白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

ウサギ飼育のニュービズネス

2011年01月03日 | 日記

新年早々厳しい話で恐縮ですが、日本は、働いて消費し、納税する現役世代人口が減る一方で引退世代が替わって増える人口構成の少子高齢化社会へ移行中です。経済活力の低下が避け難く、増大する年金や医療など、社会保障費を国債に頼る財政で賄うのでは限界があり、今やその目途をつけるのが最大の政治課題となっています。

 

そんな中、副業に最適なニュービズネスありますとなれば、どなたも一寸興味が湧きます。今年の干支はウサギですが、愛読するオーストラリヤのWeb雑誌に、そのウサギのニュービズネスの話が掲載されていました。

 

 

今、オーストラリアで急速に成長しているニュービズネスの食肉産業がウサギ飼育であります。其の規模は、勿論、伝統的な牧畜業に対抗するものではありませんが、地方の地域住民の副収入源の多様化に一役買っていると言うのです。

 

そこで今、小規模な飼育者の飼料コストの削減と飼育数の増大に大きな効果を発揮し、活躍してているのが北部タスマニアでのミニハイドロポニックス飼料育成システムだそうです。

 

この装置は、趣味用や極小規模な農家の家禽数にあわせて設計され、1日約30kgの生産能力があり、飼育されるウサギは、「New Zealand White Californians」と呼ばれる特別に改良された食肉専用種だそうです。

 

 

そこで紹介されているウサギ飼育者の一人、Graeme Harris氏曰く、「今や食肉ウサギの需要は目覚しく、生産がとても間に合いません。しかし、飼料コストの増大も又大きく、生産を拡大しての利益の確保が不可欠でした・・・」と。

 

 

―ウサギ飼育者の一人、Graeme Harris氏―

 

その飼料栽培装置は医療実験用のウサギの繁殖の為の飼料生産用であり、1kgの種子を7日間のサイクルで7-8kgの飼料に変換できる能力を持ちます。導入した装置は、1日当たり、約20kgの飼料の生産が可能だそうです。

 

 

FodderTech,社製ウサギ飼料生産用の水耕栽培装置―

 

装置を導入しての感想を、オーナーのGraeme Harris氏は、こう述べています。「とても信じられませんでした。発芽した大麦の種子粒を栽培樋に入れて7日後には、取り出してウサギに与えられるのです。」 「ホントに簡単なのです!」 「それは一寸手間がかかりますが、でも、其の良さの証拠は繁殖力で・・・・」と言う。

彼は、以前は、3週間ごとに約$760分のペレット飼料を与えていました。其の飼料量で約50-60匹のウサギとその子供60-70匹を育てていましたが、今では、90匹の親と倍の数の子ウサギを育てています。

小ウサギは、生後4週間で親から離され、その後、8-10週間で、1-1.5kgの出荷体重になります。販売価額はkg単位ですから、大きく育てば、それだけ収入金額も増加します。

 

 

―生まれたばかりの子ウサギ、一度に8-10匹生まれるー.

 

 

―生後5週間の小ウサギ、 出荷までには8–10 週間掛かるー

 

其の効果について、こんなふうに説明しています。「メスウサギは、スプラウトを食べるようになるのに、2日間かかっていましたが、今では毎朝欲しがります。これで、ミルクの出が良くなり、子ウサギの成長を早まるのです。最近、飼料用スプラウトを与えた母親が1度に15匹生みましたが、今までに無かった事です。」

 

日本でも、昔からウサギを食用にする食文化がありました。その証しが、ウサギを数えるのに「匹」といわずに「羽」とする言い方にあります。どうやら、「四つ足の肉」を食べる事を、忌み嫌う風習からのこじつけでしょうか、鳥である「鵜と鷺」に喩えて、鶏肉のように「羽」と数えるようになった?と言うのです。

 

もっとも、野ウサギは昔から狩猟獣であり、狩猟経験から申し上げますと、肉の脂身が殆どありませんが、獣肉のような臭みが無く柔らかで、上手に調味しますと美味で、大変優れた食材です。ちなみに、「鵜と鷺」ですが、動物食をたべる食性の違いでしょうか、カラスも同じですが、肉の臭みが強く、とても食用にはなりません。

 

 

   ―野ウサギの写真―


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