サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

自己プロデュースの喜び 今村朝希「つくろぐ。」 第2話 感想(コミックキューン 2016年6月号)

2016-04-30 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)








毎月、今村さんの漫画が読める!という喜びを噛み締めております
だって4年も待ったもんね!長続きするように応援しなくちゃ。









あの流れでなんてことしてくれる(笑)。安心して眠れないわ。


って事で今回は部屋の模様替えの話でした
自分が暮らす部屋を、
自分が好きなようにプロデュースする
それはそれで「自力で掴み取る」系の喜びですよね
思考停止の無気力判断じゃ決して生み出せない類の喜びだ
なんかこう・・・ただ物を置いてるだけの自分の部屋が途端に下らなく見えてくるのが悲しいですね(笑
自分が毎日暮らす部屋なんだから、もっと楽しく過ごせるように尽力するのはとても「正しい」事だと思います
そんな「手作りする喜び・楽しみ」がきちんと表現されていたこの2話目もイイ感じだなー、と。




こういうコマが今村朝希の漫画っぽい(笑


今村朝希さんの漫画は、
「孤独」だったり「後ろ向き」を想起させる表現がとても似合うと思いました
だだっぴろい世界で、一人きりの花、、、正に!って感じの表現ですが(笑
その着眼点も“らしい”なあ、と思いつつ
菓子さんのキャラも「ぼっち日和。。」に於ける藤吉のような立ち位置でとても良いスパイスになってるかと
流石に可愛くオシャレ!って流れでドヤ顔で悪魔を壁に描いて来たのはウケました
一体何がそう彼女を自信満々にさせるのだろうか。。
っていうのはさて置き(?)
最近流行りのマスキングテープが出て来ましたね
個人的にマスキングテープっていうのが良く分かってなかったので、
正直色々と参考になりました 物凄くイマドキなガーリーな雰囲気が心地良かったです
それでも他の子と違って器用に出来ない辺りは、やっぱり今村漫画の主人公だなあ。。って気はしますが笑>華
多分、これまでの作品と比べると明るい漫画だと思いますが、節々にらしさが出てるのが実にイイですね
ほんわかするような温かさもあり、共感出来るような寂しいネタや不器用さもアリ、、、と
今回もまた良い塩梅の2話目だったと思います





完成した時の充足感に溢れた表情、
「自力で」自分が好きな世界観を作れた喜び、
それこそが「つくログ。」の本質であり肝だと思いました
誰かにやってもらった訳じゃない、
ヒントを元に自分で行って自分でプロデュース出来た部屋
だからこそ、あんなに嬉しそうなんだろうな・・・って思うと
自分もちょっと挑戦したくなって来ちゃいますね(笑
不器用な手作りだけど、
だからこそいとおしい
大切にしたい、なんて風に思える。
それはとても素敵な事だな、と感じると同時に
そうやって色々感性と好奇心豊かに生きる事って実は凄く重要な事なのかもしれませんね。
自力で、自分の力で、自分を満たす事が出来る。それってなんて自立性があって素晴らしいんだろう、と。
今回もまた素敵なお話をありがとうございました。次号も楽しみ♪
オチも台無しな感じで面白かったです(笑











最後に・・・
今村朝希さんは熊本「在住」の漫画家さんです
以前からブログ等でその事実を知ってたので
件の地震では(大ファンの漫画家という事もあり)物凄く心配してしまったんですが、
こうやって無事に連載を継続出来ている、そして変わらずに新作を読めているという事に本当に感謝・・・
感謝というか、奇跡のような有り難味を感じています
未だに揺れが続いていて予断を許さない状況ですが、
是非皆さんが無事であるよう、そしてこれ以上の被害が生まれないように祈っています
そして、正直4年ぶりの新連載直後にこれ以上ないくらいの不運を背負ってしまった今村朝希さんですが(ブログも参照)
いちファンとして、ただただ健闘を祈り、そして応援しています。

コミックキューンはただでさえ可愛い絵柄が多く、人気作家もひしめいているので
埋もれないようにしっかりアンケやファンレターで主張して行こうかと。
なんせ「ぼっち日和。。」で魅せられてから相当待ったからね
また埋もれさせるわけにはイカンのですよ。
先生の健闘を祈りつつ、いちファンとして頑張ります。




【この世の暗部を見に行こう】知るかバカうどん 初単行本「ボコボコりんっ!」の感想

2016-04-29 | 知るかバカうどん






期待以上に壮絶でしたね。

初めに断って置きますが、まず大前提として薦めません
一緒に応援しましょう、みたいな意図も一切込めません
出来れば興味がある人以外は読まない方がいいんじゃないか?って思うレベル(段階)の本でした
恐らく小さい頃にこれを読んでたらトラウマ必至の内容ですが、、、
じゃあなぜ感想を書くのか?と問われれば
それは俺が知るかバカうどんさんの単純なファンだから、です
要は大好きだから書く、ただそれだけです
でもそれでいいんじゃないか、とも思います
元々ブログなんてものは酷いくらいに個人的なものであるべき、って思う部分もあるので。

基本的に今ちまたで溢れてる物語の大半は「人の素晴らしさ」を説くものと集約されると思います
しかし、知るかバカうどんさんのお話は逆に「人の醜さ」「浅はかな愚かさ」を執拗に描いているんですよね
本当は見たくもない最低な人間たちの姿、
本当は知りたくもない「こういう人がいる」「こういう社会がある」という現実
それに触れる度に個人的に何とも言えない悲しい気分になるんですけど
それこそがバカうどん作品に於けるカタルシスなのかもしれません
どうしようもないクソバカ達が描き出す最悪の現実の数々
でも、そう言ってる自分もまた大して良い人でもなかったりするのかも
ある意味反面教師的に打算とフェイクばかりのこの世の中を皮肉ってる一冊、、、とも言えそうです
そういう訳で、全8作品にレビュー付けるので、ハードな凌辱モノがOK、という方だけよろしくおねがいします。
でもなんか凌辱ってよりは大半が因果応報な気がしなくもないが・・・笑 特にいちごちゃんはね。










嘘もつかない純粋な存在
同人誌と同じタイトルですけど、中身は別モノ
と、いっても所謂身体障害者のキャラは似通っていて
亜種みたいな印象ですが・・・
委員長は可愛いです(笑
愛しの男の子との相思相愛がなくなった挙句、種付けまでされて、、、という可哀想な内容ですが
個人的には同人誌版の何とも言えない気持ちになるテイストのが好きですかね
こっちはちょっとあっちと比べて半ば確信犯的ですからね(笑



金のたまごで親子丼
これはねー、
自分の保身に走ったお陰で悲惨な事になってしまいましたね
結局、子供が一番大事!とか言ってても、やっぱり一番大事なのは自分なんですよね
誰かが酷い目にあって死んで悲しんだとしても、それもやっぱり自分のためなんだと思います
あのお母さんの生々しい焦燥感と震えるような表情の数々は正直面白かったです
面白いというか、その醜さが印象に残るというか・・・
子供が酷い目にあってんだから、
さっさと自白しろよ!と思いつつ、
それでも「金のある生活」を捨てられずに自白出来ないままでいる姿は
正に人間の欲深さそのもの、、、ですよね
逆に言えば欲深さに苛まれたら終わり、という事実を描いている作品でもあります
他人の事を考えず、自分の幸せばかり考えてる人間が本当に愛されてるわけがない。
人を踏み台にして生きている人間の末路なんてこんなものなのかもしれません。案外ね。

しかし、パパの方が外見はイマイチだけど、心はママよりもよっぽどキレイな気がするんですけど(笑
なんかそういうのもまたリアルなような・・・。



■おさんぽJKいちごちゃん
金で愛や満足を手に入れる・・・
っていうのは本当の事じゃないですよね
それでもやっぱ、寂しいからそういうモノに救いを求めてしまうんでしょうね
特に冒頭のあのいかにも嫌味ったらしい性格最悪そうなオタトーク聴いてたら、
そりゃ出来ないわ。と思わないでもない(笑
ほぼ悪口じゃん!っていう。

だけれども、男を騙して悦楽を得る女は更に最悪だ
これこそ究極の「見下し」に過ぎない
純粋さはかけらもなく、
バカを騙して金儲け
それで着飾って本命に愛される日々、、、という腐り切ったこの世の深淵を垣間見た気分です
しかも、同僚も同僚でお互いギスギスしまくりだし、こんな世界で生きてて息は詰まらないんですかね?笑
でもまあ、完全に見下してるのはいちごの方でしたけどね(とらのあなのオマケ冊子を参照)

悲惨な目にあって、最後はボロ雑巾のように捨てられたいちごちゃんでしたが
レイプされて猫を被ってたのが素に戻って、態度急変するあたりが最悪な人間性を示してて最高に良かったです
でも、こっちのが可愛いかも(笑
醜い可愛いというか、矮小可愛いというか・・・
こんな感想を持つ時点で自分もどこか歪んでるのかもしれません笑
男をその気にさせて、貢がせるだけ貢がせて、よくもまあ逆ギレ出来んなあ。とか思いつつ
正に最高峰の因果応報を見せてもらった気分です あまりに豪快に殴られるので、ちょっとショッキングだったくらいですね
でも苦痛に顔を歪めてるのが可愛い、って気持ちはちょっと分かったかもわかりませんね。
なんだかんだいって、いちごちゃんは可愛い女の子でした。
腹黒女子はみんなこうなればいいのに



