サブカルチャーマシンガン

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【アルバムレビュー】ブーツを鳴らしてEP/SHISHAMO

2022-01-03 | アルバム感想









1.intro
2.ブーツを鳴らして
3.マフラー
4.ミルクコーヒー





忘れたいことも
忘れたくないことも
思い出にならないように
マフラーをぎゅっと結んで離さないで
いつか手放すその時まで (マフラー)






本作は、
デジタルリリースオンリーのep盤になります
epっていうのは平たく言えばミニアルバムっぽいシングルだと思うんですが(たぶん)
その逆かもしれません・・・
ただ、
出来はかなり良いので正直いつかフィジカルでも出して欲しいところです
なんなら、レコードとかで出しても面白い作品かもしれないなぁ~って思います
音が全体的にアナログ志向な作品に感じたので。

冬をテーマにした作品で、
アレンジも含めてこの季節にピッタリの4曲に仕上がっています
シシャモ初のインスト(!)から始まって、荘厳なバラッド「ブーツを鳴らして」、
攻撃的なロックナンバー「マフラー」、そしてほっこりするオルタナポップ「ミルクコーヒー」と
全体的なバランスも良く、
また歌詞の世界観も冬っていう季節に似合うセンチメンタルなものが多いので、
色々な意味合いで❝浸れる❞類の好EPになってるな~と思いました。

もう一つ、
トピックとしては今回3人が別々に作詞を担当している、っていう事。
作曲は全部ボーカルの宮崎朝子が手掛けてるんですが、
歌詞は全曲バラバラで・・・
その個人個人に因る違いというか、
バラエティ感もまた魅力的な一作であり、今後のSHISHAMOに於いても一つのきっかけになりうる、
デジタルオンリーのリリースですがそういう意味では本当大切な作品かもな、と感じました



特に、
ベースの松岡さんが歌詞を書いた「マフラー」に関しては、
あんまりSHISHAMOがこれまでやってこなかった焦燥感の強いロックナンバーに仕上がっていて、
そういう意味では結構今後のSHISHAMOに於ける新しい味になりそうな予感もしましたね。
他の2曲とは違って、
メロディを聴かせる~というよりは、
強い意志を響かせる~という音像になってるので
初めて聴いた時は結構ビックリしたんですが(笑
ただ、
朝子さんの歌唱含めてちょっと大人になったSHISHAMOの艶っぽさもよく出てる出色の曲だと思いました
最後の歌詞の締めがまたSHISHAMOをよく分かってる刹那い詞になってるのもまた流石だなー、と笑
松岡さんの歌詞は出来事っていうより概念を描いたものが多いのが新機軸になりそう。

逆に、
「ミルクコーヒー」は、
過去の上手く行かなかった出来事を一人で思い出して、
少し感傷的な気分に浸っている、、、というSHISHAMOらしい歌詞に仕上がっています
タイトルとは裏腹に聴き終るとちょっぴりおセンチな、ビターな気分に浸れるのが面白いところ
サウンドデザインに関しても特徴的なアコギの音色にこれまた要所要所で良い味出してるキーボード、
そして間奏でサニーデイ・サービスの「3月29日のバラード」並みの轟音をぶちかますギター・・・と
色々な意味で玄人好みのアレンジに仕上がってる曲かなあ、って思います(笑
一度生でも聴いてみたい一曲でもありますね。



最後、
リードトラックは「マフラー」でしたが、
表題曲である「ブーツを鳴らして」って曲は6分以上ある長尺のバラッド
神秘的なコーラスから始まって溢れんばかりの想いの丈を歌い切っている感動的な一曲です
初めて聴いた時、
流石の風格ある一曲だな、
かなり気合入ってる曲だな・・・って思いましたね。
この曲は、
自分の中では、
本音をぶち撒けてる曲だと感じました
単刀直入に書けばこっちはもう受け入れ態勢万全だから、来いよ!っていう事ですよね笑
それを「自分から行け。」というのは簡単ですが、世の中そんな単純でも無い訳で・・・・・
そういう複雑な想いや内面の葛藤がよく出てるこれまた聴いててグッと来るバラードになってるな、と
 また、
こういう感情を歌う気持ちも分かるんですよね
人間どうしても相手の気持ちを勝手に決めつけちゃうトコもあるし、
そもそも物理上叶わないことだってあると思うし・・・。
そういう意味では、
やっぱり宮崎朝子さんという方は人の繊細な心情を拾い上げるのが巧いと感じましたし、
また一歩進化を見せつけたバラッドに仕上がっててとても素敵な表題曲でした
この曲もライブで聴いたらトリップ感ありそうなので是非聴きたいです♬








さて、
今年はSHISHAMO初となる対バンツアーが開催されます。
滅多に無い事なので、その雄姿を見届ける気マンマンでございます(笑
・・・例えば、
仮に地方でTheピーズとかと対バンとかあったら、
正直遠征も視野に入れてはいます
 でも、
まずは関東公演のチケットを無事手に入れなきゃね!
対バン相手の発表含めて新年早々楽しませてくれそうで、2022年のSHISHAMOにも期待大、ですね。



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