いつも元気な私だが、それでもヤル気がまったく出ないときがある。
その状態を分析してみると、「ヤル必要のない状態」、つまり、満たされた状態にあるようだ。
簡単に言うと、お腹いっぱいのときである。
もちろん、満たされるということはなかなか難しい。お金がほしいとか、車がほしいとか。
しかし、身体的欲求を満たすことはそれほど難しくない。
食欲、性欲、睡眠欲。
幸せを定義するのは難しいが、それでも一応定義してみると、「満たされた状態」と言えそうである。
ただ、忘れがちなのは、「満たされた」というのは、その前提があって、飢えた状態がなければならない。
つまり、飢えていなければ、幸せはないのである。
そこで、やる気が出ないときにお勧めなのは、プチ断食である。
本格的な断食は、難しい。だから、一食を抜くくらいにしておく。それだけで十分である。経験的に。
おなかが空いてくると、急に体と精神が活性化してくる。
人類のほとんどの時間は、食べ物を探すことにあてられていた。
だから、食べ物を探させるような状況に身を置けば、活動的になるのである。
同じように、自分を草食系から肉食系に変化させようとすれば、禁欲することが一番である。
しかし、幸せは一瞬である。満たされ続ければ、飽きる。それはもう幸せではない。
飢えた状態を、基本として、一瞬、満たされるのが、幸せなのである。
だから、貧乏とか満たされていないことを恐れてはいけない。それより、満たされ続けていることのほうが、問題である。
飢えた状態に自分自身を持っていくこと。それが、幸せになる前提条件である。
ただ、注意をしなければならないのは、観念的欲望はダメだ。限りがないから。例えば、金とか。
ポイントは、身体に働きかけることである。