JC☆ボコボコりんっ!
同人誌版の「嘘も付かない~」に出て来たオタクが再登場してますね(笑
内容は「ぜんぶまとめて~」に載っている「JSボコボコ~」の亜種みたいな感じ
流石に犬に火を点けて大喜びしてる描写は可哀想でちょっと泣きそうになりました
人間ってそこまで残酷になれる生き物だったんですね・・・
また現実でも動物をおもちゃにして遊んでいる下衆がニュースで報道されますからね
あながちフィクションとも言い切れないような目を覆いたくなる非道描写の数々でした

「若さ」を理由に「守られ過ぎる」のは、
逆に間違った助長を生む原因になりかねない
ちょっとどうかな?って思う制度だと個人的には思います
また、こういう奴ら、本当にいそうだからなあ・・・汗
なんかもう自分の事「宝」とでも思ってそうですけど、
完全にゴミですからね
人から搾取して生きてるクズですからね
エイズセックスは物凄くハードな描写でしたけど、
なんだか気持ち良いくらいにスカッとするのはやっぱり彼女らの描写の賜物なんでしょうね笑
汚されまくりの凌辱プレイ、その「イケナイ感じ」も含めて刺激的でとても良かったと思います
亜種は亜種だけど、こっちはこっちでまた別の意味合いでの制裁があってイイ感じ。



JS☆ガバガバりんっ!
単独感想も書きました
いつか殺される前に――― 知るかバカうどん「JS★ガバガバりんっ!」 感想
今作の中でも最もストレートに「怒り」が作用している作品じゃないでしょうか
気軽に他人をいじめて、スナック感覚で人を陥れていく
そんな人間はもう性根からして腐り切っている
痛い目を見なければ分からない、
それも、二度と忘れないくらいの強烈なヤツを一発――――――

本人にとっては「些細な楽しみ」やられてる方にとっては「鬱になる苦しみ」
それを口頭で注意したって、きっと口だけで心の中じゃ何も響かない
響かないのが分かってるから、おじさんも痛い目を見せたんでしょうね
この世で本当に苦しむべきなのは、
人の気持ちを踏みにじるようなクズである。
逆に言えば、愛されたり幸せになりたければ、出来るだけ他人に優しくしましょうよ、とも読んでて思いました
あの道端に落ちてる空き缶を拾う女の子みたいにさ!

最後の描写は、ちょっと泣きそうになりますね(笑
やっぱり、みんな笑顔なのって素敵ですよ。
心からそう思えた。傑作。



ぼくのなつやすみ

なんじゃこれ・・・笑



はぴはぴハピネス

まさか自分がバカにして見下してた同級生よりも
更に底の底に行くとは思ってなかったでしょうね
そんな風に人を見下すような心の汚ないヤツの末路なんてこんなものなのかもしれません
他人を見下す、という事は優越感が少なからずあって、それを満たしたい欲求もある、ということ
でも結局、平凡な人達の平凡な日常に完敗してしまった。という事実が最高に皮肉が効いてて素敵でした
金目当ても続かなかったし、努力を忘れた人間はどんどん破滅に向かっていくのでしょうね。
そんな物語の構造を考えると、やっぱり反面教師的な作風なんだよなあ・・・
知るかバカうどんさんは、割と「衝撃的(過激)な漫画を描く人」とか「ヤバい作品を描く人」みたいなイメージかもしれませんが、
全体的に因果応報的なストーリーのが(現時点では)多いように見受けられるのが本質と言えば本質なのかもしれません
どこまでも欲深くて、どこまでも打算的で、だからこそどこまでも愚かで・・・
そう考えるとある種人間そのものを描けている作家さんかもしれません
まあこいつらみたいなのが全てじゃないし、全てだとは思いたくもありませんが笑
でもなんか、本当に誠意のかけらもないクズですよね、、、笑

「当たり前の幸せ」を忘れすぎた人間は、こうまで悲しいものなんですね。
サンドイッチが上手い、みんなでピクニック・・・
そんなもので十分じゃないですか。
望むだけ望んで、
「今確かにある幸せ」を楽しむ事も出来ないなんて寂しすぎます
・・・あ、やっぱ反面教師ですわ(笑)。この人の漫画は。それが正しい。



あんあんあんはっぴい

正に(母親が)堕ちるとこまで堕ちたな・・・って感じ
あの、その、前作の冒頭に比べると
あまりにもむごい現実が転がっちゃってるんですが、、、(笑)。
本当に自分の快楽だけを追い求めて来た人生だったんだなあ・・・と思うと、ね。
あやしてた頃の面影はなく、娘をAVに出演させて稼がせるというド外道っぷり
もう死ねばいいのに
と、思いつつ
いたいけな、何も悪くない少女が、オトナに汚されていく様には
きっちりゾクゾクしてしまう、という背徳感が凄かったですね
でも、選んでしまったのは彼女自身ですからね
その時点でもう道を踏み外してしまったのかもしれない
だけど、そりゃ高校に行きたいに決まってるから
しょうがないかなあ。。って気持ちもあります
この母親から生まれてしまったのが最大の不幸だったんでしょうね
それにしても、この世の暗部を垣間見てる感が半端ない作品でした・・・笑
毒の沼に一歩足を踏み入れた時点で、身体は全身汚染されている。その事実は消えることはない。
何かを得て、満たされた。と思いつつ、実は本当に大事なものを失っているのかもしれません。
それもまた、因果応報、か。切なくも心に残る逸品でした。出来れば強く生きて欲しいが。














知るかバカうどんさんはその過激で愉快犯(に勘違いされそうな)作風から
敬遠される事も多そうな作家さんですけど、
この方の作品は本物だと思ってます
これだけ暴力的で残虐性の高い作品を描いているのに、
何故か妙にスッキリ出来たり、胸に痛みが残る作品を描けるのは知るかバカうどんさんしかいない
凌辱そのものを楽しむというよりも、きちんとしたストーリーの枠組みの中にそれが挟まってる感じがレベル高いと思います
実際、凌辱モノが(本当は)得意ではない自分でさえこんなに楽しめているのですから
この方の才能は本物ですよ
惜しむらくは、本物は本物でも
間口に関してはこれ以上ないくらいに狭いことなんですが(笑
それはそれで、逆に「分かる方」が最高に楽しめるからいいんではないかな、と
おススメなんてしない、応援も呼び掛けない、ただただ「俺は支持します」ってだけの記事です
ここまで読んで下さった方ありがとうございました。また新作の長編がMateに掲載されたり、新作同人誌が出たら感想書くのでよろしくお願いします

そして、同人誌も本当に素晴らしいので、この本が気に入った方は絶対に読んで下さい(笑
感想はこちら
【深淵にようこそ】ぜんぶまとめてボコボコりんッ!/知るかバカうどん 感想~知るかバカうどんの世界へ~



ボクガール106話 感想ほか(ヤングジャンプ 2016年22・23号)

2016-04-28 | ヤングジャンプ感想









「言うべき人が言う」ということ。


















俺もドキドキしてた。


言うべき人が言う。
聴くべき人が聴く。
この間からボクガがやって来た事ですが、
やっぱり、最後の最後は主人公である瑞樹が「言う」のが正にベストな選択だと思います
藤原さんも勇気を出した、猛だって頑張って伝えた、それでもって主人公が受け身じゃ話にならない
自分の足で、自分の意志で、揺れ動く訳でもなく、手前に嘘つくわけでもない
「本当の気持ち」を瑞樹が最後に伝えて、自分の道を自分で決めて終わる・・・という
正にこれ以上ないくらい美しいエンディングだったと思います
憧れだったあの人への想いも憧れのままで、
自分を抑えつけていた常識と期待も振り切って、
本当に、素直に、きれいに、ありのままで生きる事を決めた瑞樹
それは傍目から見て間違ってたとしても、実は何よりも正しく、そして美しい

これまで瑞樹は散々悩んで来たし、
散々揺らぎを見せてきたけど
それだけ悩んだり、
揺らいだり、
或いは苦しんだりして来た事自体がこの結末を選ぶ上での(ある種の)贖罪のようなものだったのかもしれません
逆に言えば、あんだけずっと燻って神経使い果すまで迷った分こういうルートを選んでも許されると思う
なぜかと言えば、伊達で決めた答えじゃない
雰囲気に流されて決めた答えじゃない
幾度にも重ねられた葛藤の末に、ようやく彼が選んだ“答え”だから―――――。



カワイイ・・・。


個人的にはね、「ボクガール」は最後まで読めなかったなあ・・・というか
正直藤原さんへの想いも、猛への想いも、同じくらい大きいんじゃないか?と思う節があったので
先が見えない中で読み進めるドキドキ感があったなあ、、、ってのが俺の本音なんですよね
なんか「どっちもありそう」っていうか、
猛と瑞樹がドラマティックに親友に戻る流れもあるのかな?とかも思ってたから。
結果的には、まあ、ああいう事にはなりましたけど
その点だと常に先の展開を想像してワクワク出来る喜びがあったラブコメ作品であり、
だからこそ100話以上も幻滅する事なく楽しみながら読み続ける事が出来たのかもしれません
これ以上葛藤してるとそれこそ「引き延ばし」になってしまうんで(笑
タイミングも良いと思うし、
正に“理想的なラブコメ”として完結を迎えてくれた感があります

