gooの中の記事「外科医の“血の気が引いた”奇妙な体験」を読んで思い出したことがあります。
それはもうずいぶん前の話ですが、とある日曜日の午後。ぐうたらな僕はまだ日も高いというのに、部屋の片隅でウトウトとまどろんでいました。どうも眠くてたまりません。ついに着の身着のまま床の上でゴロンと寝そべってしまいました。
モウロウとした意識の中、どれくらい時が経ったでしょう。突然・・・
「パリリ~ン」
なんか変な音がしました。
まるで金属製の灰皿をテーブルから床の上に落した感じです。
外の誰かが何か落したのかもしれません
でもそれにしては直ぐ傍で聞こえたような気もします。
少し間があって・・・
「はあ~あああああっ」
人の声であるようなないような。女の声のようにも聞こえます。
しかも直ぐ後ろです、それこそ15cm位後ろ、まるで息がかかる様でした。
確かにいる。間違いなく何かがいる。
さすがに鳥肌が立ちました。
「くそったれ!」と思い、振り返ようとしたのですが、出来ませんでした。
しかしそれはほんの少しの間だけで、フッとかき消すように気配は無くなったのです。
そして窓からは思い出したように午後の気だるい日差しが差し込んでいました。