僕らがしたかったのは、いつだってこんな笑顔だった。
我々は、本当ならいつだってあの日のようにあの頃のように
一度は気持ちを通じ合わせた「誰か」と素直に笑っていたい生き物なんです
でも、それは出来そうで出来ない事でもあります
心の中にわだかまりがあったり
性格上どうしても・・・だったり
相手に対する疑念が強すぎて踏み切れなかったり
やっぱり、一度生まれた距離感や亀裂はそうそう簡単に埋められるほど浅いものではない・・・という事ですね
それを情熱的に、果敢に埋めた作劇こそ「天体のメソッド」の本質だったんじゃないかと思います
自分の気持ちが変わってないと信じて欲しいし、相手だって今でも変わってなんかいないんだと信じていたい
だからとにかく動いて、走って、話して、その「誠実さ」のみで相手を揺さぶり溝を埋めていって辿り着いた最終回は
不思議な感動と柔らかい優しさが充満していてとっても素敵だったなあ。と素直に感じる事が出来ました。

本当はね、汐音だって初めから最初期のような状態だった訳じゃない
むしろ前回と今回の汐音こそ「本当の汐音」若しくは「汐音らしいね。」って言える汐音だったと思います
本当はずっとこうしたかった
こういう風に過ごしたかった
でも、それが出来なかった。
ただそれだけの話です
だけど、最初から何の不自由もなく幸せ!って感じの話よりも散々苦労したからこそ今がいとおしいと思える―
そういうお話のが個人的には好みですし、観てて感じるカタルシスもただベタベタしてただけよりも大きいなあって素直に思いました
何よりも、この最終回でキャラクター達が見せた表情のどれもが「最初からこうしたかったんだ」という想いに満ちてるように感じられて
それが一番観ていて嬉しかったですし、「ここまで観続けて来て良かった。」という想いを抱かせてくれました
汐音が乃々香の前で見せた柔らかくて素敵な表情の数々
柚季が湊太に素直に告げた「お兄ちゃん」という言葉、
二人で自転車に乗る爽やかな風景―
本当は誰もがわだかまりなんて抱きたくは「なかった」し、
本当は誰もが一度は通じ合った相手ならば今だって未来だって信じていたいものなんです
でも、それをどうしても出来ない“現実”が転がっていてそれが時に胸を締めつける
だからこそ個人的に好きなテーマである「素直に笑いたい」を掲げ続け
ちゃんと“過程”を得た上でそれを描き切ったこのアニメの内容は物凄く尊く感じられて、純粋に感動出来、良い気分で観終える事が出来た
つまりは俺自身が望んでたテーマの一つであり、尚且つそれを実行してくれたアニメが「天体のメソッド」だったという話ですね
ずっとお互いにわだかまりを抱き続けて来た柚季と湊太が、最後の最後でただただ単純な“兄妹”に戻る事が出来た。
汐音と乃々香の顛末も凄く感動的で良かったですけど、この兄妹の顛末もまた物凄く印象に残る顛末になっててすこぶる良かったと思います
あの「お兄ちゃん」呼びこそ、柚季がずっと取りたかった態度であり
あの距離感こそ二人がずっと取りたかった距離感なんだと思います
それが言葉にせずとも説明せずともスッと伝わって来た作劇は
間違いなくレベルが高かったと思いますね
何もかもが元に戻って良かった。
素敵な最終回でした。
いや・・・「元に戻った」というと語弊があるかもしれません
正しくは「元に戻した」んでしょうね
乃々香が頑張って
柚季が過ちを認めて
汐音が受け入れて一歩進んで
こはるが見守って時には協力して
湊太もまたそんな中で兄らしい態度を取って来た
棚ボタでも「ノエル頼み」でもなく、誰もが自力で雪解けに意識を持って来たからこそみんなで掴み取った“現実”がこれなんだと
時間は解決しないし、自然にまた素直に笑える。なんてことは正直幻想に過ぎません
自分から動かなきゃ、自分から認めなきゃ、何も変わりません
ある意味それを示唆するような内容だったとも思います
本当の気持ちを伝えよう
本当の気持ちを受け入れよう。
そこから「何か」が始まる
そこから「何か」を始める
はじまりのそらから―
誰もがそれぞれに“頑張った”からのこの結末
俺的に拍手せざるを得ないラストになっていて心から素晴らしかったと思います
もうあんだけ“強い想い”を何度も曝け出したみんなならば、きっとこの先もずっと仲良くやれるでしょう。
そこにはきっと、もう一度みんなで「来て欲しい」とただただ純粋に願ったあの娘だっているはず―
・・・という訳で「天体のメソッド」最終話の感想を締め括らせて頂きたいと思います
ここまで読んで下った方々には感謝です
制作スタッフにも感謝です
1クールどうもありがとうございました!!