それくらい、ラブコメを長期連載する、っていうのは実は大変過ぎるくらいに大変、、、ってのは
きっと言わなくても最近の漫画ファンなら正直分かってると思います(笑
ただ、瑞樹が優柔不断な印象を与えなかったのは
「男を選ぶか、女を選ぶか」っていう
悩んで当然な命題にずっと向き合って来たから・・・っていうのも大きいかと思います
逆に言えば、そんな大きすぎる命題をあっさり決められても、、、って感じでしょうし(笑
その辺はテーマの選び方も秀逸で、また瑞樹は天使になったりイケメンになったり
非常にメリハリのある魅せ方をしてたのも良かったかな、と思います
だって、100話を越えるレベルのラブコメで、
主人公の印象が悪くならないどころか常に磨かれ続けるってあんまないですからね(笑)。

そんな瑞樹は、最後の最後まできちんと主人公を貫き通したと思います
その名の通り、最後は瑞樹が物語に決着をつけた訳ですからね
自分の本音を受け入れる事
大好きな人の存在を受け入れる事、
そして、作品の主軸を貫き通した事・・・
正に、最高の主人公であり
最高のエンディングを迎えたと言って良いクライマックスだったと感じました

本当は、冒頭にもっとダラダラ思い出等を書き連ねる予定だったんですけど、
気が付けばそんな気持ちは完全に消え失せていて
ただただ称賛と祝福の想いを綴りたい気持ちに変わっていました



なんだかんだ紅潮しちゃってるロキちゃん可愛い。


ただ、今思うのは、
とても不思議な気持ちで
なんかそれまでの切なさが抜けたような
逆に、満たされた気持ちでいっぱいなような
とてもふわふわした気分なんですよね
好きな作品が無事完結して嬉しい、
ここまで時間を懸けてゆっくり着地してくれて嬉しい、
何よりも、瑞樹がようやく答えを出してくれた事が嬉しい・・・的な
漫画の各話感想自体は前のブログからやっていますけど、
こんなにふわふわした気持ちになってるのは初めてかもしれないです

この漫画には、可愛さや官能的な良さだけではなく
“昔の恋を忘れて前を向く強さ”
“自分を貫き通す美しさ”
も、十二分に教えてもらった気がしています
切なさすら感じる終盤の怒濤の流れは本当に琴線揺さぶられまくりで
特に藤原さん、猛、そして主人公の瑞樹とみんながきちんと成長を示せて終われたのがやっぱ素晴らしいんだと思います
猛に意識されなくてメソメソ泣いてた藤原さんも、
自分の本音に向き合えなくてモヤモヤしていた猛も、
葛藤の中で一向に答えを出せずにモラトリアムを過ごし続けていた瑞樹も、もういない
誰もが誰も、一歩進んで終わる事が出来たラブコメディ、、、って事で
個人的には最高に面白かったと思います

そんな訳で、
次号最終回です
しかも、センターカラーで大団円です
・・・正直、これがトップクラスに嬉しかったかもしんない(笑
ヤンジャン編集部の英断に感謝したい気持ちでいっぱいです
アニメ化したわけでもない、
4~5年連載したわけでもないのに
カラー扉付きで送り出してもらえるなんてファンとして幸せとしか言いようがない・・・
色々な意味で幸福な作品だったと思いますが、今まで各話感想を描き続けて来た中でも(現時点で)ナンバーワンってくらい幸福な作品なんじゃないでしょうか
そういう事なんで、合併号明けのヤンジャンは最大限の注視でもって迎えたいと思います。
最終回の感想も、頑張ります。そして完結祝いにファンレターも出します。

ここからテイスト変えます






ボクガール #106 ボクの告白

OK!っていうか、とらせて下さい(懇願)
ああ、瑞樹、瑞樹、可愛いよおおおおおおお!!!!!!!!!
本当はね、猛の時みたいに見開きで愛情を伝えるシーンもあったんだけど
あれはあまりに素晴らしすぎて、もう直で観て欲しい!って思っちゃったんで(笑
引用は敢えてしませんが、
今回もまた電車の中で読んでキュンキュンして
昼休憩の時にまた読んで飛び上がって叫んじゃったよね笑
そりゃもう、あんだけ可愛けりゃそうなるわなあ。ってレベルの可愛さ!
今すぐ抱きしめたくなるレベルの可愛さに完全に見惚れてしまいました
今まででも最高に可愛かった・・・!ってくらいの
瑞樹の告白シーンに完璧に骨抜きにされたね

その後の抱きしめ合うシーンもなあ・・・
もうカップルじゃん!ってくらいお似合いの二人で(笑
なんかもう、逐一キュンキュンしちゃいましたよね、はい
しかも、最後は迷惑だったはずのロキちゃんの仕業に、初期からは考えられない
「お礼」まで言う始末で、
そこもまたきれいに完結してて凄いんですよね。。
結局は、自分の本音に向き合わせてくれてありがとう。っていう。
そんなロキちゃんも紅潮しながら二人の様子を見守る様が実に可愛かったです
次回は数年後、となるとのことですが、ロキちゃん含め藤原さんや舞さん、朝生くんなんかも気になるトコロです
あと親父もね(笑 
兎角、最後の最後はシンプルに、純粋に瑞樹の可愛さと純真さを描いて来た印象でそれだけでもうただただ素晴らしい内容だったと思います
2年半も興奮と胸キュンと切なさと笑いをどうもありがとう!!本格的なお礼は、また最終回の感想で述べます。





リクドウ 第98話 知らないベルト

苗代ちゃんの(夜の)暴走が始まる・・・!
リクが性に対して怖さを抱いてる分、
苗代ちゃんは逆に抑え切れなくてバースト寸前の模様、
リクが胸の中にいるだけで興奮する始末で、
その後眠ってるのを良い事にキスしまくり・・・!

っていう、女の生々しい性的衝動の描き方が実に秀逸でしたね
個人的に女の方からむさぼるようにキスしたりするのは好物だし、
眠ってる間に何度もキスするのもツボなんで(笑
正直凄く良かったです
また、官能的なだけじゃなく、性に素直な苗代ちゃんが可愛いんだよね
しかも、ディープキスまでしようとする歯止めの効かなさがまた鮮烈でした
ずっと紅潮して、ドキドキして、えっちな事に興じて、胸に寄せてリクを想って・・・
これはこれですっごくピュアで純朴なヒロインですね、、、って思いました
かつてはリクを遠くに感じたりもしましたが、
今では誰よりも近い場所にいる。。
っていう事実にも心打たれましてね、
その意味じゃ官能だけじゃなく、感動もしてしまうようなお話でした
苗代ちゃん、これからもリクを健気に献身的に支えていって欲しいなあ・・・。
そんな事を祈らずにはいられない98話でした。興味無い人にも見て欲しいクオリティ。

そして、リクの(精神的な)父ポジである所沢さんがまさかのカタギに・・・?
色々な意味で気になる展開になって来てこちらもまた次号が楽しみです。



君と100回目の恋/よしづきくみち(新)

新連載。
よしづきさんの絵は本当に透明感があっていいね・・・って読み終えてまず思いました(笑
ちょっとサービスシーンっぽい箇所もあったんですが、そこでさえいやらしい感じがしないのが凄い
話としては、女の子の一途な恋心が良かったし、先も気になる感じで良かったと思うけど
タイアップ作品なのによしづきさんの色が出まくってるのがまた凄かったですね

生活感の描き方、
女の子の輝いてる表情のハッとする美しさ、
ちょっと懐かしいようなくすぐったい郷愁感もまた素晴らしい
この丁寧さなら、きっと良い作品に仕上げてくれるはずです
来週以降も読むのが楽しみ、
っていうか、
週刊連載でよしづきさんの清廉とした絵とキラキラした女の子の表情を眺められるのか。。っていうのが何より楽しみ(笑
期待しています。「魔法遣いに大切なこと」のコミカライズも大好きだったし(あれがよしづきさん初体験だったり)。










◆BUNGO-ブンゴ-

寸前の野田のファインプレーは、散々守備の巧さを描いて来ただけに説得力があって良かったですね
このまま惨敗の流れにならなくて良かったですし、更に熱い展開が来そうで楽しみ。
・・・って思ってたら、次号休載かよっ!
また合併号の次で休載かあ・・・合併号の次で休むと実質3週間後になっちゃうんですよね
前々から感じてましたが遅筆な方なんでしょうか、それとも取材を相当やってるのか?

