福岡県糟屋郡須恵町 リヴ動物病院           こちらで病院紹介を行っています。

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帝王切開になったオードリーちゃん

2014年08月08日 | 診療科目

お耳掃除に来られた5才のプードルさんのオードリーちゃん、飼い主の方から「先日交配をさせたので見て下さい」とのことでした。

 

その日は、交配させてからまだ日にちが浅かったので、次回エコーにて確認する事になりました。

 そして当日ドキドキしながらエコーを見てみると

↑妊娠約4週目の胎胞

バッチリ妊娠していました!

 

当院では、基本自然分娩をお勧めしており、その為の準備や生活のお話しを検診がてらお伝えして行くスタイルをとっています。

また、この地区は福岡夜間救急動物病院があるので、夜間に難産になった場合でも他の地区よりは安心して出産に望めるメリットはとても大きいですね。

それでも、出産は親子共々命を賭けた一大イベントです。自宅での出産は何物にも代え難い感動を与えてくれますが、必ずしも良い結果が保証されたものではないので、きちんと家族で話し合って決める事をお勧めします。

 

その後、妊娠6週目でのチェックは

 

 

↑エコー下で3匹の胎児を確認(それぞれちゃんと成長していました)

 

そして出産前最後の検診で

 

↑最後はレントゲンで胎児数のチェック(分かり難いですが3匹の胎児を確認)

 

↑3匹とも元気に動き回ってました

 

さて、出産予定日を2日過ぎた朝方「今日は食欲が無くソワソワしている」という連絡が、こちらもいざという時の準備を進めながら、出産が始まるのを待ちます。

・・・そして、夕方「赤ちゃんがお尻から出たり戻ったりしている」との連絡が!

「少しお部屋を歩かせてみて下さい!」と伝えてすぐに・・・「出て来たけど途中で引っかかってるみたい!」・・・「引っ張りだせますか?」・・・「出来ません!」・・・「すぐ連れて来て下さい!」というやり取りがあった後、病院に来たオードリーちゃんのお尻には逆子の赤ちゃんが引っかかってました。

「ああ、この子は厳しいかも・・・」という不安を拭いながら、すぐに分娩介助を行い赤ちゃんを取り出すと・・・元気に「みゃー」という鳴き声が。

みんなで「よかった生きてる!」とほっと力が抜けました。

 

さて、残り2匹がまだお腹に残っていますが、オードリーちゃんの体力がもたないことが予想されたので、帝王切開をすることになりました。

出産分娩介助や帝王切開は、スタッフ総出であたるので、途中経過の写真がありませんが、全てが終わった時の写真が

 

↑手術が終わってまだ覚めやらぬオードリーちゃんのお乳に見事に吸い付いている赤ちゃん達(笑)

命の強さを感じるシーンですね。

その後、親子共々大きな異常もなく順調に育児が進められ、10日後には

 

こんなに大きくなってました!!!

 

↑育児奮闘中のオードリーちゃんです

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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