ロシアの軍隊格闘技に、システマというものがあります。
日本の禅の考え方に近く、わかりやすくて役立ちます。
そのシステマのインストラクターの北川貴英さんが、面白いことを言っています。
「打撃の練習において大事なのは、殴る練習より殴られる練習なんですね。なぜかというと、物理的な打撃だけではなくて、精神的な打撃を含めて、人生において大事なのは、人に打撃を与えることではなく、自分が打撃を受けて大丈夫でいることです」
たしかにそうですよね。
これに関連して、アメリカのケンタッキー大学に面白い研究があります。
僕たちの脳は、身体的な痛みと精神的な痛みを、区別できないそうです。
体が傷ついた時も、心が傷ついた時も、活性化される脳の部分は一緒だそうです。
だから、殴られる練習は、タフな精神力を鍛える練習にもなるわけです。
面白いですよね。
肉体的にも精神的にも、
殴られて、それを耐え抜く方法は、
何回も言ってますが、呼吸です。
鼻から吸って口から吐くです。
繰り返します。
鼻から吸って口から吐くですよ。
体の痛みを感じたとき、人に傷つく言葉を投げかけられたとき、呼吸をしてください。