何にせよ、ふんばって勝って吉見が報われる展開も(まだ)期待してます。



◆しらたまくん

ちょくちょく獣×人、的な雰囲気になりますよね・・・笑
葵は感じすぎ!(もっとやれ←)



◆プリマックス

そりゃ、「危ない」って気持ちのが強いわな(笑
しかもカワイイとも違う気がするし。













次号(再来週)は遂にボクガールが最終回です
万感の思いを携えて感想を書き切りたいと思います
よろしくお願いします。



天野めぐみはスキだらけ! 第24話「うーん・・・」 感想 ほか(週刊少年サンデー 2016年22・23号)

2016-04-27 | 天野めぐみ&古見さん








実はここ数週間ずっと風邪をこじらせてる中、
飼い猫も病気にかかって生死の淵を彷徨ってました
本気で死ぬんじゃないか?と覚悟したものの、一応大丈夫そうで
なんというか・・・悪い事は重なるものなんですね。ってつくづく思います

その間に観たいものや触れたいものが溜まっている状態なんで、
GWに消化したいなあ。。と思いつつ、まずは「ちゃんと消化出来る状態」になる事が今は第一なんですよ(笑)。
悲しい事に。なんとか消化出来る時間もリフレッシュ出来る時間も出来れば良いなあ、、、って祈ってます
まさかここまで引き摺るとは思ってもみなかった。















平常運転!


今週はね、かなり既視感があって
それもそのはずご新規さん用のアピールエピソードに仕上がってました
本誌に移籍したタイミング、単行本発売のタイミングなどならともかく、
何もない今敢えてこういう話をやった意図が最初はよく分からなかったんですけど、
後々考えてたら多分大重版がかかったんでこういう話をやったんでしょうね
結構サンデーの新人としては派手目の売れ方なんで、
勝負かけてるんですかねー
夏には是非水着カラー増やして欲しいですね・・・笑


話としては、ほぼこの漫画のコンセプトの紹介に費やしてるので
散々語って来た今特に言及する事はないんですけど(笑
精々ご新規さんよろしく、ってトコロでしょうか
でも、英語プリントの下着とかは
新境地・・・というか、
個人的に好みなんで(笑 新しい喜びもあってそこも良かったですね

相変わらず、めぐみを他の人から守ってあげたり、
文句言いながらも心配してめぐみを助けてあげたりするまーくんがイケメンだったんですけど
実はある意味まーくんの頼れる幼馴染っぷりを改めて描くお話でもあったかもしれないですね
ほら、先週は素晴らしくもちょっと胸が痛いお話でもあったんで(笑
ここでまーくんの(実は)献身的な姿勢を描くのは悪くない気もします
あと177ページのグラビアポーズの妄想めぐみは流石にグッと来ましたね・・・笑



カワイイ


読みながら、
「あ、そういえば俺も昨日パンクしたわ。」って思い出しました
風邪に飼い猫の死線に自転車のパンク・・・ろくでもない日常過ごしてんな俺
でもなんか、漫画のキャラクターが災難続きだと逆に可愛く思えるのは不思議ですね
描き方がコミカルだからだろうけど(笑
でも、まーくんを頼ろうとせず、
自分ひとりで頑張ろうとしためぐみの姿勢は正直偉かったと思う

好きな人だから迷惑ばっかかけたくない、っていうのもあったんだと感じますが
なんかその困り笑顔にいとおしさみたいな気持ちを覚えたのもまた事実です
それもまたある種の成長だったのかもしれないですね
まあ、それを許す程まーくんは薄情ではないですけどね(笑
ご新規さんへの再々アピール回、と紹介しつつも
気が付けばほっこりしちゃってるあたり今週も今週でなんだかんだ楽しめた気はします
まーくん格好良かったし、めぐみも健気で良かったし(笑)。
こんな感じで、思い出を積み重ねていってもらえれば。











のっけからベター過ぎますね(笑)。




オマケ

◆あおざくら/二階堂ヒカル(新)

なかなか良い感じの新連載ですね
なるほど、士官学校は頭の良さも必要なんですね
だとしたら、あらゆる意味で主人公にはピッタリですね

ただ、初回はあまりに上手くいきすぎで
来週以降しっぺ返しが待ってるような気がしてならない(笑
あと幼馴染ヒロインかなり可愛かったけど、再登場とかないんでしょうか。



◆MAJOR 2nd

コモリン、あっさり負けちゃったなあ・・・
いや、試合自体は結構長めでしたけどね
まあでもこれが所謂「万策尽きた」って状態ですかね笑
またコモリンの再登場とか采配も見てみたいです。



◆天使とアクト!!

最初の方はちょっとドキドキしながら読んでたんですが、
あまりにイージー過ぎる展開なんでおかしいな?って思いました
そしたら、案の定・・・笑
でも、作者のラブコメ描きたい欲はよく伝わって来ました
まあもうちょっと先、、、ですかね?



ゆらぎ荘の幽奈さん 第12話「コガラシ、泡となる」 感想(週刊少年ジャンプ 2016年21・22号)

2016-04-25 | ゆらぎ荘の幽奈さん








またも4日ぶりの更新になりました
理由は、先週末にかけて風邪が思いっ切りぶり返しまして
昨日(日曜日)なんかは、文字通り「寝込んでるだけ」の休日になってしまい・・・
本当に、高熱、咳、鼻水、下痢、喉の痛みとなんでもござれのオンパレード状態でして
特に昨日はそれがピークに来てしまって起き上がる事すら不可能でした
休日が休日でない状態がずっと続いてるので、
そろそろご退場願いたい所ですね・・・苦笑
この感想もね、普段は朝にUPするんですけど、この通り夜の更新になってますしね
こんだけ体調が悪いのがずっと続いてると、「いっそ殺せ」って気分になって来るから堪らないですね(笑

今はとにかく「あとちょっとでGWだから!」「あとちょっとで大型連休だから!」と自身に言い聞かせる事で毎日頑張ってます・・・笑

















・・・・・アリだな(オイ)


コガラシは風呂掃除とかもやってるんですね・・・
しかも、普通の風呂じゃなくあんな大きめの浴場ですからね
自分が学生の頃とかにああいう活動が出来たか?っていうと、謎ですね
そんな生真面目なコガラシだからこそ、愛されるのに違和感がないんでしょうね
料理も出来て、掃除も出来て、腕っ節も強い、、、こりゃもう完全に良い旦那候補じゃないか(笑
逆に言えば、そんなコガラシが中心に据えてるからこそ(現時点で)安定した人気を保てているのかもしれません
その辺は前作からブラッシュアップして来たポイントだと言えるでしょうか(翔太は翔太で好きだったけどね 笑)
ただまあ、この雑誌は本当に油断ならない雑誌ですから、むしろスタートダッシュ成功の今こそプッシュの機会だと思ってます
取り敢えず、現状は毎週素晴らしくストレスの無い位置で(精神的に)助かってますけどね・・・笑
一先ずは次のセンターなり巻頭カラーが目標ですかね
カラー自体はGW中に出るジャンプNEXTでソーマとのコラボポスターがあるんですが。




ビバ!


って事で、今週はストレートなエロ回でした(超笑顔)
なんでしょうね、やっぱり少年誌に於ける「ちょっとエッチな」漫画っていくつになってもときめくものですね笑
昔からジャンプにはこういう類の漫画が伝統的に配置されて来た訳ですし、ある種の懐かしさすら感じます
やっぱ「男の子の雑誌」にはこういった内容の作品が無いと個人的には物足りない
いつの時代もそうあって欲しいものです(しみじみ)
男子同士でからかいあってるくらいがちょうどいいんですよ。持論ですが。

幽奈の無防備過ぎる柔らかボディに、文字通りソープとなって身を包み、、、
ってこれソープ回じゃね
とか馬鹿な事も考えつつ(笑
そもそも「ボディソープになってしまう」という斜め上の発想自体が面白かったですね
「ゆらぎ荘のボディソープ」。。なんともしみったれた結末になってしまいましたね(笑
勿論、術はきっちり解けたんですが使われて空っぽになっていく様なんかは妙にハラハラしましたねえ~
役得っちゃあ役得ですけど、精神的な疲弊も相当のもんだったでしょうね笑

ただ、そんな中でもハートフルな部分を出せるのが今作の強みです
自分が居ない(居たけど)最中だったからこそ、聴く事が出来た“みんなの本音”と
コガラシがやって来た事の結実、、、の表現が見事な話数でもありました
思いっ切り官能に振り切ってるのにも関わらず、
ほろりと感動もしてしまうというクオリティが兎角凄かった

特に、最初のみんなの印象はただの好色男でしかなかったと思うんで(笑
そこから、みんなに好意を持たれる所まで来れた・・・!っていうのがまた感動的であり
ミウラさんの作風らしい「誠実さ」に溢れていて個人的にかなりツボでした
最初は、トラブルもあって色々と最高とは程遠い人間関係だったけど、
コガラシの尽力もあってみんなと信頼関係を結べるまで関係性が良くなった
そんなある種の“達成感”にも満ちていて、
その点でも良かったのでした
きっちりとサービスシーンを描き抜き、
更にはちょっといい話まで加える抜け目の無さが今週も光ってましたね
益々アットホームな関係に、ホーム感が増していっているゆらぎ荘の今後にも大いに注目です



さ~て、そろそろいいかな?(交渉)


にしても、今週の作画凄かったですね
尻の描写がまずとてつもなく良かったのと
どのカットもいちいち生々しい感じのテイストだったのが最高でした
特に夜々の尻と、狭霧のあそこにコガラシがぬめってたのは素晴らしかったです(満面の笑み)
とことんまでこだわり抜いた、本気の桃色楽園!ここまでやれば最早サービスではなく芸術でしょう
いや、サービスなのはサービスだと思うんだけど(笑 しっかり官能も追求出来てる、って話ですね
また泡に反応したり、お湯が熱すぎないかを確認している夜々も可愛かったです
そういう細かい所も含めて良かったかと思います

