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旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

錦繍の東京風景「六義園」

2021-12-07 | 日記・エッセイ・コラム

 6時台に近藤奈央さんが旧古河庭園から生中継していたので、天邪鬼にも駒込駅を反対に南へ抜ける。
川越藩主・柳澤吉保が元禄15年(1702年)に築園した回遊式築山泉水の大名庭園「六義園」を訪ねるのだ。

中の島を浮かべた大泉水を右手に、先ずは時計回りに錦繍を求めて回遊する。
吹上茶屋から吹上峯へと登る小道、モミジが枝を投げ出している。淡い午後の陽を透かして美しい。

つつじ茶屋から水春江を振り返る。「金」と「朱」のコラボレーションがキレイだ。

枝いっぱいの「紅」が枝垂れて、石灯籠を包み込むようだ。ゆっくりと紅葉を愛でたくなった。

     

出汐湊(でしおのみなと)近くの茶屋で淹れたてのコーヒーで一息。栗まんじゅうに添えられたモミジが嬉しい。

引き返して渡月橋を渡る。見上げると「紅」が眩しい。

蛛道(ささかにのみち)から剡渓流(せんけいのながれ)の対岸を臨む。常緑との共演もいい。
山陰橋を渡って今度は藤代峠を臨む。

再び千鳥橋に差し掛かると銀杏の巨木が聳えているのに気が付いた。西日を映じてシャンパンゴールドが耀く。
都心にぽっかりと在る錦繍と静寂を愉しんだ午後、さてっと喧騒の酒場でも探しましょうか。

     

<40年前に街で流れたJ-POP>
ラブレター / 河合奈保子 1981