野の花だより

日々のささやかなこと*好きな音楽*のんびりと

でん助

2016年04月08日 | あしあと
仕事がてんてこ舞いの年度末、
くたびれて帰宅したときに、
今夜は外食にしようと、
子ども達と不意にうかがった「でん助」さん。
家庭的なほっとするおいしさに、いたく静かに感動して、
それは子ども達も同じだったようです。

さて、今晩、
子ども達のおばあちゃん、おばちゃんも一緒に、
どこかに食べに行こういうことになり
向かった先は「でん助」さん。

ボリュームがすごいのです。
が、ごはんも、添えてあるお野菜も、
どれも、これっぽっちも残したくないくらい、
丁寧に丁寧に作られているのです。

だから、ふくらんだおなかをさすりながらも、
全部をいただきたい、
そういった丁寧さです。


今夜はひとつ、してみたいことをお試ししました。
先日、うかがったとき、
常連のように見受けられたお客さんが、
お店に入り、席につきながら、
「今日の魚はなに?」と尋ねられたのです。
「今日は、~、~です」
「あっそう、じゃ、~で」
なんて、かっこいい。
これをいつか言ってみたい。
ひそかに憧れました。

そしてついに今夜、言ってみました。
ビールセットというのを頼んだのです。
ビールと揚げ物二種のセットでした。
これに、なにかお刺身をお願いしようかしら。
そうだわ、今こそ。(ふふふ)
「お刺身、今日の魚はなんですか?」
言ってしまった。(どきどき)
「あ…すみません、今日は全て出てしまって…」
「あ…そうですか、では、えっと、冷奴を」
ふぅ~、憧れのかっこよさじゃなかったけど
(次男君いわく、「ずいぶん遠慮がちだったけど、言えたね!」)
夢叶った夜でした。

おいしかったなぁ。
「ごちそうさまでした」
お店を出ながら
なんとも、心がぽかぽか。
おなかばかりか、
心も満たされる
温かなお店だなぁと
しみじみ思いました。