龍王峡

先日、奥日光に撮影に行ったのですが、撮影中にふと思い立ち、
奥鬼怒に向かいました。光徳牧場を抜け、山道を１時間以上走り、ようやく到着。
撮影地を探して奥鬼怒から川治温泉あたりを車でうろついたところ…
途中、いくつか素晴らしい場所を見つけたのですが、ウェーダー着用なしでは
無理そうだったので後日出直すことに。
鬼怒川温泉経由で帰宅途中、１２１号線沿いに「龍王峡駐車場」の看板発見。
龍王峡…なんか凄そうな名前です。
車を止め、遊歩道沿いに川へ向かうと、その名にふさわしい景勝地が
目の前に現れました。

龍王峡

渓谷をジグザグに縫う川。
その様がまるで巨大な龍がのた打ち回った跡のように見える…というのが
龍王峡の名前の由来だそうです。
白い流紋岩が侵食されて出来た渓谷…自然にしか創り出せない美しさです。



川原に下りてみると、眼前に広がる深い緑の山と水、白い流紋岩…


渓谷に注ぐ虹見の滝。
写真は一部しか写していませんが、間近で見れて落差があるので
かなり迫力があります。


虹見の滝の上流にある竪琴の滝。
滝つぼの広さと左の岩壁の質感を入れたくて…この構図です。
滝の上半分は緩やかにカーブしていて、本当に竪琴のように見えます。


龍王峡には、上流のむささび橋を介して渓谷をぐるっと一周できる自然探索路があります。
全長２キロちょっとですが、思いの他アップダウンが激しく初心者にはキツイかも。
途中、上の写真のように湧き水が探索路を横切る場所が沢山あって、
湧き水周辺には様々な高山植物が密生しています。

…実は私、このコースをナメてました。水筒を持参せずに歩き始めたのですが、
きついアップダウンが続いて気温も急上昇。
途中強烈に喉が渇き、半ばにある茶店で麦茶を飲もうと立ち寄ると…
早朝で閉まってる！！
せまる熱中症の危機。
もう、たまらず飲みました…岩の隙間から流れ出る湧き水。
最初は口を潤す程度と思っていましたが、口に含むと冷たくて旨い！
もうゴッキュンゴッキュン飲んじゃいましたよ。
正直、今までの人生で一番ウマかった水ですが、みなさん安全が確認されて
いない水を飲むのは危険です。やめましょう。
幸い腹も下らず何ともありませんでしたが、次は「六甲のおいしい水」を
持参します。


湧き水が作った小さな池もあったりして、渓谷の番人がこちらを監視してます。
ヤマアカガエルですかね？


龍王峡…奥日光の人気で影の薄い存在ですが、鬼怒川温泉に行った際は
せっかくですから少しだけ足を延ばしてみてはいかがでしょう？
きっと素晴らしい景色にめぐり会えますよ。
龍王峡ＨＰはhttp://www.ryuokyo.org/index.html

…と、偉そうな事を言っておきながら龍王峡の存在を知らなかった
モグリ地元民の日光岩魚でした。それではまた。