思考の踏み込み

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蔵六

2013-12-10 08:16:43 | 
ある歴史家は言う。

日本史は、世界の歴史をはるかに見渡しても一級品といえるだけの内容を十分に有している ー 。



これは面白い表現といえる。
なぜなら世界史の持つ普遍性から多くの時代において、隔絶していたこの国の歴史の何をもってそう言えるというのか。

例えば、自由や人権、民主主義などを生み出した西欧の歴史。

彼らのその前後における功罪を抜きにしても、現代に生きる広範囲の地域の人々はそうしたシステムを取り入れ享受している以上、それらを生み出した彼らの歴史は一定の評価をされて然るべきといえる。

しかし、日本史というものが世界史に影響を与えるようなシステムを創り出したことは未だかつて一度もない。

島国ということの宿命か、単に非ヨーロッパ社会であることに過ぎないか。
日本が世界史を変えるほどの出来事を起こしたというのは、日露戦争の勝利以外にはない。



では何故?
その歴史が一級品であるなどとといえるのか ー

それは紛れもなく、優れた人間が多かった事につきる。
歴史とは何か? 様々な定義や表現ができるだろうが、その本質は "人間" の行為の集積である。