なんだか昨夜は肌寒いくらい気温が低かったですね。
昨日は子供の運動会のだったのですが、途中からの雨で中止になりました。
朝から気合で場所取りして、300ミリズームレンズ磨いて出かけたのですが
激しくなる雨に親御さんには体育館と音楽室、図工室へ非難の指示。
足の踏み場も無い場所で大勢の人が弁当を食べる様子はまるで流浪の民…
天気のせいなので仕方ないのですがドッと疲れましたよー!
さて…実は最近、カメラを使う仕事が増えまして様々なメーカーのデジイチを
お借りしてテストする機会があります。
自分のカメラはずっとEOS40Dのままなんですが、どのメーカーも
最近のデジイチの機能は凄いですね。
高感度耐性、解像力、明部暗部補正…ホント40Dが古く感じられます。
そんな中で最近感心させられたのがペンタックスの最新機…
ペンタックスK7
ペンタックス渾身のフラッグシップ。
驚くほど小さいボディに最新機能がギッシリ詰まってます。
メカの作動フィーリングも小気味良く、「カシュッ」という小さなシャッター音と
正確で早いAFが精密機械を連想させます。
AF性能は今回装着した50ミリマクロレンズによる所も大きいのでしょうか。
そして目玉は1460万画素の映像素子。APS-Cとしてはかなりの高画素機です。
最近、特にキャノンの新製品一眼は高画素化が目覚しく、フルサイズ機などは
その解像力に目を見張るものがありますが、同時に高画素化で起こる弊害も
問題視されています。
簡単に言うと画素が増えれば画素同士のピッチが狭くなり、
画素自体が小さくなるのですが、
その影響が高感度撮影時のノイズを増やす、レンズにシビアになる、
解像を阻害するetc…
高画素の弊害も含めて考えると、本当に高画素化は必要なのか?
様々な議論がなされていますが…
自分の仕事では、テスト撮影した画像をプリントして打ち合わせに使う事もあり
A3やA3ノビで出力すると、40Dにもう少し解像感が欲しいなと思うこともあります。
では、高画素カメラでディスカスを撮影するとどう写るのか…?
操作系の異なるカメラに四苦八苦しながら、普段自分が撮影してる設定条件に
近づけて撮影開始。
上の写真も含め画像は全てJPEG撮って出しです。
結論から言えば、ブログに掲載するこの画像サイズで見る限り、自分の目では
40Dとの解像力差が見つかりません。
これは当然と言えば当然で、解像が遥かに劣るパソコンのモニターで
こんな小さな画像を見ても高画素のメリットは見出せません。
ところが、撮影した画像サイズのままでの観賞、あるいはA3プリントアウトして
見ると状況はまるで変わります。
下に40DとK7のデータを元サイズからウロコ部をトリミングした画像を
載せてみます。
EOS40D
K7
カタログ落ちした1000万画素機と最新の1500万画素機を比べてるのだから
当然と言えば当然なのですが、K7の解像力には脱帽…強烈に解像します。
色味の違いはメーカーの色作り、ピクチャースタイル設定によるので
無視してください。
どちらもノイズリダクションはオフですが、ISO800付近では色ノイズも
高画素で弱いはずのK7の方が少ないように見えます。
ソフトウェアによる画像処理技術の進歩でしょうか?
ディスカス撮影限定ですが…実際に撮影してみて、上手にまとめられた高画素機は
ディスカス撮影に向いているカメラだと思います。
風景などど違って対象物までの距離が近く、キメ細かなウロコも鮮明に解像…
後はレンズの組み合わせと撮影者の使い方次第で今までにない画像を得る事が
できると思います。
画質とは画素数や解像力で語れるものではなく、諧調やノイズなど様々な
要因があり、最後は人の感覚で判断される主観的な話です。
カメラは道具であり、使い方次第で様々な表現を見せてくれます。
写真集や作品展で様々な作品を見ていると、画質やスペックは
あまり重要なファクターではないと思っています。
何をもって良しとするかは、人それぞれに違うのでしょうが。
K7の絵作り…個人的に好きです。
ところで、今回の撮影テストで面白かったのがEOSのピクチャースタイルに当たる
カスタムイメージという色彩設定。
EOSのピクチャースタイルを気に入っているのですが、メーカーによる色彩の
考え方の違いが現れて興味深い部分です。
変えながらいろいろ撮ってみました。ホワイトバランスは全てオートです。
K7カスタムイメージ(ナチュラル)
最近、自分のブログでも良く使うEOSの忠実設定に近い感じです。
K7カスタムイメージ(鮮やか)
その名の通り青が鮮やかに映ります。
もう少し彩度を抑えれば、見た目の水槽の色彩に一番近いかもしれません。
K7カスタムイメージ(雅)
マゼンタとグリーンが強調される独特の色合いです。
実物を見る印象とは少し違ってきますが、面白い色彩です。
最後に…10月発売が発表になったキャノンの7D。
個人的に非常に楽しみです。
更に高画素化され、画素ピッチが狭くなった新型センサーに対して、
どんなアプローチで対処をしているのか?
