日,暮らし

明日は明日の風が吹く。

すんだことではあるけれど。

2009-04-19 | 心の中にあるもの
朝,テレビでニュースを見ていたら,とある詩人の基金の話が出ていた。旦那も好きな人だったと思ったので呼んだら,もう亡くなった方だった。つい先日,九十何歳だったかのときに作られた詩を読んだところだったので,まだ生きておられるような気がしていたのだ。「私,死なないような気がします」と言っていたのは,かの宇野千代さんだったと思うけど,それでもいつか死んでしまうんだな。

日曜日。旦那,友達とウォーキングへ出かける。2,3日前までは,ちょっと気が重いようなことを言っていたが,それでも,朝,出かけるときには,そうでもない感じで,天気もいいし,いそいそと出かけた。しかし,旦那は,1人だけで行くときには,絶対に楽しみで行くんだよっていう感じでは行かない。渋々行くんだ・・というポーズをする。私に何か言われるとでも思うからなんだろうけど,でも,旦那が仕事以外の趣味を楽しんでいるのは,いいじゃないですか,どうぞどうぞ・・・と言いたい私。旦那には,この気持ちは,絶対に分からないんじゃないかと思う。

そういえば,旦那はいつも不機嫌そうにしていたけれど,私も旦那を置いて出かけることがあった。それは,子どもと一緒だったり,1人のときもあったけど,でもいつもだれかのため・・・というのがあって,純粋に自分1人の趣味で,楽しみのために出かけるということはなかったと思う。まあ,突き詰めれば,そのだれかのために,というのが,最終的には自分の楽しみや喜びに通じるのだと言われれば,それはそうだろうけど。

でも,毎回そういうとき,旦那が,喜んでとまでは言わないけれど,不機嫌そうではなくて,普通に送り出してくれたら嬉しかったなと思う。そして,帰ってきたら,どうだったとか,何が楽しかったかとか,そういう話ができたらよかったのに・・と,今でも思う。あのころは,そういう話がしたくて,自分の中にいろんなものがたまっていたなと思う。そんな気持ちは,もうすんだことで,今となってはもういい話なんだけど・・・。

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