猫のやぶにらみ

こよなく猫にあこがれる中年オヤジのブログです

やまぶき色

2005-04-23 | 
向田邦子の作品に「眠る盃」という小編がある。滝廉太郎が作曲した名曲「荒城の月」の歌詞の一節に「めぐる盃・・・」とあるのを、長い間「「眠る盃」と憶え間違いしてたというエピソードからタイトルがとられている。

子供の頃、耳から先に入った言葉を大人になって再確認するとハッとする、ということが確かにある。クレヨンを使って絵を描いていたころだから、恐らく幼稚園から小学校低学年の頃であろう。私にとって「やまぶき色」とは「やまぶ・黄色」であった。

「やまぶ・黄色」は普通の黄色よりやや濃い目で橙色(だいだいいろ)に近い。12色程度のクレヨンセットには入っていない。24だか、36色だか忘れたが、ちょっと高級なクレヨンセットの中に「やまぶ・黄色」は入っていた(ように思う)。

これが「山吹色」だと知ったのは、何を隠そう40になってからだ!!

うちにあるのは八重山吹だが、新緑を背景にした強い黄色が映えて美しい。お気に入りの花である。