ニーバーの祈りというのがあります。
1940年代に、マサチューセッツ州の小さな教会のニーバーという牧師が始めた祈りだと言われています。
第二次世界大戦の中、この祈りの言葉が兵士たちに広まり、
今ではアルコール依存症のための団体のモットーとして、採用されているそうです。
神よ
変えることにできないものについては、穏やかに受け入れられますように。
変えることのできるものについては、変える勇気を持てますように。
そして、この二つを見分ける知恵をお与えください。
この言葉の中には、なかなかの叡智が含まれています。
人間の持っている力を、正しくかつ無駄なく使うための知恵です。
たとえば、自分の身長は変えられますか?
変えられないとしたら、穏やかに受け入れましょう。努力は無駄です。
では、太っていたとして、体重を減らすことは?
これは変えられますね。
自分の力を、変えられる物事と変えられない物事に振り分けます。
変えられないなら、その努力はやめます。
変えられる物事に自分の力を正しく使うのです。
人生は短い。勝ち目のない戦いに挑むのはやめましょう。
自分のできることに、力を集中していきましょう。