そして、ラストにはちとせさんのおハダカが・・・!
最後の最後までえっちなシーンを挿入してくれるミウラセンセは本当に素敵ですね、と思いつつ
思わず紅潮して恥ずかしがっている仲居ちとせさんは、また普段とは違った魅力があるなあ、と。
もっともっとちとせさんのこういう表情も見てみたいなあ、、、と感じながら
やっぱり、最終的には「みんなに認められた」達成感が残るお話だったな・・・というのが個人的な評価です
認められたっていうか、単純に好かれた、って表現のが合ってるかな。それが何より良かったです。













仲居ちとせさんルート・・・アリだな(超笑顔)。




ボクガール105話 感想ほか(ヤングジャンプ 2016年21号)

2016-04-21 | ヤングジャンプ感想









君が選ぶのは――――――――


















なんだかこの頃「ボクガール」を読んでると胸が苦しいんです
胸が掻きむしられるというか、妙に切ない気分になってしまう事が多い
それを今日仕事の休憩時間や移動時間にずっと考えてたんですが、
結局はみんな良い子過ぎて、
みんなに幸せになって欲しい。

ただそれだけなんだと思います
どのキャラもピュアな気持ちだからこそ、
「選ばなければいけない」今は読んでて胸が苦しいんだと思います
実際今回の話も読み終えた後すっごい頭の中でぐるぐる回ってしまって、本当に次週が待ち切れない、
いや、ある意味このままの状態でちょっと心の準備をしてから次を読みたいくらい(笑
素晴らしく、そして大切なエピソードに仕上がっていました。

もう最初からこうなる事は分かってたんですが、
結局は瑞樹×誰か、のワンルートになってしまうのは確定的に明らかで
そうなってくると、「みんなに幸せになって欲しい」って気持ちが胸を締め付けて
こんなにも気持ち揺さぶられて、泣きそうな想いを抱えてしまうんだと思います
っていうか、この間からボクガには泣かされそうにされてばっかりですね(笑
でも、そのくらいキャラクターに思い入れがあって
紆余曲折ありながらも歩んで来た物語にも思い入れがあるんだと感じてます
猛も、藤原さんも、瑞樹も、それぞれに本当に悩んだり、涙したり、濃い青春を送って来たからさ・・・
なんかこうなっちゃうんだよね(笑
終わらせたくなかった、恋の終わりと
これから新しく描かれていくであろう、恋の始まり。
これまで散々お世話になった(下世話な意味でなく)「ボクガール」ですけど
いよいよ“選ぶ”瞬間が近づいてる今、色々な意味で気持ちの整理が付きません
瑞樹がどんな人を選んでも、
どっちの性別を選んでも、
個人的には祝福したいし、
どっちの好感度も均等に上がっていくように誠実に作られて来た「ボクガール」の事ですから
猛を選ぶにしても、藤原さんを選ぶにしても、個人的には全力で肯定してあげたい
ただ、選ばれなかった人の事を想うと今から既に涙が出そうになってますね(笑
それも、ハーレムなんて言葉ではとても形容が出来ない複雑な事態ですから
そこも含めて「難儀だなあ。。」って思うし笑





藤原さんは「憧れの人」
きっと好きだった、
今も大好きで、
自分の全部を受け止めてくれる人
尽くしたら、尽くした分だけ真心を返してくれる人―――――
(この尽くしたら、尽くした分だけ~っていうのが存外に重要であります。頑張り甲斐がある、というか・・・)
今瑞樹が抱えてる問題も、悩みも、そして想いも全部察して彼女が出せるベストな答えを出してくれました
ここまで苦しんだら、涙したら、もうどんな答えを出しても許される気はします
いつだって、必要以上に責めないで、
茶化さないで、
真摯に自分と向き合い続けてくれた人。

瑞樹が、どんな答えを出すのかは来週/来週以降になると思いますが、
もう瑞樹自身腹は括ったみたいです
藤原さんは「憧れの人」で、
猛は「好きな人」って事になるのか、
それとも今回の出来事が後押しして、逆に藤原さんに告白するのか・・・
久々のロキちゃんとの再会。そして、あっけらかんとした表情の瑞樹。熱すぎる煽りと切ない扉絵も相俟って
最高にクライマックス感満点の流れになってますが、こんな流れで完結したらきっときれいな終わり方をしたYJ作品として語り継がれるでしょう(笑
でも、もうここまで来たら彼の答えを聴くだけ、ですよね。
若干怖いけど、
いちファンとして来週も全力で注視します。
藤原さんが答えを出し、猛も答えを出した。次は、やっぱり主人公が答えを出さないと!
その時は泣いてしまうかもしれませんが(笑 でも、ラブコメって本当素敵だな、って感じてますよ。
選ばれた方にも、選ばれなかった方にも、両方ロマンがある。その時は、きっと近い、です。


ボクガール #105 ボクの憧れ

最初の頃は、きっと「ただの友人」に過ぎなかった
そこから今みたいに形を変えたのは、
いや、変えて来たのは
他ならぬ瑞樹の尽力そのものだった
彼女の為に頑張って、
彼女の為に努力して、
彼女を想って来たからこその一つの“結実”の形でした
それは、棚ボタでも他人の力を頼った訳でもなく、全部彼自身が「選んで」して来た事ですから。
だから、この関係性は尊い。ようやく自分自身を見てくれるようになった喜び。
でも、心は揺れて、迷って、苦しんで、わけが分からなくなって・・・
今度は、藤原さんが力になってあげる番でした
今まで支えて来てくれた分、
藤原さんが頑張って、
藤原さんが瑞樹を勇気付けて、
藤原さんが答えを導き出せるように努力してくれた、、、
そんな「お返し」の流れもまた美しかったなあ。。って個人的に思いました
この・・・本当にドラマティックな流れと、それを出来る力量の凄まじさも際立ってますが、
何よりも過度な説明をとことんまで避けている“粋”な演出が素晴らしかったですね
あなたが本当に悩んで。苦しんで。考えて。考え抜いて。その末に「こうしたい」と思ったならば、それはそれで正しい
あなたが選んだ道が、きっと素敵な道だから。そんな優しい作劇にも、大いに感化されてしまったんですが
気が付けばみんな良いキャラに育ったなあ・・・って単純に思った話数でもありました。
君が選ぶのは、どんな人なんだろう
君が選ぶのは、どんな景色なんだろう。


来週が、楽しみです。


















◆かぐや様は告らせたい

うおっ、普通にラブコメしとる(笑
最後の表情がステキ過ぎて、
もう素直になっちゃえよ!って言いたくなった笑
でも、その感覚こそが「らしさ」でもあるんでしょうね。



◆BUNGO-ブンゴ-

ああ、吉見・・・(泣)。
なんだかんだ主人公側が勝つのかなー、って甘い考えを完全に粉砕する流れに痺れた
まさか、あそこで打つとは、、、てっきり、最高のボールで抑えて見せゴマにするかと思ってました
さあ、これで(一応)試合は振り出しに戻りましたが、流れは完全にあちら側です。
ここからどうなるのか、やはり注目度の高い作品です(個人的に)。
ここで負けたら斬新と言えば斬新ですが・・・。



◆ワンパンマン

ハゲマント(笑)
注意されまくり(笑)
流れとしては、完全に先が読めるのに
面白く感じられる、、、っていうのはある種様式美になって来たんですかねぇ
なんだかんだサイタマの言ってる事も正論だしなあ。



◆リクドウ

ドキドキの同棲生活!?
・・・と、思いきや、やはりリクは生々しい性に対してトラウマ意識がある相様
それを乗り越えられるくらい苗代ちゃんを好きになれれば、、、って思うよね
まあ、まだまだこの二人の同棲は始まったばかりですから。

しかし苗代ちゃん、本当に無垢でカワイイなあ・・・(惚)。



◆プリマックス

実際、毒の海ですよね、、、(遠い目)
いや、猛毒の海ですよ、もう。
嫌なことばっか!
だからこそ、「救い」が必要なんでしょうね。
偶像でも、受け取ってる方はリアルです。
















最後に、シンマンGP2016で俺が一番推していた「クノイチノイチ!」が優勝しました!!
改めて、金沢真之介さんおめでとうございます!!
あまりにも、自分にとって都合の良すぎる結果でなんだかふわふわした気分ですが(笑
伊達や酔狂じゃなくイチくんやあやめちゃんが大好きなんで続きが読めるのが本当に嬉しい・・・!
是非、イチくんの男の娘描写も頑張って欲しいなー笑 って思いつつ、
いちファンとして連載になっても応援し続ける所存であります。押忍。

そして、来週からはよしづきくみちさんの新連載が始まりますよ!こちらも楽しみ。



天野めぐみはスキだらけ! 第23話「あーもー!!」 感想 ほか(週刊少年サンデー 2016年21号)