個人的な話になるんですが、
アニメの感想を全話分、1話も抜けなしに各話感想やり遂げたのは実に数年ぶり(!)ですよ
今ちょっと個人的な感動にうち震えてますが(笑 いや~無事完走出来て良かったです
来年もめっちゃ好き、って思えるアニメがあればこのように毎回想いを綴りたいなあ、って思ってます
「天体のメソッド」で一番好きだったのはキャラの可愛さや感動エピソードでなく(勿論それらも最高でしたが)
とっている態度とは裏腹に、そのキャラの“本音”が伝わって来るシーンの数々でした
例えば、本当は乃々香の事が大好きなのに、大好きだからこそ優しくなれない汐音
9話で敢えてヒールを演じ邪険にしてたのに堪え切れずに流れた涙・・・こそが
汐音のすべてだった。と個人的には思ってます
そういう風なシーンが多めだったのが
とても人間くさく、
活きたキャラクター達の作劇だったなあ、と深く全体を通じて感じております 要するに「記号くささがあまりなかった」という話ですね
そういうお話が好きな方ならば、きっと気に入ってくれるんじゃないだろうか。なんて、信じつつも
正に俺得、俺の描いて欲しかった情景が見事に拡がってくれた傑作だったなあ、と
今振り返ってしみじみと感じてます
人間誰もが本音というか心の奥底にそらメソの登場人物みたいな純粋な気持ちをしまっているものだと思ってます
それを引き出して曝け出させるような“衝動”と“優しさ”に満ちていたアニメでした、俺の中では、ね。
乃々香の前で素直になって本当の自分をさらけ出していた汐音も、
また「あの頃」のような関係に“戻った”柚季と湊太も
とっても素敵で・・・
心に残るような作品だったかなあ、と。
そして汐音は北美の高校に通うって事で本当に乃々香LOVEなんですね(笑
今回カットの所々から汐音の乃々香LOVEが伝わって来てニヤニヤが止まんなかったですばい
乃々香はこりゃあこの先結婚出来ないかも分からんね(何)
出来る事なら二人のその後もいつか観てみたいです!