高画素を否定するだけでは進歩を止めてしまいます。
デジタル映像進化の行き着く先は、人間の目を遥かに越えた先にあるのかも
知れませんが、ある意味それがデジタルの正常進化なのかも…
分野は違っても技術に携わる者として興味は尽きません。
40D以降、初めて真剣に購入を検討しているカメラです。
まあ、初期ロットは見送って不具合情報やファーム変更の様子を見て…
最後の決断は、やはりキャノンデジタルハウスで実機を触り、
手持ちレンズを試してみてからですね。
それではまた。
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カメラの事はさっぱりですが、
ディスカス綺麗ですね(^.^*)。
パーフェクトすぎて、ため息です(⌒・⌒)ゞ♪。素晴らしいです。
ブルーベリー、実は、実物拝見した事なくて、背びれが赤いと思ってなかったので、今回画像拝見してすごく感動しました!。
蒼が赤で縁取られてるとは...すごいお魚です!。ってか赤の上に蒼がのってるんでしょうか...??。
すっかり話カメラからそれちゃいましたけど(^_^;)、
肉眼でみるウロコは、私の目ではいつもEOSな感じがして、さっぱり(^_^;)。
やっぱり、カメラの話に突っ込んじゃいけなかったみたいです笑。
でも、カスタム鮮やか、赤も綺麗で最高です(^.^)。
お久しぶりです、極上のブルーディスカスの土方です。カメラネタに反応して思わず投稿してしまいました。マクロレンズ装着とはいえK7の解像感は凄いですね。元サラブのタケオさんがペンタックスからニコンになってしまったので久しぶりにペンタックス最新機種で撮影されたディスカス画像を見ました。ちなみに高画質と画素数の関係については僕も結論出ていませんので今回の記事は興味深く拝見させてもらいました。それでは失礼します。
自分がディスカスの写真を撮る時はどうしても
そのときに発色が良い個体を優先して撮影してしまうので、綺麗に見えるかもしれませんが…
1枚目の背景に居るような淡い色の魚も結構いますよ。
ブルーベリーⅥのオスは全部に背鰭の赤い発色が出ています。
この赤が強い魚は青の発色が濃く、やはり地肌の赤さに青が載ってるのでしょうね。
最近、仕事が忙しくて世話が手抜きなせいか
全体にイマイチの発色になってきちゃいました…魚は正直です。
自分の肉眼では、40Dの解像に更にソフトフィルターが掛かったかのようですよ。
そろそろコンタクト作り直してK7くらい解像しないと(笑)
PENTAXの色彩は「鮮やか」「雅」「ほのか」など面白い名前が付いてます。
348lmさん
お久しぶりです。K7の解像、自分も撮影してみてビックリしました。
コントラストが少し強いような気もしますが…
タケオさん、今はニコンを使われているのですね?
自分の場合タケオさんのK10に憧れてデジイチ購入に踏み切った経緯がありまして、
初めてPENTAXを手にしたのに、何だか懐かしいような不思議な感覚でした。
高画素による画質低下…これまで出たカメラの中には、はっきりそれを感じる物もありますね。
でも、今回K7を使ってみて判らなくなりました。
マクロ効果なのかも知れませんが、この辺りの判断が難しいですね。
そうそう、ブログのオリジナルコバルト凄く良いですね。いちど久島さんのお店にも行ってみたいです。
またお会いする機会がありましたら、是非写真とディスカスとフェラーリの話を聞かせてくださいね。
お久しぶりです、本当にK7の解像度にはビックリしました。最近の高画素機の解像感にはビックリですよね。
タケオさんはニコンのフルサイズを使っていますよ、世田谷サラブでは写真の話を色々と話しました。K10でしたっけ?はホワイトバランスというか色味の調整に結構苦労してました。飼育個体褒めて頂きうれしいです。今度お会いしたらディスカス話色々聞かせて下さい。そういえば前から気になっていたのですが数々の奥日光の写真本当にすばらしいです。無知で大変申し訳ないのですがあのような場所には簡単にはたどり着けないのでしょうか?凄い行ってみたいです。実は結構風景写真なども好きで、本日は今度イベントで使用するコニカミノルタプラザにいったのですが仕事そっちのけで写真展見てきましたよ、いまこの文章は帰りの山手線で書いています。それでは
タケオさんはフルサイズですか~。
ニコンのフルって…まさかD3X!?
うーん欲しいですね。
是非、近いうちにまたお会いしたいですね。
その日を楽しみにしています。
奥日光の写真、褒めていただきましてありがとうございます。
自分が撮影する場所はどこも、日光の有名な景勝地から近いのですが危険な場所も多いですよ。もし、日光の写真を撮影されるのでしたら
オススメは竜頭の滝上流駐車場から、湯川を登るコースです。冬と夏の渓谷の写真のいくつかは、このルートで撮影してます。
華厳の滝や湯滝、朝霧の戦場ヶ原、明智平とキスゲ平の朝焼けと、有名な撮影場所は車で周れます。是非いちど日光の撮影においでください。きっと素晴らしい写真が撮影できますよ。