goo blog サービス終了のお知らせ 

サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【アルバムレビュー】Viva La Revolution/Dragon Ash

2018-12-19 | アルバム感想
                              
                         このアルバムももう約20年前なんですね。






1.Intro
2.Communication
3.Rock the beat
4.Humanity
5.Attention
6.Let yourself go,Let myself go
7.Dark cherries
8.Drugs can‘t kill teens
9.Just I`ll say
10.Fool around
11.Freedom of Expression
12.Nouvelle vague#2
13.Viva La Revolution
14.Grateful Days
15.Outro

16.HOT CAKE


*赤字は特におすすめの楽曲3つ。






所謂世紀末、R&Bやヒップホップなど新しい音楽の波が押し寄せていた時期に、
宇多田ヒカルと共に颯爽とやって来たセンセーショナルな邦楽ロックの金字塔的作品。
このアルバムの大ヒットを皮切りにヒップホップ、ミクスチャーバンドが盛り上がった事は言うまでもなく、
ラップもロックも歌謡曲的なアプローチも「なんでもあり」の自由さを魅力的に聴かせている傑作と思います
ある意味、この作品が「始まり」ではないと思うけど、正直今に通じる日本語ラップの流れを作った~と思ってます
ぶっちゃけ日本人にヒップホップの格好良さ、新しさ、面白さを「お茶の間レベルで」伝えたのは間違いなくこれでしょう。


とはいえ、コテコテのヒップホップばかりが入ってる訳じゃなく、
ヒット曲である6曲目で一旦ヒップホップの流れを切ってレゲエからパンク、或いはメロコアっぽいアプローチまで
何気にヒップホップに捉われない良さを内包しているアルバムでもある
7曲目はまったりと聴ける落ち着いた曲だし、
8曲目に至ってはハイスタファンにも通ずるようなド直球のメロディック・パンクナンバー
更に隠しトラックの16曲目に至ってはそのどちらでもない、ストレートな歌モノもやっていたりと
ヒップホップを広めた第一人者としての側面を持ちながらある意味そこまで拘ってない感じがまた面白い
勿論、ドラゴンアッシュが先駆者ではないと思うが、例えば愛知県が三重県の名物を広めて見せたように、
元々あった素晴らしい音楽文化を大々的に、目に見える形で広めてみせた~という点で物凄く偉大なアルバム

また、このアルバムは単体でザッピングして聴くよりも、
通してじっくり聴いた方が余計に感動する~というストーリー性にも長けた、
アルバムというフォーマットで完全に魅せ切ったロードムービーのような作品だとも思うんですよ
陽気でダンサブルな序盤、激しいロック・モードで突き抜ける中盤、そしてストレートなバラッドが際立つ終盤・・・と、
14曲目に入る瞬間に映画のエンドロールと錯覚するくらいのカタルシスが改めて聴いてみてありました
基本的にノリがいいアルバムだけど、それだけではない沁みる要素もある。。のが、
尚素敵な後世に語り継がれるべき名盤、とはっきりと思いますね。




ここに立ってる意義がほしかった だから僕達必死で戦った
勝ちとった 小さなプライドポケットにつめ込んで (Viva La Revolution)



で、
特に好きな3曲なんですけど、かなりベタですね(笑
純粋に踊れる「Attention」、聴くだけでキッズに戻れる「Drugs can‘t kill teens」も大好きなんですが、
やはり「Viva La Revolution」は特別な曲ですし、聴いてると滾ってくるものがあります
そもそもバックで鳴っているタイトルコールの時点でグッと来ますね
事情があってベストには収録されてない「Grateful Days」も、それはそれとして、
今にまで通じる日本語ヒップホップの原点的な楽曲として外せない曲でしょう
そして、隠しトラックの「HOT CAKE」は今を這いつくばりながら生きる俺らのテーマソング。
一応、3曲に絞って挙げましたが、正直どこを切ってもおいしい類のベストのようなオリジナル・アルバムだと思います
この作品が、今から20年前の作品である、、、というのが色々な意味でこのアルバムの凄さを物語っていますね。
今まで生きて来た道に、自分に、誰かに、そして、「これから」に想いを馳せたくなる確かな傑作です。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。