名神高速道路を彦根インターで降り、旧中仙道を京都方面に向けて車を走らせます。しばらく行くと、かつての賑わいを今も残す町並み・常夜灯・松並木の道を随所に見ることが出来ます。
そんな風情を残す街々の奥にかつての宿場町『愛知川宿』があります。
かなり古い建物でも残されています。この家は前から見ると小さいのですが、奥は広く大きくなっています。引き戸を開けると土間があり奥に向かって右側に座敷がある造りになっています。
大正浪漫田舎風?といった感じでショーウィンドウがある家です。眺めているだけで何かホッとします。
古い家屋が続く通りもあります。
訪れた日は35度を越す猛暑日でした。僕はうだってましたが、蝉は元気に鳴いていました。
最近はコンクリート製のスリット側溝が使われだしているようですが、このような石造りの側溝も随所に残されています。
農業用水と下水を分けているんでしょうか、僕は初めて見ました。
街の中に大きな石造りの灯がありました。かなり古そうですが電気のコードが残念です。
近江鉄道「ゑちがわ駅」です。こじんまりとした綺麗な駅でした。
こんな電車が走っています。単線で単車両なのが何となく魅力です。
駅舎の中では、町の伝承工芸の『びん細工手まり』が展示されていました。その名のとおり瓶の中に手まりが入っています。
作っているところは見てないのですが、瓶の中にピンセットで模型の船を組み立てるのと同じ方法と思われます。だって3次元空間では他に方法が有りません。
と言う訳で、駅のポストもこんな容でした。お土産にとも思ったのですが一番安い物で20,000円です、僕には手が出せませんでした。「私なら買う!」というブルジョアな方は→現地へ行って買うかまたはびんてまり細工購入ガイドが参考になります。
街には造り酒屋さんもあります。『藤居本家』さんです。かなり大きな建屋でレンガ造りの煙突も魅力です。
店売りもしています。一斗樽と比較してみても判ると思いますが、かなり大きな建屋です。
僕はこちらをお土産にしたかったのですが、朝早く行った為開いてませんでした。ネットで買います。
おわりに・・・ かつて織田信長は稲葉山城(現 岐阜城)を落した後ここ愛知川で布陣、対岸にある「和田山城」・「観音寺城」・「箕作城」を攻め落とした記録があるそうです。今回の旅ではこの街にその戦跡を見つけることは出来ませんでした。 |
◎「近江の旅」シリーズまだまだ続きます。