「家に帰って来たら脚をつかない」と来院されたのは、猫のゴロちゃんです。
*今回の内容には手術中の写真があるので、苦手な方はご遠慮下さい
診察をすると右足がぶらぶらしていて、一見して骨折していそうだなと分かる状態でした。
そこで、確認の為にレントゲン検査をしてみると・・・
↑レントゲン所見
やはり残念ながら右の大腿骨が完全にに骨折をおこしていました。
大腿骨骨折以外には異常所見も無かったので、飼い主の方と相談して手術を行う事になりました。
さて、この骨折、通常のプレート法やピンニング法で対応するには少々問題があります。
それは、
1.ピンニングで行うには骨折部位が上過ぎる
2.プレート法で行うには骨折部位が下過ぎる
3.骨折の遠位全面部が欠けている
からです。
という事で今回は、近隣の整形外科が専門の先生と一緒に手術をすることにしました。
結果的には、プレート法による内固定と創外固定法による補助固定を組み合わせて手術を無事終了しました。
↑術中の写真
↑手術直後の写真
↑術後のレントゲン写真
ゴロちゃんは性格も大人しくきちんと安静にしてくれるので、手術後の経過も順調です。
↑リハビリ中にマルに挨拶をしているゴロちゃん
このまま、順調に治ってくれる事を願っております。
獣医師 佐藤