2016-04-20 | 天野めぐみ&古見さん







大分風邪も治まって来ました
まだちょっと気になるっちゃあ気になるんですが・・・
ただ、このところ休日はストレートに「寝込みDAY」になっちゃってたので、
なんとかGWまでには完治させたい、、、っていうのが目標というか願いですかね
流石に大型連休にずっと寝込むのだけは勘弁ですからね(笑
ただでさえ貴重な休日を潰しちゃってる感強いのに。

そんな訳で、珍しくシリアスも織り込まれていた今週の天野めぐみの感想です。











ロケットダイブしろ、って事ですかね?笑(違)


今週はねー、
読んでて心が痛かったですね・・・
ただ、めぐみもわざと誘った訳ではなく
自分が一生懸命設置も手伝ったお祭りをただまーくんと一緒に楽しみたかっただけ
そして、応援の意味も込めてお守りを買ってあげたかっただけなんだ
悪気はないんだ、、、と思いつつ、
今週分を読んでいるとこの子どんだけ学の事好きなの(笑
っていうか、本当に学に優しくされたりすると天使の様な、子供の様な笑顔を浮かべるんだなあ・・・って
結局はニヤニヤ感満点のラブコメ模様にキュンキュンしちゃう類のお話でもあった訳ですけど(笑)。
わがままに見えて、実は凄く健気で一途で素敵な女の子じゃないか、、、と
めぐみに惚れ直した話数でもありました
正直、いつも天真爛漫で笑顔なめぐみの落ち込んだ姿は胸が痛かったんですけど笑
でも、その分スパイス・・・というか、ちょっとした刺激があってこれはこれで良かったんじゃないかなあ、と思います
多分、天野めぐみでちょっとシリアスをやっても大丈夫かな?的な実験要素も含まれてたと思うんですが(個人的な想像です)、
最後にはきちんと仲直りもしてくれたし、たまには、まあケンカ(?)もするよね、ってことで(笑
でも、めぐみは変にしおらしくならないで、いつでも無邪気に天真爛漫にまーくんまーくん!って言ってる方が「らしい」ですし愛嬌あるかと思います
なんだかんだまーくんも悪い気はしないでしょうしね笑
いつか、彼も彼でめぐみの有り難さに気付くんでしょうかね
一度しかない青春時代、時には無防備にハメを外す事も必要かと思います。


ただ、学も学で、
本当は自分に集中力がない
もっと言えば、めぐみの事を自分から気にしてしまって集中出来てない事に自覚的なようです
時には自分から進んでめぐみのことを観に行ったりもしてましたもんね
それに、勉学に関しては正直努力では越えられないものもあります
同じクラスメイトが学以下の時間で学以上の結果を出してるのが象徴的で
学自身もそういったセンスの問題に自分で気付いてるんじゃないか、と思います
だからこそ、焦って、イラついて、八つ当たりをしてしまったのかと

でも、なんか、そこで意地張らずに
素直に謝れるあたりもまた男前な気もします(笑
正直、いっつも腐れ縁的な雰囲気を感じる二人だっただけに
ここへ来て(ほぼ)初めてのケンカ回という事でかなりハラハラしたんですけども、
結果的には、なんだかイイ感じに収まって物凄く安心した、、、っていうのが本音ですね(笑
学の気持ちも分かるし、でもめぐみの想いも本物だし・・・っていう
実に難しい話数だったと思いますが、
最終的にはニヤニヤさせられてしまっている辺り着地させる手さばきも上手いなあ、と純粋に思いました
何より、今回でめぐみは伊達や酔狂ではなく、まーくん一筋だって事が分かったから・・・。
いつか二人が素直にデート出来る日が来るのも個人的には待ってます笑
という訳で、締め。



天使のスマイル


にしても、めぐみが本気で落ち込んで、反省して、しおらしくなってるのを見たら
こっちまでなんだか落ち込んでしまって参りましたよ(笑
そして、最後の文字通り満面の笑みでは、
こっちまで嬉しい気持ちになって、
温かい気持ちになって・・・
思ってた以上に、自分はめぐみってキャラに感情移入しちゃってたみたいですね
既に感情移入しまくってるつもりだったんですけど、こうまでめぐみのテンションと同調してしまうとは思わなかった
それくらい今週は痛くて、そして、どの話よりもあったかい気持ちになれたエピソードでした
めぐみの本懐が果たされただけでもう本望でした

まあ、ぶっちゃけケンカ(?)も出来ないような関係性なんて薄っぺらいですからね(笑
衝突出来るくらい近い関係性の方が結果的には良いと思う。個人的には。










ここまでの感想とはあまり関係ないけど、これが素晴らしかった・・・笑
上も下も気合い満点の作画だ!
お持ち帰りOKですか







オマケ

◆MAJOR 2nd

お、面白い・・・
切り札で「??」ってなるはずが、
佐藤の抜群のバッティングセンスで即対応されてしまう、っていう
小森監督も真っ青な展開に痺れた。でも、コモリンも(監督として)名を馳せて欲しい気持ちもあります。
やっぱ好きなキャラだし。



◆天使とアクト!!

遂にストレートなラブコメ展開来たか!
先輩天才過ぎ(笑)、と思いつつ
声優が風邪ひいたら正に文字通り「最悪」なので
この展開は上手かったかと思います いよいよ意識したりするのか、気になる。



◆ふれるときこえる

友人の真意が気になるなあ・・・
表面上だけ見ればみんな良い奴なんですけどね
それだけじゃ済まない「嘘」がある、、、って事ですかね
あとやっぱ紅潮しているさとり可愛いわ。



◆姉ログ(終)

お疲れ様でした
最後まで「日常」のまま終わりましたね
全12巻、というサイズも丁度良かったと思います
結局、二人が結ばれるとかはなかったんですけど(笑
それやっちゃうとシリアスになっちゃうし、
最終的にはこういう形がベストだったのかな、、、とも思ったり
いつか本気の実姉LOVEものもやって欲しいです(多分作者が生真面目っぽいのでなさそうですが)。





The Cheserasera「歌い手冥利に尽き<LOST IN TIME編>」@代々木Zher the zoo 16.4.9

2016-04-19 | LIVE








去る4月9日、ケセラセラとロストのツーマンを観に代々木に行ってました。









この日の体調ははっきり言って悪かったです
喉はやたら痛いし、咳こむわで今考えればここで無理して行った事で更に風邪が悪化したような気がします
ただ、体調が悪くてもこの日はどうしても行きたかったのです・・・
内容を考えれば、後悔なんて今更ないですね。という訳で、かなり遅いんですが自分なりの感想でも。

ロストインタイムはそもそも学生の時から聴いていて、
今も欠かさずリアルタイムで新譜を聴いているバンドの一つな訳ですが
ここへ来てロストへの敬意を表明するバンドが増えて来たなあ、といちファンとして感じています
そのきっかけがback numberであり、そしてここ最近特に敬愛の意を示しているのがケセラセラでしょう
そもそもの発端はこの企画と同タイトルの対談から始まってる訳ですけど、まあその対談が凄く面白くて(笑
気が付けば、全部の対談相手と共演してしまっている行動力も凄いですし、改めて宍戸翼というボーカリストの
ミュージック・ラバーであり、純粋に音楽愛を突きつめて行く姿勢に感銘を受けてしまったのでした
トークとかでもロスト愛が滲み出ていてそういうトコロもまた心地良かったですね(笑

そして、ケセラセラ自身も相変わらず格好良くて、
尚且つ新曲中心で勝負する攻めのセットリストも潔くてイイ
正に三位一体、渾然一体となって襲い掛かって来るアンサンブルの凄まじさは一見の価値アリ
まだ若手のポジションながら既にライブバンドじみてて最後まで最高な夜でした。
また、対バン及び各々のボーカリストのソロ対バン等も観てみたいですね
特に「つっくんほっくん」はこの夜限りで終わらせるには惜しい(笑










つっくんほっくん
1.30(つっくん)
2.讃美歌(ほっくん)

初の対バン、という事で「何かやれないか」と模索した所こういう形になった(らしい)
ちなみに言わずもがなつっくん=宍戸翼、ほっくん=海北大輔、です
更に言えば元々のユニット名は「宍戸海」だったとか(酷い笑)

これはね、本当に良かったです
宍戸くんの歌う「30」は原曲よりもちょっとブルース寄りで、尚且つ青春風味も混ざってて
またロストのとは違う“渋み”みたいのが感じられてすこぶる良かったなあ、と
海北さんの歌う「讃美歌」は、ホントにロストの持ち曲かと思うくらい(笑
完全に海北色に染められてて表現力の凄味を感じました
なんか、こう・・・お互いの雰囲気も良くて、
二人してアカペラで歌って、
空気を読んだ演奏もコーラスも冴えてて・・・という風に
個人的には岩海苔とか海ノ奏、おだかいほくみたいにこの二人でツーマンやって欲しいなあ、、、と思うほどでした(笑
また宍戸くんの嬉しそうな表情の数々も印象的で、本当にロスト及び海北さんが好きなのが伝わって来てそれもまた良かったですね。
もう一度観てみたいユニットでした。っていうか観させて(おねだり)。



LOST IN TIME
1.Synthese
2.列車
3.366
4.小さな隣人
5.予知夢
6.30
7.26
8.ひとりごと
9.燈る街
10.手紙
11.約束
12.22世紀



