まったくの偶然なんだけど、3月11日は西鉄甘木線 "くらの細道きっぷ" の日。
西鉄と甘木線沿線の4つの酒蔵がタイアップした春の蔵びらきを飲み歩きイベントだ。
久留米から筑後川を渡ると宮の陣駅、甘木線はここを起点に天神大牟田線から分岐する。
五郎丸、古賀茶屋と個性的な名前の駅を経て、4つ目の北野駅で最初の途中下車といこう。
北野と云うからにはやはり北野天満宮。今日も旨いお酒が飲めるように柏手を打つ。
天満宮の参道には、山口酒造場、千年乃松酒造、と2軒の酒蔵が在る。
最初に立ち寄った酒蔵で「飲みくらべおちょこ」を求めると、ひと蔵2種類を楽しめる。
1軒目は "庭の鶯" の「山口酒造場」、しぼりたて生酒と定番の純米吟醸をいただく。
フレッシュな味は和でも洋でも合いそうだ。おつまみの水菜の和えものが嬉しい。
2軒目の「千年乃松酒造」は今日が本蔵びらき。倉庫を開けての大宴会なのだ。
老いも若きもべろべろに楽しんでいる。大鍋で作った粕汁も素朴で美味でした。
ペパーミントグリーンの電車に乗ってひとつ先の大城駅へと進む。
"くらの細道きっぷ" は、蔵の最寄りの北野駅、大城駅、大堰駅で自由に乗降できる。
「山の壽酒造」では、純米吟醸とにごり酒をいただく。若い蔵人が醸す個性的な酒だ。
個性的と云えば、YouTubeでなかなか秀逸なCMを見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=ojbF8xvaomI
「みいの寿」は大堰駅から15分ほど、豊な筑紫平野の田舎道を歩いて訪ねる。
企画の2杯以外も試飲させていただく。ワイン酵母で造った純米吟醸酒が出色だ。
すっかり良い気分で大堰駅にもどる。終点の甘木駅まではあと4駅を残している。
窓から差し込む西日の暖かさとほろ酔いで、すっかり居眠りをしてしまった。
気付けば終点の甘木駅だ。さあ、宮の陣までもどって、本線で福岡天神をめざそう。
西日本鉄道・甘木線 宮の陣~甘木 17.9km 完乗
雨やどり / さだまさし 1977