映画100作マラソン始めました!
最近思うこと有って、映画を100作見る、映画100作マラソンを始めました。
見る映画は、劇場公開作品、DVD、配信、TV放送を含む、出来るだけ見やすい、評判の良い作品とします。
備忘録を兼ね、当ブログに見た作品の感想を書いていくことにします。
年内に100作行けば良いのですが、さて、どうなることになりますか。
▲「ヘヴン」
9/1 1/100 「ヘヴン」DVD
主演 ケイト・ブランシェット 分類 スリラー/ロマンス
旦那様を麻薬の過剰摂取で亡くしたケイト・ブランシェットが、麻薬の売人(イタリア軍の憲兵隊)を爆殺しようと彼のオフィスのゴミ箱に爆弾を仕掛けるが、清掃人が回収してエレベータに乗り込んでしまう。
既にのっていた父と娘二人、計4人を誤って爆殺してしまうことに。
逮捕され尋問されるケイト・ブランシェットに同情する通訳である憲兵隊員のジョヴァンニ・リビーシが彼女を一計を案じて逃がした上、売人を暗殺させる。そして彼らの逃避行が始まる、と言う物語です。
とにかく、物語の立ち上がりが早く、スタート早々に物語に引き込まれます。
脱出のトリックもなかなか見せます。
だがしかし、逃避行とラストがどうも今一つの気がしました。
▲「あの頃、君を追いかけた(台湾)」
9/2 2/100 「あの頃、君を追いかけた(台湾)」DVD
分類 青春/恋愛
主演 クー・チェンドン ミシェル・チェン
2011台湾公開、2013日本公開という当作品は、「ゴジラ/−1」の山崎貴監督がどハマりしたという作品で、2018に日本で山田裕貴・斉藤飛鳥主演でリメイクされています。
当作品はDVD発売も配信もなく、ヤフオクにて中古をプレミアム付きで購入するという、100作マラソンには二度と有ってはならないコストのかさむ作品となりました。
舞台は1990年代の台湾・彰化の中高一貫の私立校。
高校に進学した、クー・チェンドン、ミシェル・チェンの淡い初恋を描いた作品です。
勉強を全くしないが元気だけは一杯有ると言うクー・チェンドン、対照的に成績抜群で男子生徒に人気があるミシェル・チェン。
授業中クー・チェンドン達が大騒ぎしたことで、担任から席替えを命じられ、クー・チェンドンはミシェル・チェンの前の席になります。
居眠りしたり、授業に集中していないクー・チェンドンの背中を青いボールペンで刺して注意喚起するミシェル・チェン。
ぶつかりあうクー・チェンドンとミシェル・チェンでしたが、有る一件の後、急速に距離を縮める二人。
そして二人のその後10年に亘る物語です。
「有る一件」が極めて秀逸で、ラストも笑わせてくれました。
作中ではかなりしつこく、台湾の高校・大学の男子が飯島愛を始めとした日本のAV女優に詳しく、かく、大変お世話になっているという描写が有るのですが、今や、笑うというより、元気があっていいなあ、うらやましい、というのがおっさんの感想でした。
ラストがくどい、というか長すぎる気がしますが、スタッフ全員が楽しんで映画作りをしているのが分かるようで、とても見ていて楽しい映画で、山崎貴がどハマりする、と言うのも納得の作品でした。
▲「座頭市 地獄旅」
9/3 3/100 「座頭市 地獄旅」TV
分類 時代劇
主演 勝新太郎 成田三樹夫
座頭市と将棋好きで腕の立つ浪人・成田三樹夫の淡い交わりと戦いのお話です。
館山から江ノ島に向かう船中で、丁半ばくちでやくざものから金を巻き上げる座頭市、だが江ノ島でやくざ達にお礼参りされてしまう。 逆襲して難を逃れる座頭市だが、巻きぞえで旅の親子の幼女に怪我をさせてしまう。
その親子を気に病んだ座頭市が、高価な薬を買い求めた上で、親子と成田三樹夫とともに箱根に湯治に向かう。
湯治場で親の仇を追う、侍主従に出会う。
将棋の揉め事で殺されたのだという。
その仇の顔を知っているのが従者だけだが、不思議な技で殺されているのが見つかり、現場で魚釣りの浮きがみつかった。
うきが成田三樹夫のものと確信した座頭市は一計を案じ、力を貸して仇討ちを成功させる。
実は旅の親子の母が、座頭市に切れらた三下の女房で座頭市をつけ狙っていて、やくざ者たちを手引きしたため、やくざ者たちに襲われる座頭市。
難なくやくざ者たちを切り倒した市は、富士山に向かって去っていくのであった。 と言うお話です。
映画開始早々(多分5分以内くらい)に侍主従以外の主要登場人物の紹介が終わり、船中で座頭市がやくざ者たちから金を巻き上げ、それを取り戻そうとしたやくざ者たちを返り討ちにする、と言う素早い展開に引き込まれます。
船のシーンがドン引きするくらいチープでしたが、座頭市のイカサマ丁半ばくちのシーンとか、やくざ者たちを返り討ちにするシーンがとても良く、チープな背景も気にならなくなりました。
ストーリーが少し込み入ってる割に尺が短いので、詰め込みすぎた感じが有りますが、久しぶりの「座頭市」を楽しめましたし、長いシリーズとして成立したのが納得させられる娯楽時代劇でした。
勝新以降の「座頭市」を何度か見ました。
ビートたけし、香取慎吾、綾瀬はるか等々、でもこうしてオリジナルを改めて見ると、それらはコント並、よくて物まね芸人並であるということを痛感させられます。
やはり「座頭市」は勝新でこそ成立するのだなあ、と実感しました。