最新曲中心のセトリでした
その攻めてる感じもまたお互いのバンドがシンクロしていた印象で良かったですね
一曲目からガムシャラさをふんだんに打ち出し、めまぐるしいアンサンブルで会場の動悸を上げていく
続く「列車」で哀愁満点のステージングを叩き付け、聴き手の琴線を揺さぶっていく
心地良い福音「366」、
アルバムでも屈指の名曲の一つ「小さな隣人」と堪らない流れが続く
個人的には「小さな隣人」「予知夢」みたいなアンニュイでナーバスな楽曲大好きなんで(笑
この辺りのブロックは私的なツボに入りまくってて実に最高でしたね
やっぱり、「予知夢」の最後のララララ~♪はこの日も物悲しくて、祈りにも似ていてグッと来てしまいました
この2曲は本当にツボな曲でもあるんで、今後も是非是非生で聴きたいものです。

「30」~「26」とお馴染みの数字続きのセトリ、
具合が悪くてネガティブだった所為か、「26」の歌詞の方向性に不意に胸を熱くさせられつつ
続く久々の「ひとりごと」で歌の力をまた確かに感じ、やっぱり「きこえているかい」はイイなあ、っていうのも感じ(笑
優しく響いた「燈る街」、情熱が揺れる「手紙」とホットなステージングが続いていく
ドラマティックに胸に伝わって来た「約束」でクライマックス感を出しつつも、
最後も最新作の楽曲「22世紀」のアグレッシブなパフォーマンスで締め
全体的に、「DOORS」の楽曲で闘って行こう!っていう
シンプルな意志を感じさせる内容で
そんな今を生き続けているロストのステージはやっぱり最高だったのでした
今年はアコースティックツアーや旧譜を振り返るライブ等企画も盛り沢山なので、
その意味でも2016年のロストインタイムが楽しみになった公演でした。ちなみに今年初でした(!)。
ハイライトは、(風邪の悪化で)不安げな中美しく頼もしく響いていた「26」で。



The Cheserasera
1.灰色の虹
2.butterfly (in my stomach)
3.讃美歌
4.ファンファーレ
5.まっすぐに
6.No.8
7.ラストワルツ
8.インスタントテレビマン
9.スタンドアローン
10.After party lululu
11.FLOWER
12.東京タワー
13.月と太陽の日々

14.Lullaby
15.でくの坊



一曲目から破壊力満点のドラムとリズミカルなビートの応酬で早速堪らん気持ちに(笑
そこから新曲を連発するモードへ
攻撃的なギターサウンドが新鮮だった「butterfly (in my stomach)」の衝撃から
キラーチューン「讃美歌」の伸びやかな心地良さを挟んで、
ポップでカラフルな新譜の曲がどんどん演奏されて行きました
シンプルで力強い印象だったので、早くアルバムを手に入れて聴きたい気持ちになりました
特に「まっすぐに」はロストファンにもアピール出来る類の楽曲だったのでは

個人的にまだライブで聴けてなかったのでその意味でも嬉しい「No.8」、
この曲は90年代の歌謡曲感のあるグッド・メロディが実に良いな、と思いました
切なさも織り交ぜながら、
スロウな曲もじっくりと聴かせていく攻勢にこのバンドの進化なんかも感じられました
沁み渡る「インスタントテレビマン」も実に良かったですね
その後も印象的な新曲を挟みつつ(特にアフターパティルルルのメロディの収め方が好き)、
ライブも後半に突入。

MCでは(ロストのライブを観て)「1曲目から泣いてしまった。しかも、2曲目でも泣いた(笑)」と想像以上のロスト愛を披露
宍戸くんによると(ロストの)「まっすぐ過ぎるくらいにまっすぐなところが好き」だそうで
なんかもう本当に敬愛してるんだな~、って事が伝わって来て本当に良かったですね
こういう風にストレートに愛を表現出来る人は強い、と思います
今は変にスレてる人が多くて居心地が(ぶっちゃけ)良くないけれど
こういう人がいるとみんなも素直になれるんじゃないかな・・・とか、思ってしまいました


ロストに負けじと情熱溢れる音像の「FLOWER」を激情的に叩き付け、
疾走感が堪らない「東京タワー」とポップの桜を咲かしていく
この日の「東京タワー」は前回観た時よりメロディを丁寧に歌っていた印象でそこも良かったです
そして「月と太陽の日々」で絶頂を迎えてこの日のライブは終了、
音楽愛も発見も多々あった幸福な夜でした。感謝。


















アンコールでも新譜から披露、とその徹底っぷりも見事
曲も良かった。
ですが、実はケセラセラのハイライトは「でくの坊」だったかなあ、って思います
この日を総括するかのように、感謝を込めるようにいとおしいビートが鳴り響いた渾身の「でくの坊」
そのメロディも、コーラスも、力強い演奏も数カ月ぶりに観たのに以前とは早くもパワーが違っている様に思え
その意味でもケセラセラの未来を象徴するような一曲だったなあ。。って振り返って思います
それはお世辞とかではなくてね。
ちょっと涙線にも来てしまった最後の最後の会心の一撃もまた、
この夜の完成度の高さを証明していたかと。また、お互いのライブにも足を運びたいですし、
その道中で再び両者がクロスオーバーする事も信じています。取り敢えず、6月が楽しみですね。




ゆらぎ荘の幽奈さん 第11話「修羅場の呑子さん」 感想(週刊少年ジャンプ 2016年20号)

2016-04-18 | ゆらぎ荘の幽奈さん









今週は久々に幽奈さんがほぼ出てこない他のヒロインの担当回でした
本作の担当編集のノリや演出といい、このタイミングでこういうヒロインの話を挟める感覚といい
結構波に乗ってる感じも個人的には受け取れたのですが・・・この調子で真っ当に人気作になってくれる事を願っています
特に今週は色々と哀愁溢れる仕上がりで(笑 いつもとはまた違った類の面白さがあったかと
幽奈さんはほぼ出番なしでしたけど、これはこれではっちゃけてて読んでて素直に楽しいエピソードに仕上がってたかなぁ、って思います
正にダークサイド オブ ゆらぎ荘、的な・・・笑
 「荘」ものとしても、また一歩住人との距離が縮まって非常にイイ感じだと思いました
こういう感じでどんどんみんなとの絆を深めていって、最終的には心地良い一体感を味わえれば本望ですね。
そんな訳でミウラセンセの心の叫び(だから違うって!笑)も披露された11話の感想です。














これはこれで新鮮。


今週は呑子さんのお話でした
呑子さんをメインに据えた場合、どういうお話になるんだろう・・・?ってのは思ってましたが
まさかこういうオンナの哀愁溢れるお話になるとは、、、ごめん、ちょっと思ってた
のは、ともかく、他のヒロインは割とピュアな一面を掘り下げられて来てたので
ここへ来てこういうちょっと歪んだ感じのヒロイン像・・・というのは新鮮で良かったと思います。
他ヒロインとの差別化も見事に図られてる上に、呑子さん「ならでは」の面白さも生んでいて非常に良かったかと
それに、こういう哀愁系オトナ女子もまた需要はあるっちゃああるでしょうしね笑
まあでも、、、早々「理想の出会い」なんてないでしょうねえ
なんかそういう・・・分かりやすい言葉で書けば所謂“負け犬”っぽいトコロが可愛いヒロインなんでしょうね
そして共感も出来る

今週は純粋に面白かったエピソードでもあり、
「呑子先生の心の叫びは実在のミウラタダヒロ先生とは~」の無駄な(笑)注釈だとか
(ミウラセンセ、相当堪ってるのかなあ・・・。)
そういうぶっちゃけ要素も楽しかったし、
中盤では資料制作と称してコガラシの超役得展開もあったり笑
合法ラッキースケベ、、、っていうコミカルなシーンでもあり、逆にコガラシの生真面目さも目立っている塩梅が良かったですね
制服姿の呑子さん、むっちむち過ぎて若干アリだと思ってしまった(笑
そして何気に(先述の様に)コガラシもちゃんと活躍させている抜け目の無さも良かった。原稿が完成したのは彼の尽力あっての事ですしね。
今回は色々とネタてんこ盛りで、すこぶるキレの良かった回だと思いました






ただ、そんな呑子さんの哀愁の裏には
「自分はただ逃げてるだけ」っていう劣等感もありました
実際、現役で狭霧が活躍しまくってるので後ろめたい気持ちもあったんでしょうね
そういう類のペーソスの表現、、、に関しても冴えているお話でもありましたが、
ここでコガラシが言ったセリフがまた絶妙に効いてましたね。

