Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

案山子(かかし)

2017-08-19 | 日記
日本人の原風景と言えばのどかな田園風景と案山子です。
最近は田畑で案山子を見る機会も少なくなりました。

今年も我孫子根戸の手賀沼のほとりに懐かしい案山子がお目見えしました。
NPO法人「手賀沼トラスト」が、手賀沼のほとりで取り組む、広さ約10アールの「冬水田んぼ」で7年前から始めたものです。



今年も会員や地元の小学生とその家族らが制作。
将棋界で話題の藤井4段や相撲の稀勢の里関のほか、ドラえもんなども登場して立ち寄る人たちを笑顔にしています。
9月中旬の稲刈りが終わるまで楽しめるようです。



案山子を設置する最大の目的は、スズメやカラスなどをはじめとする田畑に害なすケモノを追い払う事です。


そのための手段の一つとして、「人間がその場にいるかのように見せかける」ことが考えられました。


人間がいるところには基本的に動物は寄ってこないので、人間に似せた案山子を立たせておく事によって不在時の田畑を守ろうと考えたのです。


しかしながら害獣の側も学習能力と慣れがあり、動かない案山子が立っていてもそのうち効果をなさなくなってきました。


そこで、今では大きな目玉を模した鳥よけや、爆音や肉食獣の匂いを利用した獣よけが併用されています。


またケモノの匂いを利用する手法は元々の案山子の用途であったと考えられており、「嗅がし」が「かかし」の名前の由来となったとされています。


漢字の「案山子」は、元々中国の僧侶が用いた言葉で、「案山」は山の中でも平らなところを意味し、「子」は人や人形のことを指すそうです。


「じっと立ったまま動かない、置物」という側面から、見かけだけの物事や戦力として役に立たない兵士を案山子と称する表現もあります。


最後にさだまさしの案山子をお聴きください。(^-^)
案山子/さだまさし(まさしんぐWORLDコンサート「カーニバル」)