しかし、こうやって感想書いてるとこはるだけわだかまりのある愛憎溢れる子がいなかったんですね
まあ精神年齢は一番高かったしある種みんなのお母さん役だったんでしょうね。
でもそんなこはるはこはるで十分可愛かったのも良かった、かな。
ある種の癒しキャラでしたね。
そんな訳で、改めてスタッフの皆さん素敵な作品をありがとうございました。
人の想いに満ち溢れた、印象に残るシーンばかりのアニメでした。
ちなみに俺個人的にはノエル以上に人間の娘たちのが好きだったかな・・・(笑)。
生々しい感情や仕草に触れるのが好きなタイプの人間だからかもしれません。
それはそれとしてノエルの超純粋な態度や表情にも癒されましたね。
11話でのノエルの涙もきっと忘れることはないでしょう。
あれもまた“本音”の一部だったのかもしれません。
笑いたいのに泣いて、
泣きたいのに笑って。
そういう作劇が好みなら、是非。

二人が自転車で駆け抜けていくカットは全部大好きです。直前のやり取りを含めて本当に“ただの兄妹”って気がしたから。
最後までとても誠実なアニメでした。
我々は、本当ならいつだってあの日のようにあの頃のように
一度は気持ちを通じ合わせた「誰か」と素直に笑っていたい生き物なんです
でも、それは出来そうで出来ない事でもあります
心の中にわだかまりがあったり
性格上どうしても・・・だったり
相手に対する疑念が強すぎて踏み切れなかったり
やっぱり、一度生まれた距離感や亀裂はそうそう簡単に埋められるほど浅いものではない・・・という事ですね
それを情熱的に、果敢に埋めた作劇こそ「天体のメソッド」の本質だったんじゃないかと思います
自分の気持ちが変わってないと信じて欲しいし、相手だって今でも変わってなんかいないんだと信じていたい
だからとにかく動いて、走って、話して、その「誠実さ」のみで相手を揺さぶり溝を埋めていって辿り着いた最終回は
不思議な感動と柔らかい優しさが充満していてとっても素敵だったなあ。と素直に感じる事が出来ました。

本当はね、汐音だって初めから最初期のような状態だった訳じゃない
むしろ前回と今回の汐音こそ「本当の汐音」若しくは「汐音らしいね。」って言える汐音だったと思います
本当はずっとこうしたかった
こういう風に過ごしたかった
でも、それが出来なかった。
ただそれだけの話です
だけど、最初から何の不自由もなく幸せ!って感じの話よりも散々苦労したからこそ今がいとおしいと思える―
そういうお話のが個人的には好みですし、観てて感じるカタルシスもただベタベタしてただけよりも大きいなあって素直に思いました
何よりも、この最終回でキャラクター達が見せた表情のどれもが「最初からこうしたかったんだ」という想いに満ちてるように感じられて
それが一番観ていて嬉しかったですし、「ここまで観続けて来て良かった。」という想いを抱かせてくれました
汐音が乃々香の前で見せた柔らかくて素敵な表情の数々
柚季が湊太に素直に告げた「お兄ちゃん」という言葉、
二人で自転車に乗る爽やかな風景―
本当は誰もがわだかまりなんて抱きたくは「なかった」し、
本当は誰もが一度は通じ合った相手ならば今だって未来だって信じていたいものなんです
でも、それをどうしても出来ない“現実”が転がっていてそれが時に胸を締めつける
だからこそ個人的に好きなテーマである「素直に笑いたい」を掲げ続け
ちゃんと“過程”を得た上でそれを描き切ったこのアニメの内容は物凄く尊く感じられて、純粋に感動出来、良い気分で観終える事が出来た
つまりは俺自身が望んでたテーマの一つであり、尚且つそれを実行してくれたアニメが「天体のメソッド」だったという話ですね
ずっとお互いにわだかまりを抱き続けて来た柚季と湊太が、最後の最後でただただ単純な“兄妹”に戻る事が出来た。
汐音と乃々香の顛末も凄く感動的で良かったですけど、この兄妹の顛末もまた物凄く印象に残る顛末になっててすこぶる良かったと思います
あの「お兄ちゃん」呼びこそ、柚季がずっと取りたかった態度であり
あの距離感こそ二人がずっと取りたかった距離感なんだと思います
それが言葉にせずとも説明せずともスッと伝わって来た作劇は
間違いなくレベルが高かったと思いますね
何もかもが元に戻って良かった。
素敵な最終回でした。
いや・・・「元に戻った」というと語弊があるかもしれません
正しくは「元に戻した」んでしょうね
乃々香が頑張って
柚季が過ちを認めて
汐音が受け入れて一歩進んで
こはるが見守って時には協力して
湊太もまたそんな中で兄らしい態度を取って来た
棚ボタでも「ノエル頼み」でもなく、誰もが自力で雪解けに意識を持って来たからこそみんなで掴み取った“現実”がこれなんだと
時間は解決しないし、自然にまた素直に笑える。なんてことは正直幻想に過ぎません
自分から動かなきゃ、自分から認めなきゃ、何も変わりません
ある意味それを示唆するような内容だったとも思います
本当の気持ちを伝えよう
本当の気持ちを受け入れよう。
そこから「何か」が始まる
そこから「何か」を始める
はじまりのそらから―
誰もがそれぞれに“頑張った”からのこの結末
俺的に拍手せざるを得ないラストになっていて心から素晴らしかったと思います
もうあんだけ“強い想い”を何度も曝け出したみんなならば、きっとこの先もずっと仲良くやれるでしょう。
そこにはきっと、もう一度みんなで「来て欲しい」とただただ純粋に願ったあの娘だっているはず―
・・・という訳で「天体のメソッド」最終話の感想を締め括らせて頂きたいと思います
ここまで読んで下った方々には感謝です
制作スタッフにも感謝です
1クールどうもありがとうございました!!