後ろめたい、逃げてるような気持ち・・・を楽にするように
「でも結局、あんたお酒絶ち出来ないでしょう?」みたいな。
そういう、、、熱さで誤魔化す訳でもなく
勢いでねじ伏せる訳でもない
どちらかと言えばもっと“粋”な、オトナの作劇になっていたような気がして
そういった意味でも今回はいつもとはまた違う魅力に溢れていた話数だったんじゃないかなあ、って思います
オトナならではの哀愁、オトナならではの悩み、そしてオトナならではの解決方法・・・。
こういう角度からの「いい話」も出来るんだなあ、という意味合いでまた個人的な評価を上げた話でもありました
何よりも、今まで全然出番がなかった呑子さんを使ってここまでのクオリティのエピソードを作れる手さばきが実に見事ですね
呑子さんも(哀愁加減含めて笑)コミカルで楽しくて、でもそれだけじゃない一面も見せて良かったですし
コガラシもコガラシで今回も生真面目で、でも彼女に合わせた発言も出来る気の効いた一面も見せてくれて本当に良かった
既にスタートダッシュには成功している(と、思われる)本作ですけど、
こういうエピを見せられるともっともっと人気になって欲しいなあ、、、って個人的に感じちゃいますね
コメディと官能の裏で確かに描かれている「奥深さ」にも気付いて欲しいな、って願わずにはいられないです
きちんとサービスに取り組み、きちんと「良い話」を展開出来ている辺りはやはりレベルの高さを感じますし、
(現時点で)アンケ層の読者の評価が高いっぽいのもまた道理だと思っています
今後もこの調子を保ち続けて欲しいですし、
いちファンとして今週以降もアンケを出し続ける所存です
ある意味、むしろ大切なのは「ここからの勢い」でしょうしね(笑
高いレベルのコメディセンスと、呑子さんのあいくるしさとエロスと、そしてオトナの良い話・・・と今週もまた傑作回であったと思います





そして、「オトナの楽しみ」もまたありますよねえ・・・笑
ここまで笑顔で、嬉しそうにお酒を呑むキャラも意外と見当たらないので(特にジャンプでは)
なんか読んでて微笑ましい気分になりますし、お酒好きという特徴を上手くアイコンに出来てる感がありましたね
ちなみに自分は呑子さんよりも年上ですが、実はほとんどお酒は呑みません
特に家呑みとかは人生で一度もしたことがないくらいです
だから、余計に俺よりも年上感ある

・・・いや、でも、こういう哀愁系オトナ女子はこれはこれでいいものだなあ、と
最後の本作の担当編集の煽りも正直笑えたんですが(笑
なんか色々と徹底されてるお話でもあり、
中途半端ではない良さがあったエピソードでもあったかなと
たまにはこういう「大人な」お話があった方が案外新鮮で良いかもしれません。って事で機会を伺ってまたよろしくお願いします。












・・・ちょっとアリかも。って思ってしまった、、、笑
無防備過ぎて堪らん(笑)。




ボクガール104話 感想(ヤングジャンプ 2016年20号)

2016-04-14 | ヤングジャンプ感想









今週号は、(いつもそうかもしれないけど)思い切りネタバレかまします
しかも、かな~りボクガにとって重要な回なので、まあ、その辺は、お察し下さいという事で・・・(笑


























ボクガール #104 ボクの嬉しさと悲しさ

あんなに前の事を覚えててくれてる藤原さんカワイイ。


「男らしさ」とはなんでしょうね。
有り体な、イメージ通りの男らしさは実は男らしさとかではなくて
単なるその人の個性か誰かの真似に過ぎないのだと思います
本当の男らしさ、とは
誰に何て言われようが己の道を貫く事
罵倒や嘲笑の渦に巻き込まれても動じない強さがあること
何より、自分の本心に、自分の気持ちに正直に、真っ直ぐに生きてる人を「男らしい」と感じるタイプです自分は。

つまり、体裁とか常識に文字通り捉われて燻っていた猛には男らしさはなかった、という事
普通に考えれば、元親友なのに?ってトコロなんでしょうが笑
でもそれで自分の気持ちを誤魔化して生きるのは男らしくはないよね
大好きな女の子を、
大好きな人を、守る。愛する。好きだと伝える。
そんな姿こそ、(多少不器用でも)猛らしい“男らしさ”に満ちているんじゃないかと
ようやく、伝える事が出来たね。ずっと苦しんで来たんだもんね。なんかもう個人的には親の心境になってしまったんですけど(笑

そんな訳で、







・・・言っ、言ったあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!

いや、なんでしょうね
今週は感想すら必要無い気がしました
猛が、言った。
猛が、行った。
うん、ただそれだけでいいじゃないか、もう十分じゃないか
ってそんな風に思ってしまうんですけど(笑 また、自分で言っといて自分で照れてる“恋する少年”の猛がカワイイですね!
ああいう表情を見ていると、「ただ好きな女の子に焦がれてるだけの男の子」感があって実に最高でした

そもそも、見開きでの告白シーンってだけでも最高なのに、
その後丸々1ページ使って瑞樹の紅潮フェイスを入れて来る辺りが更に最高で
思わずジタバタと暴れたくなってしまったレベルでした(笑
もーう、辛抱堪らん!!!!
ってほど個人的にはニヤニヤしてしまったお話で
すっごく興奮しましたし、
すっごくキュンキュンもしましたし、
長期連載のラブコメを読み続ける行為に於いての一番の喜びを味わってしまった、、、気分ですね
感想、とか言ってるけど今週は本音で言うと筆舌し難いカタルシスに溢れていた回でもありました
言うべき人がちゃんと言って、
聴くべき人がちゃんと聴く
それだけでこんなにもストレスフリーに読めるんだ・・・!という感動がありましたが
それもまたここまで積み重ねて来たからこそ、散々悩んで苦しんで来たからこそ、なんだろうなあ。。って風にも思います
よく、自分の気持ちを誤魔化さずに、生真面目さに負けずに、本音を伝える事が出来たと思う。そんな、猛の素直な想いが嬉しかった。
今週の感想を集約すれば、そういう事なのかもしれません。

そして、猛の勇気を尊重してくれた演出でもあったかな、と思います
これまでず~っと誰にも言えずに(直前で藤原嬢へのカミングアウトはあったが)モジモジして来た分、
最重要な告白シーンは、すごく綺麗に、とても美しく飾ってあげたい・・・というキャラへの想いも伝わって来る演出になっていたと思います
徐々に高まっていくテンポ、初っ端からマックスに行かずに、ジャブをかました後に
最後に渾身の一撃が決まったような感覚、、、
夕日を浴びながら、
そんな溢れる熱い色合いに心重ねるように
「好きだ!!」と言い放った今回の告白シーンは忘れる事が出来無さそうなくらいのインパクトがあったかと
ここまで気合いの入った作画で、見開きで、ちょっとアブノーマルだけど、でも誰よりもピュアな猛の想いを飾ってくれた杉戸センセには感謝しかないです
それまで、(恋に関しては)ウジウジ悩んで男らしくなかった猛が、本当の意味で男になった瞬間でした
これがもし悲しい結末になっても、彼(彼女)と結ばれなくても、ここまで情熱的な恋が出来たら悔いはないでしょうね
個人的には「これはこれでアリだな。」って率直に思いましたが・・・笑
はてさて、この複雑な恋物語の結末はどうなるやら。






瑞樹の気持ちも気になります。
吹っ切るつもりで、女の自分とはサヨナラするつもりで覚悟を決めたのに
ここに来て心が揺らいでしまった、猛にときめいてしまった
だからこそ、余計に辛い胸中、、、という事で
あの場で即返事をしなかった・・・ってのは
やっぱり藤原さんへの想いもまだ強いようですね
でも、告白された後のあの紅潮フェイスはそのまま情事に突入してもおかしくないほどの赤らめっぷりでしたが・・・笑
っていうか、めちゃくちゃ可愛い!!
、、、のは、置いといて(笑

藤原さんは気持ちの整理を付けた、諦める事が出来た
猛は、もう自分の想いを誤魔化さずに告げる事が出来た、
じゃあ主人公である瑞樹は・・・?
っていうのが、
これからの「ボクガール」のテーマ及び注視すべきポイントになっていくのでしょうね
藤原さんは「強い女性」になったトコロを見せた、猛も「男らしく」本音を出す事が出来た
今度は、物語の主人公である瑞樹自身が格好良いトコロを、誠実で男らしいトコロを見せつける番だと思います
いちファンとして、大いに期待しています。


・・・のは、いいんだけど
正直どっちに転ぶかがまだ分かんねえなあ(笑
瑞樹は猛とは「友情」を選びそうな気もするし、
それはそれで物凄く切なくなる気がするし、
逆に「本当は女の子でいたい」って言いそうな気もするし。
その辺の、誰を選ぶかが最後まで分からない感じこそボクガの最大の面白さなのかもしれません
そう考えると、実に稀有なラブコメですが・・・取り敢えず、来週分がすっごく楽しみです(笑
混乱と傷心の瑞樹に、藤原さんがどういう声をかけるのか、
そしてこの二人の関係性は・・・?って事で
益々面白くなりそうでワクワクしちゃってます(笑
瑞樹相手に本気でデレる藤原さんも拝んでみたい。













なんだか今週は、、、ボクガの事で頭が一杯になってしまいました
瑞樹の気持ち、猛の男らしさ、そして藤原さんの頼もしさ、、、
誰一人「嫌」とか「普通」なキャラがいない、
「みんな好き」だからこそ、
ここまで感情移入出来るのでしょうね
次号の藤原さんの女神っぷりも楽しみだしさ(笑
正直、ボクガを好きで居続けて良かった。最近の展開には素直にそう思えます。


最新刊の感想
告白の返事をすぐにしに行く主人公 ボクガール 9巻/杉戸アキラ


来週はきちんと他の漫画の感想も書きます
ただ、今週は単独で行きたくなってしまいました。申し訳。