ちょっと古くなりましたが、10日(金)は何とか休暇をとり、最上川に行って来ました。仙台から一番近い最上川、最上川第2漁協(寒河江川が中心)管内の最上川です、寒河江の道の駅「チェリーランド」から数キロのところ、大江町までは行かないその手前。くどいですね。そんなことはどうでもいのに。年をとるにつれて、全てにくどく、しつこくなってきたように感じて、これではよくないなと思っています。これだってどう思おうが勝手、どうでもいいことだという声が聞こえてきそうです。
この時はまだ水量が少なく、広い川を縦横に歩けました。12日以降から雨が降り、最上川の長崎と言うところの水位は10日が8.48(午前午後とも)、12日の午前8時には10.33、今日13日の午前5時には11.03という急激な増水です。この付近の最上川も今度水位が安定したときが最後のアユ釣りの好機となるのではないでしょうか。10日は天気もよく、暑くも寒くも(当たり前か)なく、水温も午前が23.5度、午後は26.5度でした。水温も丁度よかったです。いくら川に入っていたとはいえ、全く汗はかきませんでした。風もほとんどなく、いまから考えてみると”本当に好条件の一日”でした。ついていました。友釣りは私一人、他に後からコロガシの地元の人が二人の、釣り人はたったの3人のみでした。うち一人は毎日ここに通っている人とか。本当によく動きます。主に急瀬、荒瀬を中心にして左岸側から釣り下り、ズーと下流までいって戻り、今度は右岸側から竿を振り回します。本当にタフな人だと思いながら見ていました。
タックルは、竿はシマノの「アドバンフォース引き抜き急瀬95」です。今年買った竿なので、一杯使わせてもらっています。水中糸は最初はナイロンの0.4号、その後はホクエツの複合メタル「極細」です。ナイロン糸は今年何度も使い、極細は2008年に作った仕掛けのものです。ハリは大きめで、多分9号だと思います。9号の3本イカリ。
午前中は8時から11時30分、午後は12時15分から14時25分の釣り時間。午前中は例によってトロから平瀬に変わるあたり(厳密には最上川第1漁協管内)から竿を出しました。膝上くらいの深さ。水は薄い笹濁り。ハミ跡はほとんど見当たらず。今年はアユの数が少ないとしか言いようがない。それでも掛かったのです、竿を出して5分くらいで。23センチくらいのまあいいサイズですね。さっそくオトリを交換して送り出しますが、送り出しましたが、何故か?掛かりません。後が続かないのです。オトリはよく泳ぐのですが・・・。いつものように釣り下ります。でも掛かりません。岩盤が大きく露出している手前まで下り、また上流へ向かいます。
最初のところよりもさらに少し上流側で、今度は川の中ほどまで立ち込みました。左右どちらでも狙えるように。そしたら右岸よりの浅い平瀬で掛かりました。と思うと上流のトロの方で掛かったり、全くどこを狙えば掛かるのか分かりません。同じところで釣り続きません。諦めた頃に掛かるという感じで、狙いは定まりません。360度泳がせることになります。そのうちどこかで掛かってくれるという感じ。全くの貴方任せ、アユ任せ、天に任せるしかないようなのです。
とここまではそこそこ掛かっているではないかとお思いでしょうが、バラシが何度も、悔しい思いを一杯(といっていいものか??ではありますが)しました。引き抜いたらいいのか、浅瀬に持ってきて引き寄せればいいのか、悩みながらも釣りでした。普通ならどこでも、どんな大きさでも強引に引き抜いたのですが、すっかり引き抜きの地震ではない自信をなくしてしまいました。迷いが生じて中途半端になってしまったのもバラシの原因のひとつでしょう。お恥ずかしい次第です。