個人的な話になるんですが、
アニメの感想を全話分、1話も抜けなしに各話感想やり遂げたのは実に数年ぶり(!)ですよ
今ちょっと個人的な感動にうち震えてますが(笑 いや~無事完走出来て良かったです
来年もめっちゃ好き、って思えるアニメがあればこのように毎回想いを綴りたいなあ、って思ってます
「天体のメソッド」で一番好きだったのはキャラの可愛さや感動エピソードでなく(勿論それらも最高でしたが)
とっている態度とは裏腹に、そのキャラの“本音”が伝わって来るシーンの数々でした
例えば、本当は乃々香の事が大好きなのに、大好きだからこそ優しくなれない汐音
9話で敢えてヒールを演じ邪険にしてたのに堪え切れずに流れた涙・・・こそが
汐音のすべてだった。と個人的には思ってます
そういう風なシーンが多めだったのが
とても人間くさく、
活きたキャラクター達の作劇だったなあ、と深く全体を通じて感じております 要するに「記号くささがあまりなかった」という話ですね
そういうお話が好きな方ならば、きっと気に入ってくれるんじゃないだろうか。なんて、信じつつも
正に俺得、俺の描いて欲しかった情景が見事に拡がってくれた傑作だったなあ、と
今振り返ってしみじみと感じてます
人間誰もが本音というか心の奥底にそらメソの登場人物みたいな純粋な気持ちをしまっているものだと思ってます
それを引き出して曝け出させるような“衝動”と“優しさ”に満ちていたアニメでした、俺の中では、ね。
乃々香の前で素直になって本当の自分をさらけ出していた汐音も、
また「あの頃」のような関係に“戻った”柚季と湊太も
とっても素敵で・・・
心に残るような作品だったかなあ、と。
そして汐音は北美の高校に通うって事で本当に乃々香LOVEなんですね(笑
今回カットの所々から汐音の乃々香LOVEが伝わって来てニヤニヤが止まんなかったですばい
乃々香はこりゃあこの先結婚出来ないかも分からんね(何)
出来る事なら二人のその後もいつか観てみたいです!
しかし、こうやって感想書いてるとこはるだけわだかまりのある愛憎溢れる子がいなかったんですね
まあ精神年齢は一番高かったしある種みんなのお母さん役だったんでしょうね。
でもそんなこはるはこはるで十分可愛かったのも良かった、かな。
ある種の癒しキャラでしたね。
そんな訳で、改めてスタッフの皆さん素敵な作品をありがとうございました。
人の想いに満ち溢れた、印象に残るシーンばかりのアニメでした。
ちなみに俺個人的にはノエル以上に人間の娘たちのが好きだったかな・・・(笑)。
生々しい感情や仕草に触れるのが好きなタイプの人間だからかもしれません。
それはそれとしてノエルの超純粋な態度や表情にも癒されましたね。
11話でのノエルの涙もきっと忘れることはないでしょう。
あれもまた“本音”の一部だったのかもしれません。
笑いたいのに泣いて、
泣きたいのに笑って。
そういう作劇が好みなら、是非。

二人が自転車で駆け抜けていくカットは全部大好きです。直前のやり取りを含めて本当に“ただの兄妹”って気がしたから。
最後までとても誠実なアニメでした。