Fire

何年か前、京都のとあるお寺に行ったときに、境内の休憩所で２人の若い白人男性が自動販売機の前でなぜか声を潜めて
男A「Fire!」
男B「Fire!」
とささやきあっていた。
見ると、その自動販売機にはキリンの缶コーヒーFIREが並んでいた。
彼らはそれがコーヒーだということが果たしてわかったのだろうか。。。
と、いう話を書こうと思ったのではなく近所のお山の話。

2/1に警戒レベル３に上がった浅間山だが、日付変わった翌日深夜に小噴火した。
そのとき、微妙な振動と地鳴りのような音で眼が覚めた。
ゴーーという音と振動が数秒間続き、しばらくやむ。そしてまたゴーーという音が続くということを繰り返し、やがて静かになった。
何だか大地の息遣いを聞いているだなと思った瞬間、この山がいとおしくてしかたがなくなった。大自然はちっぽけな人間の営みなど一瞬のうちに吹き飛ばしてしまうくらいの力があって人にとっては畏怖の対象であると同時になくてはならない大切な相棒でもある。自然に対してそういう両極端な感情を人は古代から持ってきたと思うが、現代人は畏敬の念を忘れがちだ。このゴーという音を聞きながら、人間が古代から持ってきた気持ちに通じたような気がして、何となくうれしかった。



我が車のボンネットにもわずかに降灰があった。



屋根の上がもう少しわかりやすい。



今日の夕方の浅間山。
この山には噴煙が似合う。