ここで掛けた、掛かったアユはなぜか下流ではなく、右岸側、対岸に逃げようとするのです。頭がいいというのか、対岸に走られたら竿を糸が一直線になって簡単にプッツンしてしまいます。あるときは川の真ん中で掛けたアユが対岸に糸鳴りをさせて逃げようとします。糸鳴りはひさしぶりに聞きました。何とか耐えて中央から左岸に寄せ、引き抜こうとしたら”プッツン”しました。1回目は何故か水中糸を繋ぐ天上糸のところから切れていました。天井糸が切れたなんて、初めてです。天上糸は0.8号のナイロン糸が標準です。苦労に苦労を重ねて左岸に寄せてきたのに、抜こうとしたら天上糸がプッツン。
次はやはり川の中央で掛けたのですが、抜こうとしてもおとりアユは顔を出しても掛かりアユは見えません。やり取りをしているうちに2匹とも寄ってきたりします。2メートルくらい近くまでやってくると抜くに抜けません。では寄せて取り込もうかとするも、そうすると寄ってきません。もうちょっとで糸に手が届くというときに、またもや掛かりアユに走られます。これを何回かくり返すと、ええい、こうなれば思い切って抜いてやれ!!と覚悟して、掛かりアユを浮かせようとしましたが、そのとたんにまたもやプッツン。今度はしたの付け糸の途中からの切断でした。親子丼が2回もありました。これは痛いです。
その他にも途中でバレたりして、午前中のキープは4匹のみ。半分引き抜き、半分引き寄せです。悔しさばかりが募りますが、楽しくもありました。何といっても引きを十分楽しみました。アユ釣りの楽しみは何といってもあの強い引きです。アユとのやり取りです。それは悔しいくらい味わいました。アユにあしらわれたといってもいいのかも。「アユと戯れて」ではなく「アユに弄ばれて」というべきですか。 アユは少ないけれど、居るアユは大きいのです。最大で25センチでしたが。23、24、25センチのアユでした。それらが大体は背掛りですから、抵抗はすごいものがあります。楽しいです、面白いです。
異常のほうがぴったりかも、以上は午前中のことです。次は午後の部です。十割りそばやおにぎりを食べて昼食とした後、気を取り直して、午後の部、午後の勝負を迎えました。
やはり上流に向かい釣り下りますが、今度は右岸側も狙いました。最初に右岸側を釣り下りましたが、いい瀬があるのですが、掛かりません。一回のみハリ掛りしそうになっただけで、あとはお通夜みたい。そこで午前中に掛かったところから釣り下り始めたのですが、全く掛かりません。時合なのか、アユたちもお昼休みなのでしょうか。アユは掛からず、時間ばかり掛かってしまう。これはもうだめか、期待できそうもないと悲観的になりながら機械的に竿を出していきました。
午前の後半から水中糸は「極細」にしました。下の付け糸は0.4号。これはちょっと細かったかなと反省しています。午後1時半過ぎですか、釣り下ってきて、深い急瀬の流芯に一番元気のいいオトリをダメもとで入れたところ、すぐにガツーンといい当りがあり、やはり斜め下流から対岸に向かって逃げようとします。こちらはのされまいと必死になって釣り下りながら左岸に寄せようとします。そして抜いたり寄せたりして25分くらいで4匹を取り込みました。いやあ、ここでのほんの僅かの入れ掛り、これは本当に楽しかった。それを見て下流からガラガケの人が近寄ってきましたから。その後止まりました。
そして運命の2時25分。ようやくここで5匹目の強烈な当りが両手をしびれさせます。こっちは下流には動けても、沖合いには行けません。しかし、このアユは有無を言わせず対岸から下流に走ります。強い瀬に入ってなおかつアユも必死で逃げるのですから、人間が慌ててのされまいとして下流に動きますが、敵の動きが圧倒的に早かった。為す術もなく、竿と糸が一直線になってプッツンです。今度は複合メタルの下の編み込みの部分から切れていました。天晴れ!!敵ながらあっぱれ、アッパレです。あ~あという声とともに、よしこれで今日はお仕舞とすることにしました。すっきりです。
長くなりました。うまくアップできればいいのですが、ここまで書いてきてNO!だったらもう立ち上がれない。今日は写真は載せません。久し振りの文章だけのブログとします。お付き合いありがとうございます。