> 12/8 北柏ふるさと公園
名前の通り、一般的なハイビスカスより花保ち良く改良された品種です。

従来は1日花(朝開花して夕方しぼむ)のハイビスカスですが、この品種は2~3日間開花したままで、1つの花が長く楽しめます。

また、従来の品種に比べて耐陰性が優れ、樹形もコンパクトなので、室内の窓辺などの明るい場所で楽しめます。

長い期間にわたって次々と大きく華やかに咲く花が、南国気分を盛り上げてくれます。

<ハイビスカス・ロングライフ アオイ科フヨウ属> 12/13 あけぼの山農業公園
住宅地でも飛び回る姿をよく見かけ、警戒心が薄く人からも逃げない鳥とも言われています。公園では人に餌をねだる姿も見られます


<ハクセキレイ(白鶺鴒) スズメ目セキレイ科> 11/11 柏の葉公園
お正月に欠かせない植物の一つです。 最近ではお正月の花という認識を越え、新たに冬のガーデニングの主役になりつつあります。

江戸時代には現在のように冬の季節に今ほど鮮やかな色の花がなかったために、冬に咲く牡丹の代わりに庶民がお正月に飾ったことが、お正月との関係性の起源になります。

<ハボタン(葉牡丹) アブラナ科アブラナ属> 12/13 柏の葉公園
別名「トウナンテン」が示すように原産地は中国で、日本に渡来したのは1681~1687年(天和・貞享年間)です。

開花は3~4月。枝先から長さ10~15センチの花序を房状に伸ばし、小さな黄色い花を密生させます。遠目で見れば葉の雰囲気はナンテンに似ており、縁起の良い木として知られます。

<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属> 12/20 アンデルセン公園
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回「12月の花のアルバム 最終回」に続きます。