人間ドッグ DE デート

　　　　　　　　　　　　　＜ 待ち合わせ？ ＞

オットとふたり、人間ドッグに行ってきた。
思えば夫婦ふたりきりで電車を乗り継いで出かけるなんて何年ぶりだろう。

やわらかな秋の日ざしの中、
人間ドッグとはいえ、少しばかり「ふたりきり」の時間というのが
久しぶりでなんだかうれしい・・・・・はずだった。

　　　　　　　　　　

オットとふたり、受付を済ませ男女別々の更衣室に入って
検査着に着替える。
さて！と思ってドアを開けると更衣室の出口のところではちあわせ

なんだかマヌケな格好のデートである・・・。

まぁ、いいや！次進もう～。
オット、私の順番であちこちの部屋からお呼びがかかる。

そうこうしているうち、私は婦人科検診などが間に入り、
いつしか距離が離れていくふたり・・・。

　　　　　　　　　

実はこの私、これまでずーっと拒否し続けていたため
今回が人間ドッグ、初体験！
ちょっとは緊張していたのかもしれない。

なんと・・・、
心電図と超音波の検査のあと貧血を起こしてしまった～
病院だからあたりまえといえば、あたりまえなのだが、
看護師さんのお世話になるハメに。

そこへ通りかかるオット。
オット：「なに！？どうしたの？」
　　私：「貧血起こした～。」

オット：「えっ、なんでそうなんの？」
　　私：「朝ごはん食べてないからだと思う・・・。」

オット：「あたりまえだろ～。人間ドッグなんだから～！」

・・・・・マヌケな夫婦の会話に笑いをかみしめる看護師さん。

つらい私を横目で見ながらオットはまた別の部屋へと
消えていく・・。
・・・・すれちがうふたり。

　　　　　　　　　　

部屋から出てきたオット。
バリウムをのんで口のまわりがまっ白。

「うわぁ～！（そんなになるんだ～！）」
「あ～つらかった。同じことやるんだからね。」
・・・・・冷たいひと言である。

確かにはじめてのバリウム検査はつらかった。
どんだけ（自分で）グルグルまわったことか・・・。
遊園地の乗り物みたいにグルグル回して欲しいくらいだ。

とにもかくにも終わってホッとした。
いつの間にか貧血も治ってしまったお調子者の私である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

病院から渡された「お食事チケット」を手に展望レストランへ。
「はぁ～これでやっとタバコが吸える～。」
と、オットもうれしそう。
これでやっとデートらしいデートになるかな…。

・・・・と思いきや、
バリウムのあとに飲む下剤、「一錠」でいいところを
まちがえて「二錠」のんでしまったことに気がついた私。

「え～どうしよう～。どうなんの～？？」

「うわぁ～来るぞ～！そりゃ～来るぞ～！」
・・・はっきり言っておもしろがってるオットであった。

が、先にそのときがきたのもまたオットだった。（早っ！）

景色のいい展望レストランでゆっくり話でもしようかな～
と思っていたのに・・・・

「やばい！」
「また来た！」・・・・・グルグル、グルグル。

ムードのないふたり・・・。

あ～あ、渋谷１０９の前なんかで待ち合わせしてたころが
懐かしいなぁ～なんて思う秋の一日でありました～。
チャンチャン！



　　
待ち合わせのねこちゃんはashさんちのニャンちに
　　お手手がそっくりで、思わずパチリ！としました。かわいい～。
　　いつも応援ありがとうございます！